暑くなる前にエアコンを稼働させる
6月に入ると夏ほどではないものの、暑くなる日が出てきます。
暑くなればエアコンを使うこともあるでしょうが、本格的に暑くなる前に1度稼働させるのがよいと言われています。
なぜ早めに稼働させるのがよいのか、稼働前に準備することなどを紹介します。
Web担当者:出口晏奈
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エアコンの状態を確かめるためにまずは試運転
本格的に暑くなる前にエアコンを稼働させる為に試運転の必要があるでしょう。
その理由は事前にエアコンを稼働させることで、故障しているか確かめられるからです。
万が一故障していた場合、暑くなってからでは修理が終わるまでしばらく暑いのを我慢しなければいけません。
しかも修理の依頼も増えるので、夏以外の季節に修理をするより長い期間が必要になることもあります。
このような事態を防ぐために、本格的な暑さがやってくる前に稼働させる必要があるのです。
試運転とは、ただ電源を入れて確かめるだけでは不十分です。
まずは電源を入れて、
①運転モードを「冷房」に設定します。
②最低設定温度の16~18℃に下げます。
③10分前後運転してみましょう。
温度調整ができるか、冷房から除湿にするなどの切り替えはできるか、風力の調整はできるかなどの確認も必要です。
異常を示すランプがついていないかなども確認も同時に行いましょう。
他にも水漏れや異常音などの確認も怠ってはいけません。
もし異常が確認された場合には、すぐ修理に出さないと夏までに間に合わなくなることもあります。
それだけではなく、エアコンはしばらく放置していると汚れが一層付着しやすくなります。
よく久しぶりにエアコンをつけてみると、嫌な臭いがしたりホコリが舞ったりすることがあります。
これでは部屋を涼しくするどころか、体調を崩してしまう可能性もあるでしょう。
エアコンが汚れていると、電気代も高くなる傾向にあるので、掃除をしておく必要もあります。
最低でもフィルターの掃除はエアコンを稼働させる前に行うべきでしょう。
異臭の原因とは
エアコンを使うときに変な臭いがしたら、その原因はカビかホコリが原因の可能性が高いでしょう。
特にしばらくエアコンを使っていない場合、内部にホコリが溜まり、それが一気に噴き出してきたことで異臭がしているのです。
しかもエアコンの内部は通気性が悪く、結露をすることも多いのでジメジメしている状態になっています。
結露している状態でしばらく放置しておくと、カビが発生することもよくあるのです。
カビは1度発生するとどんどん広がり、胞子を撒き散らすことでホコリっぽい風と嫌な臭いが蔓延します。
異臭を無くすためには、異臭の原因であるホコリとカビを除去しなければいけません。
エアコンの清掃方法
エアコンを稼働させたとき、ホコリっぽさを感じたときや変な臭いが漂ってきたときなどは、エアコンが汚れている証拠です。
そのまま使用し続けると体によくありませんので、掃除をしてから使用するのがよいでしょう。エアコンの内部は多湿になっているので、カビが発生しやすい環境が整っています。
カビが生えている状態でエアコンを稼働させてしまうと、カビの胞子が部屋中に広まってしまいます。
カビの胞子が部屋中に撒き散らされると、アレルギーの発症や喘息の原因にもなるのです。
そうならないためにはエアコンを掃除する必要があるのですが、自分で掃除をするべき箇所と、業者に依頼をして掃除をしてもらうべき箇所があります。
賃貸住宅は最初からエアコンが設置されているのが一般的です。
最初から設置されていた場合、エアコンは自分の物ではありませんので、管理者である大家や不動産屋にエアコンをきれいしたいけれど、自分で業者に依頼をしてよいのか、管理者側で業者の手配をしてもらえるのかを明確にしておくとよいでしょう。
業者であれば隅から隅まできれいにしてもらえるので、よい状態でエアコンを稼働できます。
しかし、自分でも掃除ができる部分も存在しているので、自分でできる部分は定期的に掃除をしましょう。
本体の周りをきれいにする
エアコンは内部だけではなく、表面にもホコリが付着するのが一般的です。
そのため、稼働する前にはエアコン本体の表面をきれいに掃除しましょう。
ホコリがたくさん積もっている場合には、まず小型の掃除機などである程度吸い込んでおきます。
次に乾拭きである程度ホコリを除去しておきましょう。
それからしっかりと絞った雑巾やウェットティッシュなどで拭き取るときれいになります。
ただし、エアコンの隙間にホコリを押し込んでしまわないように注意して掃除をしないといけません。
カバーやルーバーをきれいにする
エアコンにはフィルターの前面にカバーが取り付けられています。
カバーも汚れやすいので、取り外して表面と内面をきれいに掃除しましょう。
取り外すときには丁寧に行わないと、部品が折れてしまう可能性があります。
汚れをしっかりと取り除いたら、アルコールを拭きかけておくとカビの予防にもなるでしょう。
エアコンの送風口にはルーパーという風向きを変えるパーツが取り付けられています。
ルーバーは取り外すのが難しいので、そのままの状態できれいにします。
それほど汚れるところではないので、軽く拭くだけで問題ありません。
フィルターのホコリを除去する
エアコンの中でも、最も頻繁に掃除が必要になるのがフィルターです。
フィルターはエアコンの内部に汚れが侵入しないように取り付けられているので、使用時間が長ければ長いだけ汚れやすくなります。
使用しているときは当然として、使用していなくても汚れが付着するので、久しぶりにエアコンを稼働させる前にも掃除が必要です。
掃除の方法は比較的簡単です。
フィルターをエアコンから取り外し、掃除機でホコリを吸い込むだけできれいになります。
ただし、汚れが酷い場合や、ホコリがフィルターの網目に入り込んでいる場合には、水洗いをするのがよいでしょう。
水で洗ったらしっかりと乾かして完全に水分を取り去り、その後エアコンに取り付けないといけません。
水気があるままの状態で取り付けると、カビの発生や異臭の原因になるので注意しましょう。
エアコンを使用する場合には、週に1回ぐらいのペースで掃除をするのがおすすめです。
この3点は自分で掃除ができる部分ですが、他の場所は無理に行うと故障する場合もあるので、プロに任せるのが無難でしょう。
エアコンを消すときにも異臭対策ができる
エアコンで冷房を使用した場合、エアコンの内部が結露します。
この結露が原因でカビが発生しやすくなるのです。
問題なのはエアコンの内部に結露が発生することなのですが、しっかりと抑えることができればカビの発生も抑えられるのです。
その方法としては、エアコンを消す前に、送風で運転をすることによってエアコンの内部の結露が抑えられます。
消す直前に送風に切り替えるのではなく、最低でも30分間は送風運転が必要です。
できれば2時間ぐらい行うのがよいでしょう。
送風運転をすることで内部に発生した結露が無くなり、乾燥した状態になります。
カビの栄養源は有機物全般と酸素、そして水分です。
有機物と酸素が存在して、そこに水分がある程度あれば、どのような場所でもカビというのは発生します。
有機物や酸素を無くしてしまうことはできませんので、もう1つの栄養源である水分をしっかりと除去しておけば、カビはそう簡単に生えてきません。
そのため、面倒でも送風運転は効果のある方法なので、試してみる価値は十分にあります。
送風運転が付いていないエアコンの場合
先ほど紹介した冷房を切る30分前に送風に切り替える方法ですが、最近は送風機能が付いていないエアコンもあります。
この場合はどうすればよいのでしょうか。
送風機能が付いていないエアコンの場合でも、冷房と暖房、除湿の機能は付いているはずです。
この3つのうち除湿が正しい方法ではと考える人も多いでしょうが、除湿ではカビの予防をすることができません。
除湿というのは部屋の湿度を取るモードなので、エアコンの内部は冷房以上に湿った状態になります。
除湿にすると冷房以上にカビの発生に繋がるので、重要なのはエアコンの内部を冷やさないことなのです。
種類によっては一般的な除湿の他に、再熱除湿というモードが備わっていることがあります。
これは部屋を冷やすことなく除湿ができる機能ですが、この再熱除湿も送風の代わりに使うことはできないので注意しましょう。
では暖房ならよいのではと考える人もいるでしょうが、冬場なら特に問題はありません。
しかし、夏場の暖房使用はエアコンの温度探知機能に負荷をかけてしまうので、故障しやすくなるのです。
実は送風機能がないエアコンでカビ予防をする場合には、冷房にして温度を最高まで上げるのが正解です。
エアコンによって最高温度は変わりますが、大体31度が最大になっているでしょう。
31度まで上げて冷房運転を行うと、内部から出てくる風は冷たくはなく、送風と同じように風だけの状態とほぼ同じになります。
冷房なら暖房と違い、温度をいくら上げても暖かい風は出てきませんので、部屋が急激に暑くなる心配もないでしょう。
この方法ならある程度カビの発生予防が可能なので、送風機能が備わっていないエアコンが取り付けられていた場合には、試してみることをおすすめします。
エアコンに異常がある場合
久しぶりにエアコンを稼働したら、電源が入らない場合や冷たい風が出ない、風が弱いなどのトラブルが発生することもあります。
だからこそ本格的に暑くなる前に稼働が必要になるのですが、もし稼働したときに異常が発覚した場合、どうすればよいのでしょうか。
持ち家なら自分で対策をするようになりますが、ワンルームの賃貸住宅の場合、最初から設置されているのが一般的です。
あらかじめ設置されているエアコンの修理をするときには、必ず誰が費用を負担するのか、誰が業者に依頼をするのかを確認しましょう。
【賃貸物件の設備が故障!】修理はどうしたらいいの?≫
確認を怠るとトラブルの原因になります。
たとえ自己負担で修理を検討していたとしても、事前の連絡は必須です。
連絡をする前に、どのような異常があるのかも把握しておきましょう。
故障が見つかった場合、即座に連絡を入れる前に、本当に故障しているのかを自分で確かめる必要があります。
なぜならエアコンのトラブルだと思っていても、実際には故障していない可能性もあるからです。
例えばエアコンのリモコンが作動しないトラブルが発生したとしましょう。
しかし、よく確認をしてみると、電池が切れていたので交換したら普通に使えたという事例もあるからです。
まずは一通りチェックをして、故障である可能性が高いと思ったら連絡を入れましょう。
連絡をするときには、できるだけ詳しく現在の状態を伝えられるようにすると、管理者も修理業者もすぐに動いてくれるので、それだけ早く修理をしてもらえます。
【お家のエアコン大丈夫?】まとめ
暑くなってからエアコンを稼働させた場合、万が一故障をしていたら暑いのを我慢することになります。
そうならないためには、暑くなる少し前の6月ぐらいにエアコンを稼働し、故障箇所がないか確認するとよいでしょう。
稼働させる前にはきちんと掃除を行い、異臭やホコリっぽいのを防ぐ必要があります。
もし故障している箇所があった場合、賃貸住宅なら管理者である大家や不動産屋に連絡し、費用はどちらが負担するのか、誰が業者に連絡をするのかを明確にしておきましょう。
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