【住まいの疑問】同じ賃貸物件に長年住み続けるメリットはある?デメリットは?
賃貸物件で暮らすにあたって、短い期間で引っ越しを繰り返していくか、同じお部屋に住み続けるか、悩みどころです。
同じ物件で長年暮らすと、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
長年住み続ける際の注意点も含めて詳しく解説していきます。
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担当者:木原一憲
趣味は休日バイクでツーリングすること!不動産キャリア20年以上の経験と奈良生まれ奈良育ちの知識を活かし奈良の情報を語ります!
ひとつの物件に住み続ける期間は平均で4年弱
賃貸物件には契約期間があります。
一定の契約期間が満了した際、契約形態にもよりますが、ほとんどの場合は契約更新が可能で、希望すればそのまま住み続けることができます。
多くの賃貸では契約期間は2年となっています。
借主にとっても貸主にとっても長すぎず短すぎない期間ということで、このように設定されているようです。
公益財団法人・日本賃貸住宅管理協会が2022年に「第26回賃貸住宅市場景況感調査『日管協短観』」というものを発表しており、それによれば、単身・ファミリー世帯が同一の物件に住む居住期間は、全国平均で4年1ヵ月となっています(首都圏では平均4年5ヶ月)。
あくまで平均値なので一概には言えないですが、だいたい4年前後で他の物件へと移る世帯が多いと見てよいかもしれません。
同じ物件に長年住み続けるメリット
では、契約更新を繰り返して同じ賃貸物件に長く住み続けるメリットについて見ていきましょう。
①引っ越しやそれに関連した手続きの負担がかからない
契約を更新せず別の物件へと移るのであれば、当然ながらお引っ越しが必要になります。
引っ越しとはつまり、お部屋の中のものをまるごと移動させるわけですから、相応の手間と費用がかかります。
引越し業者の手配から始まり、荷づくり、荷物の搬入・搬出など。
もっと言えば、お引っ越しの前には移る先の物件を探して内見して契約という流れもあります。
また、お引っ越しにあたっては各種手続きも必要です。
役所への転出・転入の届け出や、免許証や携帯電話などの住所変更などなど。
漏れがないようにすべきことをリストアップして、計画的にこなさなくてはなりません。
お部屋探しを開始してからお引っ越しや各種手続きを完了させるまでには、1ヶ月~3ヶ月ほどかかると想定したほうがよいでしょう。
同じ物件に住み続けるのであれば、そのような手間や費用といった負担はかからずに済みます。
②土地に住み慣れて地元の情報に詳しくなる
同じところに長年住み続けていると、その土地について詳しくなっていきます。
どこにどんな施設があるか、どんなお店があってどこのスーパーが安いかなど、エリア情報がどんどん頭にインプットされて生活がしやすくなっていきますし、交通事情や近道・抜け道などにも精通してくるでしょう。
また何より、住み慣れた土地だからこそ感じられる居心地の良さは、大きなメリットと言えるのではないでしょうか。
他の場所へ移り住むとなると、また1から情報収集しなおすことになります。
同じ物件に長年住み続けるデメリット
続いて、同じ賃貸物件に長く住み続けるデメリットはどんなものがあるでしょうか。
①持ち家の住宅ローンよりも高くなる場合がある
賃貸住宅を借りて住むのであれば、家賃を毎月欠かさず払わなくてはいけません。
とはいえ、住宅ローンで自分の家を持つにしても毎月の支払いは発生しますし、月々の負担額は賃貸に住むほうが安上がりであることがほとんどです。
ですが住宅ローンは支払う総額があらかじめ決まっており、数十年で終わるものです。
いっぽう賃貸住宅の家賃は何十年経とうが、住み続ける限りは支払いが終わることはありません。
住む期間によっては、今まで支払った家賃の総額が、住宅ローンで支払う総額よりも高くなってしまうこともありえます。
どうせ同じところに長年住み続けるのであれば、いっそ家を買うなり建てるなりしたほうが安上がりではないかという考え方もあるのです。
ただし、持ち家は持ち家でメンテナンスや税金の支払いなどあれこれで出費がかさむことがあり、「長く住むなら賃貸よりもお得だ」と断言することはできません。
家賃を毎月払わなければいけない代わりに、メンテナンスなどの負担がごく小さくて済むのが賃貸のメリットであるとも言えるでしょう。
②変化にとぼしい生活になる
メリットで挙げた「土地に住み慣れる」という点と裏腹なのですが、同じ物件・同じ土地にずっと住み続けることで生活上の変化がとぼしくなるという側面はあります。
必ずしも変化があればよいというわけではないものの、新しい土地で新しい生活を始めることで新鮮な気持ちで毎日を送れるようになったり、新たな人やものとの出会いが自分の可能性を広げてくれたりするかもしれません。
長年同じところに住んでいると、そうした変化のもたらすチャンスはどうしても少なくなりがちです。
その点は、デメリットとして見ることができるでしょう。
ひとつの物件に長く住むなら注意したい点は?
賃貸物件に長年住み続けるのであれば、物件の大家さんや管理会社・他の入居者や近隣住民の方々とよい関係を築くことが必要不可欠です。
周囲と良好な関係を築けていれば、何かトラブルがあった際にも快く相談に乗ってもらえたり味方になってもらえたり、何かと生活がしやすくなるでしょう。
逆に上手く関係を築けず周囲からの印象が悪くなってしまうと、一気に住みづらく肩身の狭い思いをすることになります。
騒音や違法駐車などは問題になりやすいので、長くその物件に住みたいのであれば特に近隣への気配りは忘れないようにしましょう(すぐ引っ越すにしても最低限のマナーやモラルを守るのは同じことですが)。
【同じ賃貸物件に長年住み続けるメリットはある?】メリット・デメリットを合わせて解説まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はひとつの賃貸物件に住み続けるメリット・デメリットについて見ていきました。
長年同じ物件に住むことによって得られる負担の軽さや居心地の良さはとても魅力的なものです。
ですが結論として、長く同じところに住み続けるのがよいか、短期間で引っ越しをするのがよいか、双方にメリットとデメリットがあり、どちらがより良いというものではありません。
どちらの生活がご自身に適しているかをよく考えて決めるようにしましょう。
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