【間取り図の「DEN」って何?】活用方法や注意点を知ろう!
【お部屋探し】間取り図の「DEN」ってどんな部屋?どう活用する?
お部屋探しで間取り図を見ていると、しばしば「DEN」と書かれた空間のある物件が見つかることがあります。
この「DEN」とはどういったものなのでしょうか。
DEN付きのお部屋を選ぶメリットや具体的な活用方法、注意点などもあわせて、詳しく解説していきます。
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担当者:安達竜哉
特技は少林寺拳法!趣味は愛車のお手入れです!奈良の不動産情報に詳しい私が賃貸情報や暮らしに関する事などお役立ち情報を配信していきます。
DENとは居室に満たない小部屋のこと
間取りにおける「DEN」とはどんな空間を表しているのでしょうか。
そもそもどう読めばいいかも分かりませんね。ディーイーエヌ?
まず、「DEN」はそのまま「デン」と読みます。
元々は英語で、「ねぐら」や「隠れ家」を表す単語です。
その意味が転じて、間取りにおいては「居室の基準を満たしていない小部屋」のことを指します。
居室の基準というのは建築基準法第28条で具体的に定められていて、
・彩光のための開口部がその部屋の床面積の1/7以上
・換気のための開口部がその部屋の床面積の1/20以上
これらの基準を満たしていれば、その部屋は居室と認められます。
裏を返せば、DENとはこれらの基準を満たしていない部屋ということになります。
したがって、DENには窓が小さかったり窓そのものがなかったりします。
DENと同じような空間を表すときに、「S」という表記が用いられていることもります。
Sは「サービスルーム」の略で、
・DEN:書斎や趣味の部屋として活用する空間
・S:居室のような用途や、収納スペースとして活用する空間
それぞれこのような意味合いで用いられることが多いですが、どちらの部屋も特に「こう使わなければならない」と決められているわけではなく、実際にはほぼ違いはありません。
間取り図上はDENと表記されていても、物件情報には「1SLDK」「1LDK+S」などと表記されている場合もあります。
こうした空間は、納戸(なんど)とも呼ばれます。
DEN付き物件のメリットは?どんな人が向いている?
DEN付きの物件を選ぶメリットとしては、家賃の安さが挙げられます。
DENは先に述べたような定義の空間であるため、居室と比べると日当たりや風通しが良くありません。
そのため、DENなしで同じ広さ・同じ部屋数の物件よりも、DEN付きの物件のほうが家賃相場は低めになる傾向にあるのです。
したがって、家賃の安さを重視する方にはDEN付きの物件はおすすめです。
とくに、居室のほかに書斎や趣味に没頭するプライベート空間が欲しい方であれば、DENという閉鎖的な空間を自分だけの秘密基地のように有効活用できるでしょう。
リモートワークなど自宅での仕事が多い方にも適しています。
DENのデメリット・注意点は?
前項のようなメリットのあるDENですが、デメリットもあります。
今度はDENという空間の注意点をいくつか挙げてみましょう。
①スペースが狭い
DENは一般的な居室に比べるとスペースがごく限られており、1~4畳ほどしかありません。
趣味の部屋として活用するにしても、必要なもの・機材が多い場合や広い作業スペースが必須となる場合は不向きです。
②日当たりや風通しが良くない
すでに挙げている通り、DENは彩光や換気において居室と呼べる基準を満たしていない空間です。
窓・天窓が小さかったりなかったりして、日当たりや風通しが良くありません。
作業スペースとして活用するのであれば明るさの確保が必要であるほか、部屋の中に湿気が溜まりやすく、結露やカビが発生しやすい環境とも言えます。
サーキュレーターなどを用いて換気をする工夫が必要です。
③コンセントの数が少ない
一般的に、DENに設置されているコンセントの数は多くありません。
家電を置いたりパソコン・周辺機器等を置いたりするのに、そのままではコンセントが足りない恐れがあります。
電源タップ(延長コード)を使えばコンセント不足には対処できますが、火災のリスクを考えると、あまりたくさんの機器を無理に繋ぐのはおすすめできません。
④エアコンが設置しづらい
夏場や冬場に室内で過ごすにはエアコンが欠かせませんが、DENは居室として認められた空間でないため、エアコンの配管用の穴が設けられていません。
もちろん賃貸住宅では、勝手に壁に穴を開けるのはNG。
窓から配管を通す・ポータブルクーラーや電気ヒーターなど工事不要の冷暖房機器を使うなどの工夫が必要です。
⑤物件数が少ない
「DENにデメリット以上のメリットを感じたので、ぜひDEN付きの物件に住みたい」そう思っても、数ある賃貸物件のなかでDEN付きの物件はきわめて少ないのが実情です。
DENのある物件に絞ってお部屋探しをするというよりは、「書斎や趣味の部屋に使える空間のある物件を探す、その選択肢のなかのひとつ」として考えたほうが良いでしょう。
DENのおすすめ活用法4通り
最後に、DENのおすすめ活用法を4つご紹介いたします。
①書斎
DENに机と椅子・本棚を置けば、誰にも邪魔されず読書を満喫できる書斎として活用できます。
書籍には直射日光は大敵。本に日が当たると日焼けなどの劣化を起こしてしまいます。
そういった意味では、日当たりの良くないDENという空間はかえって都合が良いのです。
パソコンを置いて動画を見たりするのも良いでしょう。
②趣味部屋
お絵描きやハンドクラフトのようなひとりで没頭したい趣味のための部屋として、DENはぴったりです。
必要な道具をまとめて収納しておくにも適しています。
防音シートなどを使って、ちょっとしたオーディオルームにするのも良さそうですね。
③子供の遊び部屋
大人には手狭に感じられがちなDENも、小さなお子さんであれば遊び部屋として有効活用できるでしょう。
走り回るようなことはかなり広めでなければ難しいですが、おままごとをしたり絵本の読み聞かせをしたりするにはちょうどいい空間です。
限られたスペースであるためおもちゃがあちこちに散らからず、片づけも楽にできますよ。
④収納用スペース
DENは何かをするためのスペースとしてだけではなく、収納用のスペースとしても使えます。
日用品の備蓄やシーズン違いの衣類などを置いておくことで、リビングや居室といった他の空間が広々と活用できます。
換気さえ気をつけていれば、お米のような常温保存可能な食料品を置いておくことも可能です。
まとめ~活用方法はアイデア次第で無限大~
いかがでしたでしょうか。
今回は「DEN」という間取りについて見ていきました。
広い空間ではありませんが、ご紹介した以外にもアイデア次第で無限大の使い方ができそうですね。
趣味にフル活用するもよし、収納など実用的に活用するもよし。
あなただけの使い方を考えてみてください。
奈良でDEN付き、もしくは同じように活用できる賃貸物件をお探しであれば、『賃貸のマサキ』にぜひご相談ください。
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