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賃貸物件の退去予定だけど、退去の流れや気を付けるポイントは?
就職や転勤が決まったり、持ち家の完成予定日が決まったことで、今の賃貸物件からの引っ越し予定が決まったら、やることがいろいろと出てきます。
時間をかけてゆっくりやっていると追加で家賃が発生してしまうこともあるので、あまりのんびりと作業を進めているわけにもいきません。
段取り良く退去の手続きや引っ越しなどを進めるために、なにをしなければいけないのかをまとめてみました。
退去予定が決まったらまずなにをするの?
退去する意思や予定が決まったら、まずは大家さんや管理会社に退去の意思を伝える必要があります。
一般に退去予定の1カ月前には意思を伝えるようにと言われることが多いのですが、実際には契約書で〇ヵ月前といったように定められていることもあるため、事前に契約書の内容を確認しておきましょう。
退去の際に行う解約予告については別途詳しくまとめてありますので、そちらで確認しておきましょう。
【解約予告は1ヶ月前⁉︎】プロが教えます!上手な解約・退去の意思表示のベストなタイミング!≫
解約予告をすると、「解約申込書」や「退去届」といった書面が届きます。
賃貸契約の解約には書面で解約を申し出なければならないと定められているのが一般的です。
必ず必要事項を記入し提出しましょう。
内容に問題がなければ、解約の手続きは完了です。
解約手続きが済んだら次は引っ越し日や立ち会い日を決める
引っ越しの内容は荷物の量などで大きく変わりますが、引っ越し業者を利用する場合などは業者との打ち合わせで引っ越し日が決まります。
決まった引っ越し日と、荷物を運び出した後の室内の状況を確認する立ち合い日を決めて、大家さんに連絡をします。
立ち合い日は引っ越し日以降になりますが、同日でまとめても問題ありません。
ただし、家財などの荷物を全て室内から出した後でなければ立ち合いができないため、無理な日程にしないように注意しましょう。
引っ越し日が決まれば、電気・ガス・水道会社にも退去に伴う解約の連絡をしておきましょう。
こちらも、退去する日までは使用するものですから、段取りを間違えないように注意が必要です。
その他にも、引っ越し日までに役所に行って必要な手続きをしておきましょう。
引っ越し先が同じ市区町村内であれば「転居届」、別の市区町村であれば「転出届」の提出を忘れないようにしましょう。
転出届を提出すると代わりに「転出証明書」を受け取りますが、こちらは引っ越し先で「転入届」を提出する際に必要になるので大切に保管しておきましょう。
引っ越し準備を進める際の注意点は?
利用する引っ越し業者にもよりますが、引っ越しをするには持っていく荷物を箱詰めしたり、組み立て式の家具を解体したりといった荷物をコンパクトにまとめる準備が必要です。
多くの方が引っ越し日の1週間前から引っ越し準備を始めているようですが、荷物の量や単身なのか家族なのかでもその準備期間は大きく異なります。
日中に仕事をしながら準備を進めるような場合にはかなりの時間がかかると考えておいた方が良いでしょう。
引っ越し準備に際して、注意しておく点があります。
それは、荷物を片付ける際に床や壁に傷が付かないように注意をすること。
多くの場合、床や壁は家具などの重たいものや角のあるものを運ぶ際にぶつけたりすることで傷がついてしまいます。
運んだり動かしたりする際にはなるべく無理をしないようにしましょう。
引っ越し日までにがんばって原状回復に努めましょう
賃貸契約の解約時には「原状回復」が必要です。
原状回復とは、経年劣化や通常使用による傷みを除き、借主の故意や過失によって汚損や損壊した部分を通常使用に支障がない状態に修理することを言います。
まずは「汚れているからクリーニング費用が」という話にならないように、引っ越し日までに部屋をきれいに掃除しておきましょう。
少しでも戻ってくる敷金を残すため、掃除のポイントと原状回復に伴うチェックポイントをまとめてみました。
◆掃除のポイント①
最初は部屋全体の掃き掃除と拭き掃除を念入りに行います。
ホコリや小さなゴミなどは掃除機やホウキで取り除いたあと、かたく絞った雑巾などで拭き掃除をしましょう。
良く見ながら拭き掃除をすることで、床や壁にできた凹みや傷、シミなどといった汚れも確認できます。
床や壁のシミは、シミ抜き剤などできれいに落ちる場合もあります。
ただし、強力な洗剤ほど取り扱いが難しいので、下手に傷めてしまうくらいならそのままにしておくことをオススメします。
◆掃除のポイント②
お風呂や洗面、トイレなどの水回りには、カビや水垢、石鹸カスといった汚れが気になるところです。
普段から掃除をしていても、年数によって徐々に溜まった汚れや、見えづらい場所に汚れが残っていたりするもので、細かな部分もきっちりと掃除しておきましょう。
温かいお湯を使ったり、クエン酸や重曹、カビ取り剤などを上手く使うことで、きれいに汚れを取り除きましょう。
掃除する際はラップなどを使い漬け置きすると効率よく固まった汚れやカビを取ることができるので、ラップを早々に荷造りしないように気を付けましょう。
なお、カビ取り剤を使用する場合は必ずマスクと手袋を着用し、換気をするようにしましょう。
◆掃除のポイント③
キッチンの換気扇はついつい忘れがちな掃除ポイントです。
普段から自炊をする人の場合、換気扇は油などが付着してひどい汚れがたまっていることもあります。
こちらも汚れがひどいと敷金からクリーニング費用を引かれる可能性があるため、一度換気扇の中を確認しておきましょう。
◆原状回復のポイント①
状態確認を兼ねた掃除が済むと、壁や床の傷などが把握できたと思います。
家財を置いていた際にできた床の凹み、冷蔵庫裏などの壁にできる家電焼けなどは、経年劣化や通常使用による痛みなので、原状回復に関する負担はありません。
立ち合いの際に凹みや傷みの原因がなんなのか、説明できるようにしておきましょう。
◆原状回復のポイント②
壁に画鋲などを指していた場合、小さな穴が開いてしまっているかもしれません。
これは原状回復の費用が請求されるのか?という疑問を多くの方が持たれますが、その穴の大きさ次第としか言えません。
立ち合い人の判断で費用がかからない場合もあれば、修繕費用が発生した場合もあります。
また、画鋲よりも大きな穴であれば間違いなく請求されると考えておきましょう。
◆原状回復のポイント③
クロスやクッションフロアが大きく破れてしまっていたり、子供が落書きなどしてしまったものが掃除しても落ちなかった場合、張替えなどが必要になるため通常は修繕費用が発生します。
しかし、クロスはビニールや紙、織物などが素材として使われており、クッションフロアはほぼビニール製ですので、どの素材であっても経年劣化により必ず傷みが生じます。
経年劣化する素材は家賃によってその修繕費用が賄われのものですので、長期にわたって住んでいた場合は修繕費用の負担割合が減ったり負担が無い場合もあります。
◆原状回復のポイント④
部屋に不要になった荷物をそのまま残してしまうと、敷金から処分費用が引かれてしまう可能性があります。
事前にリサイクル業者などを通じて処分するか、引っ越し業者が不用品の引き取りをしているか確認しておくのも良いでしょう。
特に家電リサイクル法が適応される家電類は粗大ゴミなどでは処分ができないため、早めに処分方法を決めておく必要があります。
引っ越し後、立ち合いまでに掃除の仕上げをしよう
荷物や家財道具を運び出し、空っぽになった部屋を最後にもう一度確認の意味で掃除をしておきましょう。
運搬時に汚れることも当然ですが、押し入れや小さな戸棚などもあれば全て一度開けておくなどして、忘れ物などが無いように確認することが大切です。
汚れもなくきれいな状態で返却することで、部屋にも大家さんにも気持ち良く別れを告げることができるでしょう。
立ち合い日にはきれいな状態で
物件の退去立ち合いは、全ての荷物を運び出した後に行います。
立会人として不動産会社の担当者が来るのが一般的で、一緒に部屋の状態を確認していきます。
原状回復に関わる確認ですので、床や壁の傷やきれいに掃除されているかどうかといったことを確認されます。
入居時からすでにあった傷なのか、自分が付けてしまったものなのか、といった質問などもありますので、もし入居時に元からあった傷を撮った写真などがあれば説明がスムーズに進むでしょう。
立ち合いの際に部屋をきれいに掃除していれば担当者の印象が良くなりますので、敷金から引かれるクリーニング費を抑えるために時間が許す限りの掃除をしておくのはこの時のためです。
部屋の広さによりますが、おおよそ20分~40分程度の所要時間で立ち合いでの確認が終わり、部屋の鍵の返却と確認書類の書面にサインをして立ち合いは終了です。
書面には立ち合いの下で確認した内容が記載されているので、きっちりと目を通してからサインしましょう。
後日、立ち合いでの確認内容を元に敷金精算の見積書が送られてくるので、内容を確認してください。
内容に問題がなければ返信し、しばらくすると指定の口座に敷金の残金が振り込まれます。
スムーズな退去をするために
退去を計画的に進めることで、掃除に使える時間がきっちりと取れれば、きれいな状態で部屋を明け渡すことができます。
きっちりと掃除をしておけば、それだけ敷金から引かれるクリーニング費用などが減り、返ってくる金額が増えるのです。
逆に、面倒くさがって掃除をしなかったり、荒っぽい使い方であちこち修繕が必要な損傷だらけでは追加で費用が請求されるなど、退去時にトラブルになりかねません。
そういったことの無いように、「立つ鳥跡を濁さず」の意識で、住んでいた期間分の感謝を込めてピカピカにして退去するように心がけましょう。
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