【ネット無料賃貸物件で個別契約はできる?】できない時の対策など解説!
無料でインターネットが使用できる物件でも個別契約は可能なのか
賃貸住宅の中には、あらかじめインターネット設備が導入されており、契約をする必要なく無料で使える物件も存在しています。
このような物件に入居した場合、別のインターネット回線を個別に契約できるのか解説していきたいと思います。
-
賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:古川 真史
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
奈良在住25年以上。宅地建物取引士・賃貸経営管理士の資格保有。ルームアドバイザーとしてのキャリア18年以上の大ベテラン。不動産賃貸の関連はすべて媒介経験あり。奈良出身ではないのに奈良まほろばソムリエ検定(奈良通1級)取得する奈良への溺愛っぷり。奈良マニアの古川より独自な目線で賃貸情報を多数お届けします。
インターネット完備物件で新たに個別契約はできるのか
最近はインターネット設備があらかじめ導入されている物件もよく見かけることがあります。
インターネット完備、インターネット無料などと書かれている物件がそれに相当します。
しかし、最初から導入されているインターネットは、回線が遅くて思うように使用できないことも珍しくはありません。
では、回線が遅い状態を改善するために、新たにインターネット回線を個別契約することはできるのでしょうか。
個別でインターネット契約をするのは難しい物件が多い
最初からインターネット設備が備わっている物件に入居した場合、新たに個別でインターネットの契約をするのは難しい場合が多いです。
なぜ難しいのかというと、インターネットを使用するためには工事が必要になります。
場合によっては穴をあけるなどの工事が必要なケースもあります。
また、賃貸住宅の多くは集合住宅となっていて、建物全体で住民がインターネット回線を共有するという形が一般的です。
新たに個別の回線を使用した場合、回線の使用料は入居者が支払うことになりますが、同じ建物内に住んでいる住民があらかじめ設置されているインターネットを使っていた場合に影響が出る可能性や、手続きが面倒になるケースがあるので禁止しているのです。
どうしても別の回線を使用したい場合には、管理会社や大家さんに相談をしてみましょう。
許可が下りれば新たに契約をしても問題はありません。
個別でも契約が可能な物件もある
マンションなどの集合住宅では、あらかじめ設置されているインターネット設備を使用し、新たに個別で契約をするのは難しい場合が多いです。
しかし、全ての物件で禁止されているわけではありません。
中には個別で契約できる物件もありますし、一軒家の賃貸住宅であれば、個別での契約も可能な場合も多いです。
ただし、インターネットを新たに導入する場合には、集合住宅でも一軒家でも必ず大家さんの許可をもらってから契約しなければいけません。
インターネットの個別契約ができない場合の対策
あらかじめ設置されているインターネット環境では仕事に支障が出る、快適にインターネットが使用できない場合もあるでしょう。
しかし、個別でインターネット契約することを禁止されている賃貸住宅の場合、どのように対策をするのがよいのか紹介します。
それは「ポケットWi-Fiを活用する方法」「デザリングを使用する方法」この2つの方法がおすすめです。
ポケットWi-Fiを活用する方法
インターネットの個別契約が禁止されている理由に、他の部屋に住んでいる住民がインターネットを使用した場合に影響が出る、穴あけなどの工事が発生するといった理由があります。
個別契約ができないときに行えるおすすめの対策がポケットWi-Fiです。
ポケットWi-Fiであれば工事を行う必要はありませんし、同じ集合住宅で暮らしている人に影響が出ることもありません。
さらに持ち運びが可能なので、外出先で使うことも可能ですし、申し込みを行えばすぐに使えるのもメリットです。
その反面、エリアによっては通信速度が十分発揮できないこともありますし、通信制限が設けられているのが一般的なので、大量のデータを送信しなければいけない場合は注意しないといけません。
初めて使用する場合、ポケットWi-Fiはスマートフォンやタブレットでなければ使用できないのではと思う人もいるでしょうが、パソコンでも使用できるので安心です。
ただし、ポケットWi-Fiにも色々な種類があります。
例えば光回線やモバイル回線です。
どちらにも一長一短があるので、自分の生活環境によって使い分けをするのがよいでしょう。
ポケットWi-Fiを導入するときには、通信速度はどれくらいあるのか、通信容量に制限が設けられているのか、設けられている場合はどの程度まで使用が可能なのかなどを確認してから選びましょう。
デザリングを使用する方法
インターネットの個別契約ができない場合の対策として、デザリングもおすすめする方法の1つです。
デザリングとは簡単に言えばモバイル回線を使用した接続方法で、スマートフォンに搭載されているSIMカードを利用して接続を可能にしています。
スマートフォンが無線ルーターの代わりとして機能するので、ポケットWi-Fiと同じく工事は一切行いません。
USBケーブルを使用すれば、パソコンとデザリングすることもできますし、スマートフォンの充電も行えるのがメリットです。
デザリングをパソコンと行う場合は、USBケーブルを接続する以外にも、Bluetoothで行うこともできます。
しかし、Bluetoothは無線接続となるので、環境によってはUSBケーブルを接続したときよりも通信速度が遅くなります。
さらにデータ容量の上限にも注意が必要です。
通信速度が遅いときに行うべき対策
最初から導入されている無料のインターネットの環境では遅いけれど、新しくインターネットの契約を行うことが不可能な物件の場合、仕方なく遅い通信速度で我慢している人もいるでしょう。
そんなときにおすすめできる対策がいくつかあります。
その対策とは「通信を妨げる機器や家電を遠ざける」「接続方式をIPv6にする」などです。
通信を妨げる機器や家電を遠ざける
インターネット契約を行うときには、必ず最大通信速度1Gbpsなどという形で記載されています。
あらかじめインターネットが導入されており、無料で使用できる物件であれば、大家さんがどこのプロバイダーと契約をしているのか聞いておきましょう。
実際に使用してみたら、明らかに最大通信速度よりも遅い場合もあるのですが、このような状態であれば新たにインターネット契約をしなくても、ちょっとした工夫で速度の改善ができる可能性もあります。
それは通信を妨げている機器や家電を遠ざけることです。
例えば電子レンジやコードレス電話など、電波の強い機器類が近くにあると、通信速度が落ちてしまうことがあります。
これらの機器類を遠ざけ、再度インターネットの速度を確認してみましょう。
スマートフォンであってもパソコンであっても、通信速度の測定は無料で簡単にできます。
検索すればすぐに出てきますし、アカウント登録なども一切必要ありません。
接続方式をIPv6にする
近くに通信を妨げるような家電などがないのに、思うように通信速度が出ない場合もあります。
このようなときには接続方式をIPv6に変えるという対策が効果的です。
従来の接続方式はIPv4になっていますが、インターネット利用者が集中する時間帯などは、通信速度が低下するというデメリットがあります。
それに対してIPv6であれば混雑を回避できるので、常に安定してインターネットの利用ができます。
ただし、古い機器の場合はIPv6が非対応になっているケースがあるので、非対応であればIPv6対応ルーターが必要です。
【ネット無料賃貸で個別契約できる?】まとめ
今回はあらかじめインターネット設備が導入されており、無料で使用できる物件でも個別で契約するのが可能なのかについて紹介してきました。
個別契約が可能な物件もありますが、集合住宅の場合は禁止されていることも多いので注意しましょう。
場合によっては家電などから遠ざける、IPv6に接続方式を変えるなどの対策で改善できることもあります。
奈良のネット使用料無料の賃貸物件でお探しの方はこちら≫
関連記事

【インターネット「対応」と「完備」の違いとは?】知ってると知らないでは大違い≫

【インターネット回線どれにする?】一人暮らしにオススメは?≫

【部屋でスマホが圏外になる理由とは?】原因や対策について解説!≫

【Wi-Fiルーターを置く最適な場所は?】通信速度を改善する方法も解説!≫

【賃貸住宅でWi-Fiを使う方法】工事無しで使用できる方法をご紹介!≫

【賃貸物件でインターネットを使いたい】回線の開通方法や注意点を解説!≫

【インターネットが遅い?】賃貸住宅でのWi-Fi環境改善方法について≫
-
賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:古川 真史
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
奈良在住25年以上。宅地建物取引士・賃貸経営管理士の資格保有。ルームアドバイザーとしてのキャリア18年以上の大ベテラン。不動産賃貸の関連はすべて媒介経験あり。奈良出身ではないのに奈良まほろばソムリエ検定(奈良通1級)取得する奈良への溺愛っぷり。奈良マニアの古川より独自な目線で賃貸情報を多数お届けします。