改めて知っておきたい!【ハウスクリーニング代】が必要な理由とは?
ハウスクリーニング代はなぜ必要なの?

ハウスクリーニング代とは、そのままの意味ですが「賃貸物件をキレイにする清掃作業費用」のことを指します。
しかし、このハウスクリーニング代がなぜ必要になるのか、相場があるものの本当にそれが適正なのかといった疑問を持つ方も多いようです。
賃貸物件の退去時に事前に支払った敷金からハウスクリーニング代が引かれるのが一般的ですが、一方的に取られてしまったと感じる方も居るようです。
そもそもハウスクリーニングではどんなことをやっているのか、ハウスクリーニングが必要な理由を含めて解説します。

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賃貸専門家:吉田 政孝
不動産キャリア:23年
賃貸のマサキ天理駅前店所属。店舗運営のサポートの傍ら、ルームアドバイザーのキャリア23年以上の大ベテラン。奈良の社内仲介ランキングNo.1の実績有り。奈良の賃貸事情は勿論、美味しい飲食店や人気観光スポットなど、奈良のことは幅広い情報を持ち、特に天理市事情に日本一詳しいと自負。自身がナビゲータ役を務めたテレビ番組も多数あり。過去にアルバイトで習得したオムライス作りをスタッフへ教えるほど食通とか。
ハウスクリーニングはどんなことをやっているの?

キレイ好きの人が普段から行っている掃除と同じなのであれば、ハウスクリーニング代を取られるのに納得いかないというのは良くわかります。
退去時に入居当時よりもキレイに掃除したと思えるほどに掃除をしていればなおさらです。
しかし、一般人が行う掃除とプロが行う掃除には大きな差があり、プロは掃除の基準を明確に持って作業を行います。
自宅の掃除となると「このくらいで十分だ」と感じる基準は人それぞれなので、そういった曖昧な基準で掃除された部屋に次の借主が気持ちよく入居できるのか?と言われたら、難しいかと思います。
どんな人でも掃除されてキレイになっているということが一目でわかる仕上がりにするのが、プロの作業なのです。
また、ハウスクリーニングの内容は単純な掃除だけではありません。
普段の掃除では行わないような難しいところや、特殊な器具や洗剤などを用いなければ落とせない汚れも対象になります。
台所周りや換気扇などの油汚れ
台所周辺の油汚れで、特に換気扇は「主婦が最も掃除に困っている場所」と言われるだけあって、しつこい汚れに分解作業が必要になるなど、プロにとっても掃除の難しい場所と言われています。
強力な洗剤や分解用の工具などを揃えていないと掃除が出来ないことも多いため、見て見ぬふりをしている人も多いはずです。
お風呂の水垢やカビ
普段からこまめに掃除をしていても、長年の使用で取れなくなった汚れなどは必ずあります。
お風呂の掃除に関して調べると、いろいろな掃除術が見つかりますが、やはり特殊な洗剤などを必要とすることが多く、通常の掃除では落としきれない汚れに苦戦してしまうでしょう。
壁や天井に付いたタバコのヤニ汚れ
室内で喫煙される方の場合、壁や天井には必ずヤニ汚れが付いています。
これも簡単には落とすことが難しく、特に天井などは壁紙のように貼りかえるということが難しいため、特殊な洗剤などで掃除することになります。
ベランダの清掃
屋外にあるベランダは風雨にさらされ汚れが溜まるうえに、車の排気ガスの影響などで酷くこびりつきます。
高圧洗浄機などを使い、頑固な汚れも徹底的に落とします。
ペストコントロール
ペストとは伝染病のことですが、その原因になるネズミや害虫が寄り付かないように消毒などを行います。
その他に、シックハウス症候群の原因となるダニやカビなどの対策も施すことで、安心して入居できる環境を作ります。
この様に、ハウスクリーニングでは一般的な掃除とは異なる作業を多く含みます。
個人では簡単にできない作業も多くありますので、プロの作業には納得して費用を支払えるのではないでしょうか?
ハウスクリーニングは原状回復とは違うの?

ハウスクリーニングが掃除であるのに対して、原状回復は修繕となります。
経年劣化で傷んだものを除き、借主の不注意で起こった損傷などは退去時に原状回復することが義務付けられています。
例えば、家具をぶつけて傷つけてしまった壁紙、タバコの不始末などで焼けてしまったクッションフロアといった、そのままでは次の入居者が利用できない状態を張り替えるなどして元に戻す作業が原状回復です。
入居の際に預けた敷金から原状回復費用が引かれますが、これを高額なハウスクリーニング代を請求されたと勘違いする方も多いようです。
ハウスクリーニングと原状回復は全くことなるものなので、退去立会いなどでの説明はしっかりと聞いておきましょう。
ハウスクリーニング代ってなぜ払わないといけないの?

先に述べたように、ハウスクリーニングは次の入居者が気持ちよく入居できるようにプロの作業で清掃することが目的です。
そこで気になるのが、賃貸借契約における「通常損耗と経年劣化については、借主に修理負担責任が無い」という内容です。
これを見れば退去時の清掃の義務は借主には無いのでは?と考える人も居ます。
結論から言えば、実はハウスクリーニングの費用は本来は大家さんや管理会社が負担すべきとされています。
必ずしも借主が負担しなければならないというものではないため、ハウスクリーニング代を請求されないこともあります。
しかし、実情としては「借主がハウスクリーニング代を負担する特約が付いている」のが一般的で、入居時の説明である「重要事項説明」などでも必ず伝えられているはずです。
重要事項説明とは?≫
一般的な賃貸借契約の内容では負担の必要は無いが、特約で必要であることが明記されているため、その特約の内容に問題がなければ借主が負担する義務が発生します。
ただし、契約書に特約でハウスクリーニング代の借主負担が明記されている場合は、その金額も併せて明記されている必要があります。
ハウスクリーニング代の相場は地域によって多少の差はありますが、部屋の広さなどによって費用が決められているのが一般的です。
1平米あたりが1,500~2,000円前後、単身向けのワンルーム(15~20平米)の広さであれば3万円前後が相場の範囲内となります。
エアコンなどの家電が付いている場合は、そういった機器の清掃費用が追加になることもあるため、相場よりも多少高くなることを覚えておきましょう。
物件契約時の重要事項説明で必ず説明を受ける項目となるため、契約書に特約で記載されているのにハウスクリーニング代の支払いを拒否することは出来ません。
そのため、もしも相場を大幅に超える金額であった場合や、金額が明記されていない場合には、契約前に内容を明確にするよう伝えておく必要があります。
ハウスクリーニング代に関するまとめ

・ハウスクリーニング代負担の必要があるかどうか、契約時に契約書の内容で確認する
費用負担や内訳などは賃貸契約時点で決まっています。
契約前でも確認することはできるため、退去時のことを考えて事前に確認するのも良いでしょう。
もし契約書に記載がないのに退去時にハウスクリーニング代が請求された場合は、支払を拒否することもできます。
・退去時に部屋をキレイに掃除していたとしても、ハウスクリーニング代は負担する必要がある
ハウスクリーニングの内容は一般的な清掃とは異なります。
そのため、退去時に清掃していても契約書に記載がある限りハウスクリーニング代を負担する必要があります。
しかし、退去立会いの際に交渉できることもあるため、引っ越しから退去までの期間で掃除をする余裕があった場合は交渉してみるのも良いでしょう。
・ハウスクリーニング代に追加費用が発生する場合もある
特に問題がない場合であれば、ハウスクリーニング代は契約書に明記された内容で請求されます。
しかし、退去時に一般的な使用では考えられない汚損があったり、ゴミを放置しての退去であった場合には、ハウスクリーニング代に追加費用が発生する場合があります。
敷金が返還される際には「敷金精算書」に同意する必要がありますが、積算書に契約書に書かれていた以上の金額が記載されている場合にはそういった理由があるかもしれません。
内容に納得いかない場合は説明を求めましょう。
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