【セカンドハウスにテレワーク賃貸】物件を複数借りるには?
【セカンドハウス】賃貸物件を複数借りたい!どうすれば?
仕事や生活上の理由で今契約しているお部屋の他に2件目・3件目の賃貸物件を借りて使いたい。
このような場合どのようにすれば良いのでしょうか。
複数の物件を借りるにあたってのポイントや注意点、住民票や住民税の扱いについても詳しく解説してゆきます。
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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:木寅 昌紀
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
宅地建物取引士の資格保有。奈良市の賃貸業界屈指のオールラウンドプレーヤー。奈良市の新築から既築の物件まで情報を網羅。特に新築物件は人気があるので、皆様にいち早く情報をお届け!豊富な知識で紹介も多く年間成約数は弊社ランキングTOPの実績。「奈良生まれ、奈良育ち」の木寅が「ピタッ」とくる奈良市の賃貸情報を配信。奈良の賃貸物件の事はお任せあれ!
複数の賃貸物件を借りることは可能
自宅から職場が遠く、残業などで終電を逃してしまう日がしばしばある。
仕事場が地方をまたいで複数あり、頻繁に長距離移動をしている。
趣味などに自由に活用できるスペースが新たに欲しい……このような理由で今住んでいる場所とは別の拠点を求めておられる方、実はたくさんおられると思います。
仕事が遅くなっても職場の近くに寝泊まりできる場所があれば安心ですし、遠く離れたそれぞれの仕事場に対応した拠点が作れれば移動の負担はだいぶ軽減できます。
大がかりな設備が必要な趣味も、自宅から離れた専用のスペースなら生活上のことをあれこれ気にせず打ち込むことができますよね。
こういった場合、最も手軽な選択肢は「新たに賃貸物件を借りる」という方法になるでしょう。
ですがすでに今住んでいる自宅が賃貸物件である場合、同時に新しく別の賃貸契約を結ぶことは可能なのでしょうか?
結論としては、これは可能です。
このようにいわゆる「セカンドハウス」を持つというのはごくごく一般的なことであり、契約に制限が設けられるというようなことも特にありません。
ただし、複数の賃貸物件を借りる際には幾つか注意しておきたい点もあります。
押さえておくべきポイントを、順を追って説明していきましょう。
セカンドハウスを持つメリットって?
まず一度、複数の賃貸物件を借りてセカンドハウスを持つことのメリットを改めて整理しておきましょう。
借りる理由や状況によっても様々ですが、大まかに次の3つのようなメリットを挙げることができます。
①職場への通勤の負担が軽減できる
②一人の時間に没頭できる場所が作れる
③自分の裁量で自由にお部屋のレイアウトができる
例えば職場から近いところにセカンドハウスを持っておけば、通勤にかかる時間や手間は大幅に減らすことができます。
自宅から職場が遠く通うのに時間がかかる方や、帰りが遅くなりがちで終電を逃すリスクが高い方、毎日満員電車での通勤にうんざりされている方にはうってつけです。
毎日のように晒されている負担から解放され、時間や気持ちの余裕を確保することができますよ。
また、普段都会の喧騒にさらされる場所で生活されているような方でしたら、休日くらいはそういった情報過多な場所から離れたくなるということもあるでしょう。
そんな場合に少し都心から外れた閑静な場所にセカンドハウスを持っておけば、一人で過ごす静かで豊かな時間を手に入れることができます。
日常はご家族や同居人と生活されている方でも、誰にも邪魔されない時間が欲しくなることはありますよね。
一人で趣味などに没頭できる場所をつくることで効率のよいリフレッシュにつながり、日常生活や近しい人との付き合いも、より良いものにできるかもしれません。
さらに、セカンドハウスならば自由に物をレイアウトして自分だけの空間を作り出すことが出来ます。
ご自宅であればそこがメインの住居という前提がありますから生活の都合上どうしても置いておかなければいけないものもあれこれありますが、セカンドハウスであればそれを気にしてレイアウトを制限する必要がありません。
自分ひとりの空間として活用するなら、ご家族や第三者の意向に左右されることもなく空間を構築することが可能です。
お部屋全体の雰囲気を完全に自分好みにして、好きな本やゲームなどに囲まれながら時間を過ごすことができますよ。
複数の物件を借りる場合のポイントは?
では、実際にセカンドハウスとして新たに賃貸物件を借りる上でのポイントを見ていきましょう。
ひとつは「複数の物件にかかる家賃の合計を手取りの3分の1以下におさえる」という点です。
仮に、手取りが30万円の方が今家賃6万円のお部屋に住んでいるとしたら、もう一つ借りるお部屋の家賃は4万円以下におさえて合計を10万円以下にするのが望ましいということになります。
賃貸物件の家賃は手取りの3分の1までを目安にするというのはよく聞く話だと思います。
これはその目安のラインを超えてしまうと生活費に充てる分のお金が少なくなり、日々の暮らしが苦しくなってしまうからという意味合いがあります。
複数の賃貸物件を借りるのであれば当然家賃は借りたお部屋の分だけ月々かかってきますから、健全に生活上のお金を回していくためには家賃の合計額がラインを超えないように考える必要があるわけです。
もうひとつは「物件を借りる理由は正直に話す」という点です。
「仕事の都合で自宅のほかに寝泊まりできる場所が欲しい」「趣味の部屋として使いたい」など、ご自身がどういう理由でそのお部屋を使おうとしているか、偽りなく正確に不動産会社に伝えるようにしましょう。
賃貸のお部屋を借りる際には入居審査というものがあります。
審査では入居を希望している方の家賃の支払い能力や保証人に関することの他に、どんな性格・属性の方が入居を希望しているかも見られます。
ただ物件を借りるのに見合った財力があればよいというわけではなく、「どんな人柄・態度の人か」「常識的な判断・応対ができる人か」という部分も重要な判断材料になるのです。
ということは当然、つまらない嘘をつく信用ならない相手だと判断されてしまっては審査において大きなマイナスポイントになります。
嘘がバレなければ大丈夫ということではなく、わざわざバレるリスクを負う必要のないところで嘘をつくというところに問題があります。
入居を希望する理由は必ず正直に伝えましょう。
最後は住民票について。
新たにセカンドハウスとして賃貸物件を借りた場合、住民票はどうすればよいかという点です。
これについては、「住民票は生活の中心としているほうの住所に置く」のが正解です。
そもそも住民票が示すのは「生活の本拠がどこにあるか」ということです。
あくまでメインの生活の場は元々の自宅にあり、新たに借りたお部屋はそれを補うものという位置づけであるならば、住民票を移す必要は特にありません。
ただし実態としてセカンドハウスで寝泊まりしている頻度の方が高い場合や、元々のお部屋は家族が住む場にしてご自身は新しいお部屋をメインの生活の場にするということであれば、生活の本拠は新たなお部屋のほうにあると言えるので住民票を移す手続きをする必要が出てきます。
ちなみに、住民税は住民票がある自治体からのみ徴収されます。
自治体をまたいで複数の賃貸物件を借りているからといってそれぞれの自治体に支払わなければならないというものではありません。
ただし手違いで、住民票を置いていない自治体から住民税の振込用紙が届くケースもあります。
そういった場合は振り込まずにその自治体へ連絡をして住民票を置いていない旨を伝えましょう。
誤って支払ってしまった場合は還付の手続きが必要になります。
複数の物件を借りる際・探す際の注意点4つ!
賃貸物件を複数借りる場合の注意点も見ていきましょう。
大枠で次の4つの注意点が挙げられます。
①何のために借りるかを考えて物件を探す
新たにお部屋を借りる事情や目的は人それぞれ様々ですが、きちんとそれを踏まえてお部屋を探すようにしましょう。
セカンドハウスを探しているのであれば「どういう用途で借りるのか」というところです。
例えば通勤を楽にしたいのであれば職場の近くで探すことになりますし、喧騒から離れて静かに過ごせる空間が欲しいなら都心から離れたところに焦点を絞ることになります。
これといった用途を考えず物件を検索しても無数の候補のなかから闇雲に探すことになり非効率的で、借りてから「こんなつもりじゃなかった」と後悔することにもなりかねません。
何のために借りるかという設定は忘れずにしておきましょう。
②まずは家賃の安い物件で試してみる
セカンドハウスを持つメリットについては先にお話しましたが、そのメリットに魅力を感じるかどうかは人それぞれです。
「より快適な生活に憧れてセカンドハウスを持ってみたもののどうも自分には向かなかった。必要なかった」というケースもよくあることです。
高い家賃を払ったのにやっぱり不要だったとなるとショックも大きいですから、まずはお試し感覚で家賃の安い物件から始めてみることをおすすめします。
それならば「とりあえずやってみる」障壁も低いですし、ご自身に合えばしめたもの。
今後もっと広くて設備のよいお部屋に移るにあたっても、実際にお試しを経験したことで「どのくらいの場所が適しているか」という点が具体的に見えてきますよ。
③お部屋の使用頻度を考えて検討する
新たに借りるお部屋をどのくらいの頻度で使うのか。
契約に至る前にそのシミュレーションをしておくのはとても大事なことです。
もちろん個々の事情によっても話は違いますが、例えば会社の近くで週に1度くらい寝泊まりする場を確保するためだけに月々の家賃だけでなく礼金や仲介手数料も支払い諸々の手間をかけたうえで新たに物件を契約するのは、一般論的にはもったいない行いと言えます。
お部屋の環境を整えるために家具や家電などを買う必要もあるでしょうし、水道光熱費も月々かかります。
それなら都度ビジネスホテルに宿泊したほうが、何もしなくても環境が整っており結局安く済む可能性が高いわけです。
セカンドハウスに憧れる気持ちはわかりますが、憧れるあまり勢いだけで動いて損をしてしまうようなことのないよう、くれぐれも冷静に検討するようにはしたいですね。
④契約者の名義に注意!
もし、新たに借りたお部屋をご自身で使うのではなくお子さんやご両親など他の方を住まわせるために自分の名前で契約するのであれば、事前に「実際に住まうのは契約者ではない」という旨の話を管理会社や大家さんに通しておく必要があります。
話を通さず無断で契約者以外の方に住まわせるのは「名義貸し」という契約違反行為にあたります。
名義貸しが発覚すると最悪強制退去となる恐れがありますから、必ずあらかじめ話をして了承を得ておきましょう。
また、ご自身は新たに借りるお部屋にメインで住むようにして元々借りているお部屋は家族に住まわせたいなどという場合に、元々の物件の名義人を変更したいと考えられることもあると思います。
ですが、物件の名義変更はなかなか難しいことです。
その物件の管理会社や大家さんの判断によっては応じてもらえることもありますが、基本的には結婚や離婚・死別などといった事情でないと受け付けてもらえません。
ほとんどの場合は一度退去して再度入居審査を受けるという扱いになりますし、仮にそのまま名義変更が出来たとしても手数料がかかります。
名義変更を考えているのであれば、まずは一度管理会社や大家さんに事情を相談してみるようにしましょう。
まとめ~ぜひ一度不動産会社にご相談を~
いかがでしたでしょうか。
今回は複数の賃貸物件を借りることについて見ていきました。
自分のライフスタイルを考えるとセカンドハウスはぜひ持っておきたいが、生活面や経済面などの事情から上手く入居審査に通るか不安だという方もおられることでしょう。
そういった場合は、その不安も含めてぜひ一度不動産会社に相談してみてください。
相談すれば確実に審査に通ることが確約されるわけではありませんが、各々の事情を踏まえて「こうすれば審査に通りやすい」という手段を提案できるのが不動産会社のプロとしての仕事です。
審査にあたって入居希望者の情報を管理会社や大家さんに渡すのも不動産会社ですから、まずはここの信頼関係がとても重要なのです。
もちろん『賃貸のマサキ』ではセカンドハウスに関するご相談も受けつけております。
ノウハウと実績のある賃貸のプロがお話をお伺いさせて頂きますので、お気軽にご相談くださいね。
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賃貸専門家:木寅 昌紀
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