【賃貸物件に二重窓を後付けするには?】代替案もご紹介!

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「断熱・遮音の効果あり!」後付けできる二重窓の取り付け方法は?


「断熱・遮音の効果あり!」後付けできる二重窓の取り付け方法は?


お部屋の断熱性能が高ければ夏の暑さ・冬の寒さが室内に伝わりにくく、冷暖房の効率も良くなります。


断熱性能を向上させる方法として「二重窓」があります。


賃貸物件で後から二重窓を導入する方法はあるのでしょうか。


代替案も含めて詳しく解説していきます。



  • 吉田 政孝_写真
  • 賃貸お部屋探しのプロが見るポイント

    賃貸専門家:吉田 政孝

    不動産キャリア:22年

  • 賃貸のマサキ天理駅前店所属。店舗運営のサポートの傍ら、ルームアドバイザーのキャリア22年以上の大ベテラン。天理市勤務は累計18年以上で、社内仲介ランキング№1の実績有り。天理市の賃貸事情は勿論、美味しい飲食店や人気観光スポットなど、天理市のことは何でも情報を網羅し、日本一天理市事情に詳しいと自負。自身がナビゲータ役を務めたテレビ番組も多数あり。過去にアルバイトで習得したオムライス作りをスタッフへ教えるほど食通とか。



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    二重窓ってどんなもの?


    二重窓ってどんなもの?


    そもそも二重窓というのは、その名の通り窓が「外窓」「内窓」の二重構造になっているものを指します。


    二重サッシ・インナーサッシという呼ばれかたもされています。


    二重窓の利点については後できちんとご説明しますが、お部屋の断熱性などを高める効果があります。


    外窓と内窓の間が広すぎると効果が薄くなるため、ほとんどの場合は外窓と内窓の間は50センチメートル以下になっています。


    二重窓とよく似たものとして、複層ガラス(ペアガラス)があります。


    こちらは、窓自体は1つで、窓ガラスが二重以上の層になっています。


    複層ガラスも断熱性能の向上が期待できます。






    二重窓のメリットは?デメリットは?


    二重窓のメリットは?デメリットは?


    ではここから、二重窓のメリットと、デメリットも見ていきましょう。


    メリット①断熱性が高くなる

    まずはメリットから。


    二重窓の最大のメリットは、なんといっても断熱性の高さです。


    窓を二重にすることで、室外と室内の間に空気層が生まれ、外気の暑さ寒さが室内に伝わりにくくなるのです。


    お部屋に二重窓を導入することで、室内が「夏は暑くて冬は寒い」という状態をやわらげることができます。


    メリット②光熱費の節約につながる

    お部屋の断熱性能が高くなるということは、エアコンの効率もよくなり、設定温度を過剰に上げたり下げたりしなくても、お部屋の温度を<快適に保つことができるようになります。


    つまりは、光熱費を削減する効果にもつながるということです。


    エアコンをフルパワーで稼働させなくて済むことで省エネにもなり、環境へのよい影響も期待できます。


    メリット③遮音性が向上する

    二重窓の、断熱性と並ぶメリットとして遮音性の高さが挙げられます。


    窓が1枚のみよりも、2枚あるほうが物理的な防音性能が向上するためです。


    屋外の音が入ってきづらくなりますし、室内の音も外に漏れにくくなります。


    音の問題にお悩みの方には効果的かもしれません。


    メリット④結露が発生しづらくなる

    二重窓は、室外と室内の間にある空気層によって外気が内気に触れづらく、内窓に結露が発生しにくい構造になっています。


    この構造により、結露によるカビの発生や、水滴による窓枠・床の変色をおさえることができます。


    とはいえ外窓側には結露発生の可能性がありますし、内窓側もあまりに外気温が低くなった日や室内の湿度が高くなりすぎた時は結露が発生するおそれがあります。


    結露の発生に気づいたらすぐに拭き取り、換気をして室内の湿気を外へ逃がしましょう。


    メリット⑤防犯効果が期待できる

    二重窓から無理やり侵入しようとするならば、窓をふたつぶん壊さなくてはなりません。


    一般論として、泥棒は侵入時のリスクが高いお部屋をターゲットにはしないので、二重窓があること自体がセキュリティ面での安心につながります。


    そうはいっても過信は禁物。


    絶対に泥棒のターゲットにされないというわけではないので、外出時の施錠など、用心は怠らないようにしましょう。


    次からはデメリットを見ていきます。


    デメリット①開け閉めが手間になる

    繰り返しになりますが、二重窓というのは窓が二つある構造です。


    ですから、二重窓を開け閉めしようと思うと、2つぶんの窓を開けたり閉めたりしなくてはならないことになります。


    とくにベランダ・バルコニーへの掃き出し窓を二重窓にしていると、洗濯物を干すたびに出入りの不自由さを感じることになるかもしれません。


    デメリット②圧迫感を覚えがち

    二重窓の構造上、内窓が室内側にせり出します。


    少なくとも10センチメートルは内側にせり出し、カーテンはさらに内側に設置することになります。


    人によっては空間に圧迫感を覚える可能性があります。


    デメリット③小まめにメンテナンスが必要

    窓全般に言えることですが、結露やカビのチェック・ホコリのお掃除などを定期的に行う必要があります。


    二重窓の場合はとくに、外窓と内窓の間のチェックが甘くなりやすいので、念入りに確認するように意識づけましょう。







    賃貸住宅に二重窓を後付けするには


    賃貸住宅に二重窓を後付けするには


    断熱性や遮音性などにメリットのある二重窓ですが、初めから設置されている賃貸物件は多くはないです。


    二重窓のない賃貸物件に、後付けで二重窓を設置することも不可能ではありません。


    が、あくまで物件の大家さんや管理会社の事前許可を得てからの話です。


    貸主側に設置の相談をするのであれば、あわせて以下の点は話し合っておきたいところです。


    退去時に原状回復(元の二重窓でない状態に戻す)の必要があるかどうか


    費用は入居者の全額負担となるのか、何割かは貸主側が負担してくれるのか


    話し合った内容は、必ず書面で残しておきましょう。


    口約束だけで「言った・言わない」のトラブルになるのを避けるためです。


    許可が下りてからの道筋は、次の2パターンあります。


    「専門の業者に依頼して設置してもらう」「自分で設置する(DIY)」それぞれのパターンについて見ていきましょう。


    専門の業者に依頼して設置してもらう

    ひとくちに二重窓と言ってもさまざまな仕様があり、窓の大きさやお部屋の換気方法で、適した仕様が異なります。


    二重窓で効果的に断熱性を高めるためには、知識と経験のある専門業者への依頼がおすすめです。


    どこの業者さんに依頼してよいか分からないときは、大家さんや管理会社に相談してみるのもよいでしょう。


    建物のつくりを熟知しているので、良い知恵を借りられるかもしれません。


    また、二重窓の設置にあたって国や自治体からの補助金が受けられる場合があります。


    賃貸住宅の借主による施工でも適用される補助金もありますので、「工事の内容」「施工する商品」「施工する業者」が補助金の適用要件を満たしているか、チェックしておきましょう。


    自分で設置する(DIY)

    専門の業者さんに頼らず、DIYにて二重窓を設置することもできます。


    ホームセンターなどに「簡易内窓キット」というものが売っており、それを使います。


    手順としてはまず、窓枠の採寸。


    そのあとサイズに合った内窓キットを購入します。


    採寸するべき箇所は、「両端と真ん中の高さ」「上下の幅」「対角線2か所」の計7か所です。


    高さどうし・幅どうし・対角線どうしで5ミリメートル以上の差が生じているときは補正が必要になりますので、かならず全ての箇所を測って、どこが何センチメートルだったかは正確にメモしておきましょう。


    採寸して内窓キットを手に入れたら、キットの説明にしたがって設置を進めて行きます。


    基本は、「窓枠のフレームのカット・組み立て」→「ガラス面(ポリカーボネート板)のカット・フレームの取りつけ」→「ガラス面のセット」という流れです。


    簡易内窓キットを使えば、2万円とかからず二重窓をご自身で設置できるでしょう。


    ただし、DIYで二重窓を後付けする場合も、大家さんや管理会社の許可は必ず取るようにしてください。






    二重窓の代替案として活用できるアイテム5つ!


    二重窓の代替案として活用できるアイテム5つ!


    後付けで二重窓を導入したいと思っても、貸主側の許可を得るのが難しかったり設置にハードルの高さを感じたり、現実的でない場合もあります。


    そんなとき、二重窓を設置する代替案として活用できるアイテムがあります。


    断熱シート・フィルム

    断熱シートや断熱フィルムを窓ガラスに貼りつけることで、二重窓でなくても断熱効果が得られます。


    より高い効果を得るには、できるだけ分厚いものを使うのがおすすめ。


    分厚いほうが、窓と室内の間により効果的な空気層を生じさせてくれます。


    市販の断熱シートやフィルムはデザイン豊富なだけでなく、夏用・冬用・オールシーズン用と、用途に合わせた商品展開がなされています。


    必要やお好みに応じてチョイスしてください。


    遮熱・防音仕様のカーテン

    カーテンにも遮熱保温性能や防音性能を備えたものがあり、二重窓の設置は難しくてもカーテンを変えることで、お部屋の断熱性や防音性を向上させることが可能です。


    デザインだけでなく性能面も考えて、適切なカーテンを選んでみると良いかもしれません。


    ハニカムスクリーン(ハニカムシェード)

    ハニカムスクリーンは、断面が蜂の巣型(ハニカム構造)になったブラインドのことで、ハニカムシェードやハニカムブラインドとも呼ばれています。


    中空のハニカム構造が空気層を生み、断熱性能を発揮します。


    ハニカムスクリーンには、カーテンレールに設置するタイプや、突っ張り棒で取り付けるタイプが存在します。


    難しい工事が必要ないため、賃貸物件での設置も安心です。


    カーテンとはまた違った、スタイリッシュな雰囲気でお部屋を彩ってくれます。


    隙間テープ

    ある程度築年数の経った賃貸物件になると、ドアや窓のサッシに隙間が生じていることがあります。


    そこから外気が入りこみ、お部屋の断熱性を損ねてしまうのです。


    ホームセンターなどへ行くと、そういった隙間を塞ぐテープが市販されています。


    隙間テープはさまざまな素材に対応した商品が販売されていますので、ドアやサッシの素材に合わせて購入しましょう。


    プチプチ

    手早くコストをかけず断熱効果を得たいならば、梱包用のプチプチを使うのがおすすめ。


    窓に貼り付ければ、プチプチの中に含まれる空気が、空気層として効果的に機能してくれます。


    難点は、どうしても見映えがよくないこと。


    カーテンをあまり開けない場所など、目立たない窓から試してみましょう。






    まとめ~断熱性や遮音性を上げて快適に~


    まとめ~断熱性や遮音性を上げて快適に~


    いかがでしたでしょうか。


    今回は賃貸物件で二重窓を後付けする方法や、代替案について見ていきました。


    お部屋の断熱性や遮音性を上げることで、自宅で過ごす快適度はぐっと向上します。


    賃貸住宅においては、二重窓の後付けはなかなかハードルが高いかもしれませんが、代替案ならば比較的容易に導入が可能です。


    「夏は暑くて冬は寒い」という状態にお困りの方や、屋外からの音にお悩みの方は、検討してみる価値は十分ですよ。





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      賃貸専門家:吉田 政孝

      不動産キャリア:22年

  • 賃貸のマサキ天理駅前店所属。店舗運営のサポートの傍ら、ルームアドバイザーのキャリア22年以上の大ベテラン。天理市勤務は累計18年以上で、社内仲介ランキング№1の実績有り。天理市の賃貸事情は勿論、美味しい飲食店や人気観光スポットなど、天理市のことは何でも情報を網羅し、日本一天理市事情に詳しいと自負。自身がナビゲータ役を務めたテレビ番組も多数あり。過去にアルバイトで習得したオムライス作りをスタッフへ教えるほど食通とか。

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