【振分タイプとはどんな間取り?】メリット・デメリットを紹介
振分物件の特徴
兄弟で同じ物件を借りる場合や、友人同士で同じ物件を借りる場合、振分タイプを希望することもあります。
しかし、どのような特徴があるのかよくわからないという人もいるでしょう。
そこで今回は振分物件の特徴について紹介していきます。
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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:木原 一憲
得意エリア:奈良市
奈良での不動産キャリア24年以上の実績。これまで15,000人以上にお部屋を紹介。一人暮らしから家族向けまで幅広い賃貸情報に自信あり。休日は奈良の綺麗な街並みや歴史ある神社・仏閣、美味しい飲食店を巡ること。愛車はKawasaki。渡り鳥並みにズバ抜けた方向感覚を持ち、目印となる建物を伝えれば住所をピタリと一致させる特技あり。賃貸の専門家として様々なノウハウを仕入れ発信中。
振分物件とはどのような部屋なのか
振分物件といわれても、よくわからない人もいると思います。
振分物件というのは、簡単に言えば居室へ行くための動線が分けられている物件のことです。
居室同士が繋がっていないので、同じ室内でも住み分けができます。
また、部屋の数が2つ以上存在しているのも振分物件の特徴です。
逆に居室同士が襖などで区切られており、直接部屋同士が繋がっている物件は、振分物件とは言いません。
1部屋の場合は動線を分けることが不可能なので、やはり振分物件とは言わないのです。
面積が広い物件や、部屋数の多い物件の場合は、廊下で動線が分けられていることもあります。
しかし、集合住宅など面積が限られてしまう家の場合は、キッチンで動線が分けられていることが多いでしょう。
出入口が完全に孤立していれば振分物件、部屋同士で直接移動ができれば振分物件ではないと覚えておくとわかりやすいです。
振分物件の主なメリット
振分物件にもたくさんメリットが存在しています。
主なメリットは、「家族以外とも同居しやすい」「プライバシーを確保しやすい」「部屋を移動するのに同居人を気にする必要がない」などがあります。
家族以外とも同居しやすい
振分物件は、部屋を通らないと自分の部屋にたどり着けないということがありません。
そのため、家族だけではなく、友人同士でも同居しやすいというメリットがあります。
もちろん自分の部屋を確保したい、家族でもあまり自分の部屋に入ってほしくないという場合にも適しています。
プライバシーを確保しやすい
自分の居室を通ることなく、別の部屋への移動が可能な振分物件であれば、自分のプライバシーを確保しやすいです。
自分一人でゆったりとくつろぎたいけれど、自分以外の人が誰もいないのは寂しいという人にも向いています。
そのため、複数人で生活をする場合、振分物件は人気となっています。
部屋を移動するのに同居人を気にする必要がない
部屋が一応区切られているものの、どこかの部屋を通らないと自分の部屋にたどり着けないと、家族であっても同居人を気にする場合があります。
例えば自分と生活習慣が異なっている場合などです。
勤務時間がお互い違っている場合、同居人が寝ているときに部屋を通過する必要があると、多かれ少なかれ気を使わないといけません。
しかし、振分物件であれば部屋を通過する必要がないので、自分の部屋に行くのに同居人を気にせずに済むのも大きなメリットです。
振分物件の主なデメリット
振分物件にはメリットもありますが、デメリットもあります。
どのようなデメリットがあるのかというと、「部屋の広さが均一とは限らない」「人によってはコミュニケーションが取りにくくなる」などがあります。
部屋の広さが均一とは限らない
部屋が2つ以上ある場合、必ずしも部屋の広さが同じとは限りません。
片方が4畳半しかなく、もう片方が6畳という感じの物件も複数存在しています。
これは振分物件でも例外ではありません。
部屋の広さが異なっている場合、どちらが広い部屋で生活するのかなどでもめてしまう可能性があります。
特に問題なく部屋割りができればよいのですが、難しい場合には部屋の広さが同じ振分物件を選ぶのがよいでしょう。
人によってはコミュニケーションが取りにくくなる
振分物件の場合、部屋まで行くための動線が別になっています。
2人の生活習慣が異なる場合などは、コミュニケーションが取りにくくなる可能性もあるでしょう。
せっかく同じ物件で生活をしていても、あまり顔を合わせずに暮らすこともないわけではありません。
それでも問題がないのであればよいのですが、もっとコミュニケーションを積極的に取りたいのであれば、振分物件ではない賃貸住宅を借りるのがよいでしょう。
振分物件はどの程度存在しているのか
振分物件に住みたいと考えている人の中には、どの程度物件数が存在しているのか知りたいと思うことも多いでしょう。
地域や賃貸住宅を探す時期によっても異なりますが、参考程度に振分物件の件数を確認していきます。
参考にするエリアは奈良県奈良市です。
賃貸検索サイトとして有名なSUUMOで奈良県奈良市を指定し、さらに振分というキーワードで検索すると、大体450件前後ヒットします。
振分物件の家賃相場
振分物件とそうでない物件で家賃を比較した場合、それほど大きな違いはありません。
振分物件であるか振分物件でないかの違いよりも、駅からの距離や築年数、面積などによって家賃はだいぶ異なります。
では、奈良県奈良市にある振分物件の家賃相場はどの程度なのか確認してみると、家賃の相場は6万円から8万円前後です。
ただし、検索件数もそうですが、家賃も条件によって大きく異なる場合があります。
そのため、家賃の相場はあくまで参考程度に見ておいてください。
振分物件を探す方法
振分物件に住みたいと考えた場合、いくつか探す方法が存在しています。
大きく分けると「インターネットで探す」「直接不動産屋に行って探す」「雑誌を見て探す」方法があります。
インターネットで探す
賃貸住宅を探す場合、近年では定番となっているのがインターネットを利用して探す方法です。
インターネットを使用すれば、日本全国どこにいてもインターネットに繋がる環境があれば、自由に探すことができます。
だからこそ現在では賃貸住宅を探す方法の定番になっているのです。
では、振分物件を探す場合には、どのようにするのか解説していきます。
探し方はとても簡単で、賃貸住宅を探すエリアを絞り、さらに譲れない条件を指定して検索するだけです。
例えば奈良県奈良市で、近鉄奈良駅から歩いて15分以内にある振分物件を探したいとしましょう。
このような場合は都道府県と市町村を絞り込み、近鉄奈良駅を選択します。
さらに駅から徒歩15分以内の項目にチェックを入れ、フリーワードの欄に振分と入れるだけです。
検索するサイトによっては、設備条件検索の欄に振分という項目が存在し、チェックを入れるだけで検索できることもあります。
使用するサイトによって若干探し方は異なりますが、大体同じ方法で探せます。
よさそうな物件が見つけられたら、電話やメールで問い合わせてみましょう。
空いていれば内見を行い、問題がなければ契約という流れになります。
直接不動産屋に行って探す
昔は直接不動産屋まで出向いて探す方法が一般的でしたが、現在でもこのような方法で探す人もいます。
現在住んでいる家の近くで探したい場合や、昔から顔なじみの不動産屋がある場合などはおすすめです。
インターネットを使える環境がない場合や、きちんと対面で話をしながら探したい人にもおすすめできます。
直接話をするので、振分物件でJR奈良駅の近くがよいなど、簡単に希望を伝えて探すことができます。
また、インターネットには記載されていない物件を紹介してもらえることもあります。
雑誌を見て探す
現在ではあまり主流ではないですが、賃貸住宅の情報が書かれている雑誌を見て探す方法もあります。
まだインターネットが主流でない頃は、よくコンビニや本屋などに賃貸住宅の情報誌が置いてありましたが、最近は少なくなっています。
【振分タイプとはどんな間取り?】まとめ
今回は振分物件について紹介しましたがいかがだったでしょうか。
振分物件は居室までの動線が分けられているので、適度にプライバシーを保てる、友人同士でも生活しやすいなどのメリットがあります。
もちろんデメリットも存在していますが、あらかじめ知っておけば対処法もありますし、振分物件ではない賃貸住宅を選ぶこともできます。
インターネットを使えば簡単に見つけられるので、検討してみるのもよいでしょう。
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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:木原 一憲
得意エリア:奈良市
奈良での不動産キャリア24年以上の実績。これまで15,000人以上にお部屋を紹介。一人暮らしから家族向けまで幅広い賃貸情報に自信あり。休日は奈良の綺麗な街並みや歴史ある神社・仏閣、美味しい飲食店を巡ること。愛車はKawasaki。渡り鳥並みにズバ抜けた方向感覚を持ち、目印となる建物を伝えれば住所をピタリと一致させる特技あり。賃貸の専門家として様々なノウハウを仕入れ発信中。