独立洗面台って何?メリット・デメリットを解説!
お部屋探しの時、気になるのは水回りの設備。
「浴室・シャワールームはあるか?」「ユニットバスかバス・トイレ別か」はまず気になるところですよね。
その次にしばしば目にする文字……「独立洗面台」や「洗面化粧台」。
ふむふむ。
どうやら、ユニットバス以外の物件の情報に記載されているようです。
今回は、その「独立洗面台」について、解説していきます!
独立洗面台について理解して、自分に合った物件選びに役立ててください。
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担当者:吉田 政孝
天理に住んで早20年。天理市の地元オーナー様や商店街のスタッフの方たちが吉田を知っているといっても過言ではないほど顔が広い自信あり。プロのルームアドバイザーとして、お役立ち情報を発信中。
「独立洗面台」とは、鏡と収納がセットになって、浴室等と別の空間に「独立」して設置された洗面台のこと
「独立洗面台」とは
独立洗面台とは、 浴室やトイレと切り離され、「独立」したスペースを持った洗面台のことで、浴室の近くに設置される傾向があります。
一般的に、鏡と収納スペースがセットになっていて、石鹸や歯磨きセット、化粧品、ドライヤー、シャンプー、掃除用具など、水回りで使うものを納めることができて機能的な設備です。
電源コンセントがついているものも多くあります。
「洗面台」「洗面化粧台」「洗髪洗面化粧台」の区別
それでは、「独立洗面台」以外に見かける「洗面台」関係の呼び方はどういう意味なのでしょうか。
「洗面台」とは、洗面ボウルと、私たちがいつも「水道の蛇口」として認識している水栓金具がついた設備のことです。
ですから、後述する「ユニットバス」についている設備は「洗面台」と呼ばれるものです。
「洗面化粧台」とは、文字通り「化粧」ができる洗面台のことです。
洗面ボウルと水栓金具だけでなく、鏡や化粧品を入れる収納設備、カウンターがついたものを言います。
「独立洗面台」の多くがこのタイプです。
「洗面洗髪化粧台」とは、さらに高機能になり、髪を洗いやすい設備が整ったもののことです。
洗面ボウルが大きく深くなり、水栓がホースを引き出してシャワーヘッドを動かして使える「ハンドシャワー水栓」です。
TOTOの製品は「シャンプードレッサー」という商標で、「朝シャン」が流行した1980年代後半に有名となりました。
「洗髪洗面化粧台」では、洗髪だけでなく、少量の手洗い洗濯や、ペットの入浴、赤ちゃんの沐浴にも活用できるありがたい設備です。
「独立洗面台」以外の洗面設備とは
それでは「独立洗面台」以外の洗面設備とはどのようなものでしょうか。
それは、「3点ユニットバス」と「2点ユニットバス」です。
「3点ユニットバス」は、浴室・洗面台・トイレが一緒になったもので、「2点ユニットバス」は、浴室と洗面台が一緒になったものです。
主に単身者向けの1Kや1Rの賃貸物件には、まだ多くみられます。
「独立洗面台」がある物件のメリット
近年は独立洗面台の人気が高まっていて、築年数の浅い物件では、独立洗面台がついた物件が増えているのだとか。
なぜ人気なのでしょうか。
ユニットバスと比較しつつ、メリットを紹介します。
電源コンセントがついており、ヘアアイロンやドライヤーを利用できる
ユニットバスでは、水濡れがあるため、電源コンセントを付けることができませんが、独立洗面台では、洗面ボウルから離れたところにコンセントを設置できます。
電化製品を利用しながら洗面台で身支度ができて重宝します。
湿気や温度の影響を受けない
前にも触れましたが、ユニットバスと違って、浴室の湿度や温度の影響を受けないので、洗面台の周りに置いたものが、収納したりしたものが劣化したり汚れたりする心配がありません。
鏡が曇りにくいのもありがたいですね。
同居人がトイレや浴室を使っていても利用できる
同居人がいる場合、ユニットバスはかなり不便です。
誰かが一つの水回りを使っていると、他の人は使い終わるまで待っていないといけません。
しかし、独立洗面台がある場合、誰かが入浴している時やトイレに行っている時でも、同時に洗面台を使うことが出来ます。
日常生活の便利さアップ
この他にも、独立洗面台がある物件の方が、生活の便利度は高くなります。
独立洗面台のある場所は「洗面所」と呼ばれる一つのスペースで、浴室に近く、洗濯機置場を兼ねていることが多いからです。
洗面所は脱衣所の役割も果たします。
この時、独立洗面台の収納スペースに、タオルや洗剤を入れておくこともできるので、洗濯機が屋外や台所の近くにある物件に比べ、入浴と洗濯のしやすさが格段にアップします。
また、入浴、洗面・洗顔、歯磨きを別々の場所で行えるので、清潔感のある生活ができることもメリットです。
「独立洗面台」がある物件のデメリット
「独立洗面台」自体はとても便利な設備なのですが、それがデメリットになってしまうケースもあります。
家賃が高くなる
独立洗面台がある物件は、結果として専有面積が大きくなるため、家賃が高くなりがちです。
築年数が浅い傾向や、なかなか空きが出ず人気が高くなりがちなところも家賃が高くなる理由の一つです。
居住スペースが狭くなる
独立洗面台や、洗面所はどうしてもスペースを取るため、専有面積に比して居住スペースが狭くなることがあります。
内覧の時にはそれなりに広さがあるように思えても、家具を置いてみたら狭く感じるようになって、独立洗面台に却って圧迫感を覚える…ということもありえます。
物件を検討する際には、実際に自分がそこに住んだらどのように家具を配置するかなども想像してみましょう。
掃除に手間がかかる
ユニットバスの場合、浴室と洗面台のお掃除を一緒に行うことができ、シャワーで一気に流して汚れを落とせるのですが、独立洗面台の場合は個別に掃除をする必要があります。
収納スペースや鏡など、パーツごとに細かく掃除をする手間もあるので、掃除が苦手な人にとってはデメリットになりそうです。
「独立洗面台」ありの物件がおすすめの生活スタイル
以上、独立洗面台のメリット・デメリットを紹介してきました。
独立洗面台は確かに便利、でも家賃も気になる……と迷ってしまいそうですね。
それでは、独立洗面台は、どのようなライフスタイルの方と相性がよいのでしょうか。
身支度をしっかり行う
独立洗面台は、収納スペースがあり、鏡も十分な大きさ、そして洗面ボウルの両端やカウンターなど、ものの置き場所が確保されているので、落ち着いて身支度ができます。
同居人がいる
同居人がいる場合、独立洗面台があることで、相手のトイレや入浴、身支度のタイミングによって待たされるストレスを感じなくて済むのは大きなメリットでしょう。
来客が多い
もし一人暮らしでも、来客が多い場合には独立洗面台がある方が何かと便利です。
独立洗面台がある場合は浴室とトイレも別々なので、お客様に清潔な印象を与えやすいですし、洗面所があることで、工夫次第で生活感の目隠しをしやすくなります。
【設備の名称でよく聞く独立洗面台とは何?】まとめ
以上、独立洗面台とは何か、そのメリット・デメリットや、相性の良い生活スタイルを説明してきました。
独立洗面台は、浴室やトイレから独立しており、単なる洗面台にプラスアルファをして、手洗いだけでなく、私たちが清潔感を持って生活するための洗顔・身支度・歯磨きなどをしっかり行える機能を持った設備でした。
いずれも、1Kや1Rの物件に多いユニットバスの場合にはある程度制約を受ける各動作です。
独立洗面台の便利さとデメリット(家賃の高さ・居住スペースへの影響・掃除の手間)とは表裏一体のもの。
水回り環境は毎日の生活の快適さに関わる本当に大事なものです。
物件を検討する際にはご自身のライフスタイルを振り返り、独立洗面台についても、通り過ぎずに、内覧でしっかりチェックしてみてはいかがでしょうか。
独立洗面台つきの物件をお探しなら、賃貸のマサキにお任せください。
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担当者:吉田 政孝
天理に住んで早20年。天理市の地元オーナー様や商店街のスタッフの方たちが吉田を知っているといっても過言ではないほど顔が広い自信あり。プロのルームアドバイザーとして、お役立ち情報を発信中。