【契約期間の延長はできる?】3つのポイントと断られた際の対応法!
「契約更新」賃貸の契約期間 更新料を払わず1ヶ月延長は可能?
賃貸住宅には契約期間があり、期間を超えて住むには通常、更新料を払い契約更新する必要があります。
もし「1ヶ月だけ追加で住みたい」となった場合、更新料を払わず期間延長してもらうことは可能なのでしょうか。
交渉のポイントなど詳しく解説していきます。
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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:吉田 政孝
不動産キャリア:23年
賃貸のマサキ天理駅前店所属。店舗運営のサポートの傍ら、ルームアドバイザーのキャリア23年以上の大ベテラン。天理市勤務は累計18年以上で、社内仲介ランキング№1の実績有り。天理市の賃貸事情は勿論、美味しい飲食店や人気観光スポットなど、天理市のことは何でも情報を網羅し、日本一天理市事情に詳しいと自負。自身がナビゲータ役を務めたテレビ番組も多数あり。過去にアルバイトで習得したオムライス作りをスタッフへ教えるほど食通とか。
契約期間の延長は特例中の特例!
「契約更新の時期だ。どうしてももう1ヶ月だけ住みたい事情がある。ただ、たった1ヶ月のために更新料を払うのは……」
そういう気持ちはわかりますが、前提として、契約期間の延長は原則できません。
たとえ1ヶ月であっても、予め定められた契約期間を超えて住みたければ、改めて書類を取り交わし、更新料を支払うことになります。
しかし、もし大家さんから延長の許可を貰うことができれば、特例として契約期間を1ヶ月延ばせる場合もあります。
とはいえ特例中の特例なので、許可が出る確率は非常に低く、約1%といったところです。
大家さんが直接管理している物件であれば成功の確率は上がりますが、それでも基本的には許可はおりないと考えておいたほうがよいでしょう。
ごみ出しルールを守っていなかったり騒音などのトラブルを起こしたりした方は、大家さんから良くない印象を持たれているため、なおさら不可能と思ってください。
物件の契約期間を1ヶ月だけ延長したい!ポイントは?
どうにかして契約期間を1ヶ月延長したい。
確率が低いなりに何とかする方法が3つあります。
①延長したい理由をはっきり伝える
まずは正面から交渉を試みる方法。
大家さんにとって納得がいくような、はっきりとした理由があれば、話を聞いてもらえるかもしれません。
例えば「住み続けたかったが急に転勤が決まった」「会社から内定をもらったが配属先がまだ決まらない」など。
入居者に過失がなくやむをえない事情だと思ってもらえれば、期間延長の交渉は成立しやすくなるでしょう。
②1ヶ月の定期借家契約を提案する
ふたつめは、別の形態での再契約を提案する方法。
具体的には、契約期間のあと1ヶ月間だけ定期借家契約できないか聞いてみる方法です。
定期借家契約というのは「定められた期間が来れば終了」という契約形態で、原則更新ができません。
そのかわり、普通借家契約(更新が可能な通常の契約形態。契約期間は最低年以上)と違い1年未満の契約も可能、つまり1ヶ月のみの契約も可能というわけです。
厳密に言えば契約の延長とは違いますが、再契約は契約更新とは異なるため、更新料がかかりません。
ただし「再契約事務手数料」は発生するので、手数料がいくらになるのかあらかじめ確認して判断するようにしましょう。
③契約更新して1ヶ月後に退去する
最後は一番現実的な方法。
延長の交渉をあきらめて大人しく契約更新し、1ヶ月住んでから退去する方法です。
もちろん更新料を支払うことにはなりますが、更新してからすぐ退去しても違約金などは発生しません。
更新料が安い物件であれば特に、結局これが最も手がたい方法でしょう。
物件の契約延長を断られたら……?
物件の契約期間延長を申し出たがだめだった。
契約の更新はどうしてもしたくない。
そんな時に有効な対処方法をまとめてみました。
①マンスリーマンションやウィークリーマンションを利用する
旧居を退去して新居に移るまでの間、マンスリーマンションやウィークリーマンションを探して住む方法があります。
1ヶ月単位・1週間単位で契約でき、ほとんどは家具家電付きなので、短い期間の仮住まいにはもってこいです。
手持ちの家具や家電はトランクルームなどに預けておきましょう。
マンスリーマンションやウィークリーマンションは家賃設定が高めなので、予算に余裕がある方向けの手段としてご検討ください。
②シェアハウスに住む
1ヶ月の仮住まい、予算はできるだけ抑えたい。
そんな方にはシェアハウスがおすすめです。
シェアハウスは他の方と共同生活をするイメージで、個室はありますが洗濯機やシャワーなどは共用です。
そのかわり1ヶ月単位で借りることができ、家賃はマンスリーマンションの約半分におさまります。
プライバシーやセキュリティ的に不安だという方には不向きですが、そこを差し引いても安く済ませたいという方にとっては検討する価値がある手段でしょう。
③いったん実家に帰る
マンスリーマンション・ウィークリーマンションやシェアハウスがピンとこない、条件が合わないという方は、ご実家に1度戻られるのも有効かつ現実的な手立てです。
1ヶ月程度ならば「家にお金を入れてほしい」と言われることも少ないでしょうから、新居へ移るまでの出費を抑えることができます。
実家のスペースに余裕があれば、トランクルームを借りなくても、手持ちの家具家電を置いておくことも可能です。
まとめ~火災保険の延長も忘れずに~
いかがでしたでしょうか。
今回は賃貸住宅の契約期間を1ヶ月延長する方法について見ていきました。
延長の交渉が通る可能性は低いですが、それを承知で試みるならば、しっかりとした理由をもって臨みましょう。
もし契約延長の交渉が通ったら、物件の火災保険の延長手続きを忘れずに行ってください。
1ヶ月だけとはいえ、火災が起きる可能性はゼロではありません。
万が一の場合に保険が無い状態だと、保険が下りずに泣きを見ることになります。
交渉がだめだったら諦めて更新の手続きを行うのか、それともウィークリーマンションなど仮住まいを探すのか。
その道筋も交渉前に考えておくと後がスムーズですよ。
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