【平屋を選ぶメリット・デメリット】賃貸平屋物件はどんな人におすすめ?
賃貸物件で平屋を選ぶメリット、デメリットとは?どんな人におすすめ?

賃貸ではマンションやアパートだけでなく、平屋の物件も利用することができます。
平屋は台所や浴室など全てのお部屋が一階に配置された建物のことですが、2階建ての物件と比べると広々とした空間で生活できるだけでなく、人の目が行き届きやすいためお子様やお年寄りの方がいるご家族にもおすすめです。
日本家屋特有の落ち着いた雰囲気や、バリアフリーや耐震性の高さを求めて平屋の賃貸物件の需要が高まっています。
昔ながらの家という印象もあるかもしれませんが、リノベーションが行われ現代の方でも快適に利用できるようなおしゃれな間取りに改装されている物件も増えています。
今回は平屋のメリットやデメリット、平屋の賃貸物件を選ぶ場合の注意点についてご説明させていただきます。

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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:安達竜哉
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
賃貸不動産経営管理士の資格保有。特技は少林寺拳法とお部屋探し。奈良の不動産業界で10年以上、単身からファミリーの方など、年間で200部屋以上の仲介実績。特に奈良市内のマンション名を出して貰えれば殆どわかる自信あり。奈良市の賃貸事情に詳しい安達による、暮らしに関するお役立ち情報をお届け。
平屋とはどんな建物?

平屋とは階層が1階だけで造られた建物のことです。
昔ながらの日本家屋のように階段がなく、一階にリビングやお風呂場などのお部屋が全て配置されています。
土地を広く使った間取りが多いため、のびのびと開放的に生活することができます。
賃貸物件でも平屋はある?

賃貸でも平屋の物件はあります。
しかし、都市部では土地を有効活用するために2階建ての住宅がほとんどを占めているため、希望する地域によっては見つからない場合があるかもしれません。
平屋はベットタウンなどの広々とした土地でのんびりと暮らしたい方や、子育て世代や高齢者の方からの支持が特に高いです。
そして、将来的に平屋の新築を希望している方が賃貸で平屋の暮らしを体験するために物件を希望されているケースもあります。
平屋に住むメリットとは?

古い木造建築が多い平屋は不便そうなイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、平屋には主に以下のようなメリットがあります。
室内の移動がしやすい
室内を上下に移動する必要がないため、日常生活や家事が効率的になります。
例えば1階で洗った洗濯物を持ち運びながら階段を上り、2階で干すという労力が必要なくなります。
階段を使わなくても家中を移動できるため、昇降が難しいお年寄りの方も生活しやすい点もメリットの一つです。
ただし、玄関が家の隅にある物件は反対側にある部屋への距離が長くなってしまいます。
玄関ができるだけ家の中心にある物件を選べば、どの部屋にもスムーズに移動ができます。
家族が視界に入りやすい
全ての部屋が1階にあるため、お子様やお年寄りを見守りやすくなります。
各部屋に移動するときに家族と顔を合わせる機会が増えますので、お年寄りの方が突然倒れてしまったり、お子様が一人で遊んでいて怪我をしてしまわないか定期的に様子を見ることができます。
耐震性が高い
平屋は2階がなく高さが低い構造のため耐震性が高いです。
そして建物の構造がシンプルであるため地震が発生しても振動のエネルギーが分散されやすく、2階建てや3階建てと比較して倒壊しにくいと言われています。
またお部屋が地面と近いため、災害が発生した際は素早く外に避難ができます。
平屋に住むデメリットとは?

平屋はお部屋と道路が同じ高さにあるため、プライバシー面や防犯面、災害について事前に対策を行う必要があります。
中央部分は日当たりが悪い
水平に間取りを広げる構造の平屋では、中央部分のお部屋ほど日当たりが悪くなります。
日当たりが悪いと室内が暗くなるだけでなく、冬場は室温が上がりにくくなるため快適に過ごすことができなくなります。
プライバシー・防犯面に対策が必要
全ての部屋が一階にあるため、塀が低い場合は外の通行人に室内を覗かれてしまう恐れがあります。
自分の部屋は道路側以外の場所にする、窓に遮光カーテンを取り付けるなどプライバシーを守る工夫が必要です。
また、室内を覗かれやすいということは防犯面にも配慮をしなければいけません。
防犯カメラや人感センサー付きライトなど、玄関だけでなく窓付近に防犯対策を施す必要があるでしょう。
水害の被害を大きく受ける可能性がある
近くに川や海があり、洪水や津波などが発生した場合は床上浸水などの被害を大きく受けてしまう恐れがあります。
2階建ての家であれば上の階に避難できますが、平屋の場合は屋根上に避難しなければいけません。
平屋の賃貸物件を選ぶときはどこに注意する?

平屋を選ぶときは間取りだけでなく、平屋特有のデメリットに注目して快適に過ごせるかどうかを想像してみることが重要です。
プライバシー面、防犯面の高さ
リビングや寝室など、他人に見られたくない部屋の中が周囲の道路や隣の家からどれぐらい見えてしまうのか確認しておきましょう。
窓がたくさんある平屋は一見開放的に見えて住みやすそうに思えますが、窓があるほど室内の様子を見られやすくなります。
窓の数だけでなく、高い塀があるか、二重ガラスなどの防犯設備が整っているかも確認を忘れないようにしてください。
空気の流れは良いか
平屋の中央部分は空気の流れが悪い場合があります。
中央部分以外のお部屋も窓が換気の役目を果たしていないことがありますので、住みたい平屋の風通しが良く快適に過ごせるかどうかを確認することは大切です。
平屋で風通しが良い物件を探す際は、1つの部屋に対になる形で2つ以上の窓が設置されているかを目安にチェックしてみましょう。
築年数やリフォーム歴
築年数によって耐震基準や劣化の進行度を判断しやすくなります。
築16年以上経過している物件は劣化が進み、外装や設備に不備が生じている可能性があります。
しかし、最近ではレトロで味のあるお部屋に住みたいからと築年数が経過した古い物件を選び、リフォームやハウスクリーニングを行い生活されている方もいらっしゃいます。
築年数が経過した物件が自分に合っているかは人によって異なりますので、必ず内見をして実際の建物や設備の様子を確認するようにしましょう。
平屋の物件はこんな人におすすめ

平屋の物件は子育て世代や高齢者の方だけでなく、家庭菜園やガーデニング、バーベキューなど自然の中で趣味を満喫したい方にもおすすめです。
趣味でなくてもお庭に出るだけで気分転換を行うことができますので、草花を眺めて心を落ち着かせる時間が欲しい方にも向いていると言えるでしょう。
お庭に緑が増えると草刈りや落ち葉の掃除、害虫駆除などの手間が掛かってしまいますが、それも自然との暮らしとして楽しめる方には平屋で充実した生活を送れることは間違いありません。
【平屋を選ぶメリット・デメリット】賃貸平屋物件はどんな人におすすめ?まとめ

平屋は家の中を上下に移動する必要がないため日常生活や家事が楽になるだけでなく、お子様やお年寄りが怪我をするリスクが減るため幅広い年代にとって住みやすい物件です。
さらに賃貸物件の平屋にはお庭がついている場合が多いため、自然に触れながら毎日を過ごすことができます。
平屋でのびのびとした生活を送りたいとお考えの方は、ぜひお住まい探しの候補に入れてみてはいかがでしょうか。
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