【インターネットが遅い?】賃貸住宅でのWi-Fi環境改善方法について
賃貸でもWi-Fi環境は改善できる?
今やインターネット環境は日本人の生活とは切っても切れない関係になっています。
しかし、その通信環境によって通信速度が遅かったり接続が不安定なこともあります。
そこで、賃貸でもできる通信環境の改善方法を分かりやすく解説します!
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賃貸専門家:木寅 昌紀
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
宅地建物取引士の資格保有。奈良市の賃貸業界屈指のオールラウンドプレーヤー。奈良市の新築から既築の物件まで情報を網羅。特に新築物件は人気があるので、皆様にいち早く情報をお届け!豊富な知識で紹介も多く年間成約数は弊社ランキングTOPの実績。「奈良生まれ、奈良育ち」の木寅が「ピタッ」とくる奈良市の賃貸情報を配信。奈良の賃貸物件の事はお任せあれ!
ネットの接続が不安定だったり遅かったり、そもそもの原因は?
2021年現在、一般家庭のインターネット通信の利用環境の殆どは、無線LAN=Wi-Fiを利用しています。
パソコンやスマートフォン、ゲーム機だけでなく、家電類も通信機能を備えており、便利に使うことができるようになりました。
言葉通り「無線」で接続しているため、通信には煩わしい線が必要なく、無線の電波を出す親機である「無線LANルーター」を経由してインターネットへと接続されます。
しかし、目に見えないもので繋がっているため、接続が不安定になってしまったり、利用に不満があるような通信速度しか得られなかったりというトラブルが起こっても、まさにその原因が「見えない」ことで解決が難しいと感じてしまうようです。
特にトラブルが多いのは、1Kや1Rといった単身向けの間取りではなく、2LDK以上のファミリー向けの間取りや、メゾネットやテラスハウスといった階層が複数ある間取りになります。
このWi-Fiの通信のカギになるのは、無線LANルーターの性能や設置場所です。
ズバリ、通信環境の良さを決めるのが「無線LANルーターとの通信品質」だからです。
通信品質のキーになるのは電波の強度?
無線の電波を使った通信ですが、電波が見えないために「壁を通り抜けて通信をしている」と考えてしまう人も多いようですが、壁を通り抜ける電波は微量です。
実際には壁で反射した電波が、ドアなどの薄い障害を抜け、廊下を通ってそれぞれの機器と通信を行います。
距離が長かったり、障害が多いほど電波の強度が落ちていき、接続が不安定になったり通信速度が遅くなるという不具合が出るようになります。
また、外部との通信を行う回線が引き込まれている場所によって、無線LANルーターの設置場所は自由に移動することが叶わないことも多く、設置場所と利用場所の関係性によって電波の良い場所と悪い場所が発生してしまいます。
通信が不安定だったり、機器を利用する場所によって通信速度に大きな差がある場合には、まず最初に電波の強度を測定する作業を行うことが大切です。
手軽に測定を行う場合に便利なのが、スマホ用無償アプリ「Wi-Fiミレル」です。
国内のパソコン周辺機器メーカー「I-O DATA」が無償で提供しているアプリで、iPhoneやiPad、Androidのスマホやタブレット用にそれぞれ同様のアプリが提供されています。
このアプリが便利な点は、間取り図などの写真を使って「間取り図上に電波の強い場所と弱い場所を表示する」という機能があることです。
賃貸物件であれば間取り図は簡単に手にすることができ、契約書類の中に間取り図が含まれていれば、それらをスマホで撮影して利用できるようになっています。
もし間取り図が必要であれば、管理会社や不動産会社に問い合わせれば容易に手に入るでしょう。
準備が整ったら、間取り図上にヒートマップ(電波の強さがサーモグラフィーのように色で現される)を作り、電波の弱い場所を見つけてから改善を進めましょう。
※無線LANルーターがI-O DATA製以外でも問題なく利用できます
※アプリの利用方法はI-O DATAのホームページの解説を参考にしてください
「Wi-Fiミレル」を使ってヒートマップが作成できれば、特定の部屋だけが弱かったり、同じ部屋の中でも強いところと弱いところがあったりと、電波の弱いところが可視化されるはずです。
Wi-Fiの電波を弱くしないために絶対に避けるべきこととは?
Wi-Fiの接続が不安定だという家庭で見かける問題点として、無線LANルーターの設置場所でいくつかの典型的な失敗例があります。
・扉の閉まる収納の中
・家具の後ろなど狭いところ
先に述べたように、電波は障害物を通るとその電波は弱まります。
壁やドアの向こう側にあるというだけで電波が弱くなる原因となるため、なるべく電波の障害になるものの中に入れるような設置は避けなければなりません。
また、無線LANルーターは電子機器であり精密機器です。
通信機能を使うことで多少の熱を持つため、その熱を逃がしてやらないと動作不良を起こすことがあります。
家具の後ろなど目立たないところへ隠してしまいたい気持ちは分かりますが、それによる動作不良や最悪の場合故障の原因となります。
こういった間違った設置方法となっている場合は、まずそれらを改善することが必要です。
電波の弱い場所が分かったけど、どうすれば良い?
電波が弱い場所へ強く安定した電波を届ける方法は、大きく分けて2つの方法があります。
・無線LANルーター(親機)を電波の強い製品に買い替える
・無線LAN中継器(リピーター)を追加する
強い電波が届かないのであれば、より強い電波が出るものに入れ替えるか、電波を中継してより遠くへ飛ばす機械を追加するかという選択になります。
いずれの方法も設置に際しての条件があったり、多少の知識が必要となる場合があります。
①無線LANルーター(親機)を電波の強い製品に買い替える場合
無線LANルーターは、製品によって電波の強さが異なります。
家電量販店などで販売されている機種をよく見ると、「3階建」「4LDK」といった建物の造りや間取りの適応を表示している製品が多く販売されています。
それらを目安に強い電波で広い範囲をカバーできる製品に買い替えれば、住戸全体で安定した通信ができるようになります。
また、家族全員がスマホやゲーム機、パソコンなどを同時利用しても対応可能な高性能な上位機種も販売されているため、普段は通信が安定していても時折通信速度にムラがある場合などには効果的です。
インターネットプロバイダとの契約や回線の開通後に無線LANルーターを自分で買って設置していれば買い替えによる改善が可能です。
最初に設置した際と同様の初期設定などが必要になることと、子機となるスマホやパソコンにも新しい親機に接続するために設定しなおす必要があります。
また、プロバイダとの契約で無線LANルーターをレンタルしている場合などには注意が必要です。
この場合には多少難しい作業や手続きが必要になることもあるため、自分で設置した機種でない場合には必ずプロバイダに確認しましょう。
②無線LAN中継器(リピーター)を追加する場合
親機の買い替えなどが難しい場合に使える方法が、無線LAN中継器(リピーター)を追加する方法です。
親機から出る電波を中継して、より遠くまで電波を届ける機械を使って親機だけでは電波の弱い範囲をカバーします。
中継器の設置場所は、電波の弱い場所と強い場所の中間くらいが最適で、弱くなる前の電波を中継して送ることができる場所が最適です。
しかし、現在多く販売されている中継器の殆どがコンセントに直接接続する製品となっているため、ちょうど良い場所にコンセントが必要になります。
もしコンセントが最適な位置になければ、なるべく親機に近い位置に設置することになります。
また、中継器の殆どが親機のメーカーや機種を問わず中継機能が使える製品となっていますが、接続設定が簡単にできる機能が使えるかどうかは親機次第となっているため、事前に親機側の機能を確認しておく必要があります。
設置する際の注意点として、先に説明したように中継器も親機同様に設置場所が悪ければ性能を発揮することができなくなるため、できるかぎり見通しの良い場所へ設置するようにしましょう。
まとめ Wi-Fi環境の改善に工事は不要。でも・・・
最初に述べたように、無線通信は見えないもので繋がっているため、必ず改善ができるとは言えません。
親機の機種が旧式であれば最新型の中継器と上手く繋がらなかったり、プロバイダから提供されている機械との組み合わせでトラブルが起こるなど、機械を買ってから予想外のトラブルが発生することもあります。
専門の知識が無ければトラブルなどを事前に予測することが難しい場合もあるため、難しいと感じたら少々費用がかかりますが専門家に依頼することも検討する方が良いでしょう。
必要な機材や設置方法によって必要な費用はまちまちですが、Wi-Fi環境は必ず改善できます。
しかも、賃貸では真っ先に心配になる工事などは不要ですので、今のWi-Fi環境に不満を感じたら原因調査から初めてみてはいかがでしょうか?
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