【賃貸で多頭飼いはできる?】ペット可物件の探し方と交渉ポイント!
「お悩み解説」賃貸住宅でペットの多頭飼いはOK?NG?

大切なペットが複数匹。
いわゆる「多頭飼い」の飼い主さんにとって気がかりなことのひとつに、賃貸物件で多頭飼いが許されるのかという問題があります。
多頭飼いに適した物件の探し方や、多頭飼いを大家さんに認めてもらう交渉術など詳しく解説していきます。



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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:古川 真史
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
奈良在住25年以上。宅地建物取引士・賃貸経営管理士の資格保有。ルームアドバイザーとしてのキャリア18年以上の大ベテラン。不動産賃貸の関連はすべて媒介経験あり。奈良出身ではないのに奈良まほろばソムリエ検定(奈良通1級)取得する奈良への溺愛っぷり。奈良マニアの古川より独自な目線で賃貸情報を多数お届けします。
ペット可の物件でも多頭飼いできない場合も

結論から言って、ペット飼育可の物件であっても、多頭飼いは認められていない場合があります。
ペットの多頭飼いを認めることは、物件の貸主側から見てリスクのある行為です。
もっとも大きなリスクは、ペットの足音や鳴き声による騒音問題。
1匹だけならまだしも複数匹となると、他の入居者の迷惑になる騒音が発生する恐れは飛躍的に増します。
ほか、壁紙や床材にペットのにおいが染み付いたり、ペットの爪・牙によって壁や柱に引っかき傷がついたり、これらも飼育されている頭数が増えるほどに問題が深刻になりがちです。
こうした騒音や汚損によって物件の資産価値が下がってしまうことは、物件の貸主側からすれば、大きな心配ごとなのです。
多頭飼いが認められているかどうか確認する簡単な方法は、物件の契約時に渡された契約書(賃貸借契約書)および管理規約を確認することです。
多くの場合、それらの書類に「小型犬2匹まで」といったように、飼育が認められるペットの種類や頭数などの情報が記載されています。
注意したいのが、とくに多頭飼いに関する記載がない場合。
「制限が書いてないなら大丈夫なんだ」と自己判断するのはよくありません。
必ず管理会社や大家さんに確認をとりましょう。
もし貸主側に無断でペットを多頭飼いしてしまうと、大変なことになります。
管理会社から「契約を守ってください」という是正勧告が入り、増やしたペットを飼育中止するよう求められます。
そして、この勧告を放置し続けていると、契約違反として賃貸借契約の解除――
つまりその物件に住めなくなるおそれがあります。
場合によっては裁判沙汰に発展し強制退去という流れもありうるでしょう。
ただ、頭数を増やしたら即契約解除と法律で定められているわけではありません。
契約書および管理規約の内容と、借主・貸主の関係性や対応姿勢など様々な面から総合的に判断されるのが実際のところです。
一般的なケースであれば、まず是正や話し合いで解決することが優先で、裁判や強制退去はどうしても解決しなかった場合の最終手段として用いられます。
とはいえ、無断で多頭飼いをするのは借主の姿勢として良いものではありませんし、話し合いにおいてもマイナスに響きます。
入居中の物件で飼う頭数を増やしたい場合は、管理会社や大家さんに必ず相談し、許可を得ましょう。
多頭飼いOKな物件を探すポイントは?

多頭飼いが認められている物件を探すには、どのようにすればよいでしょうか。
3つのポイントを見ていきます。
①ペット共生型賃貸物件がおすすめ
賃貸物件でペットの多頭飼いをするのに適した選択肢として「ペット共生型賃貸物件」というものがあります。
どういうものなのかというと、ペットの飼育が許可されているのはもちろん、ペットと飼い主の快適な暮らしに特化する形で設計された物件です。
敷地内に共用ドッグランがあったり、散歩帰りに使える足洗い場や手入れの場所が設けられていたり……
多くのペット共生型物件には、ペットと暮らすうえで「あったらいいな」と思える設備が充実。
また、お部屋内部もペットの鳴き声が響きにくい防音設計になっていたり、傷つきにくく滑りにくい床材が用いられていたり、考えられたつくりになっています。
②飼育規約から検討する
住みたい物件の候補が集まってきたら、それぞれの「飼育規約」をしっかりと読み、比較検討しましょう。
物件情報に「多頭飼い可」と書かれている物件でも、詳細な条件はさまざまあり、それらが飼育規約に書かれています。
たとえば「〇匹まで」という頭数の上限や「体重〇kg未満」といったサイズや体重の制限など。
体重の制限についてはペット1頭あたりの場合もありますし、全頭の合計体重の場合もありますから、はっきりさせておきましょう。
加えて、ほとんどの場合、予防接種の証明書提出が義務づけられています。
どんな書類が必要なのか把握しておくことも肝心です。
③内見前に確認したいことを問い合わせる
最終的に「ここだ」という物件が絞りこめたら、内見前に、不動産会社経由で物件オーナーへ質問したいこと・確認しておきたいことをまとめて問い合わせましょう。
多頭飼いを希望するうえで一番重要なポイントは、その物件で飼育する予定のペットについて種類・年齢・体重などを漏らさず伝えて、飼育を認めてもらえるかどうかきちんと尋ねることです。
また、これまでにペットが原因の問題はなかったかと質問するのも有効で、物件の防音性がどのくらいかなどを判断する材料になります。
そのほか、退去する際の原状回復についての特約についても詳しく聞いておきましょう。
後々想定外の費用がかかったなどという問題を避けることができます。


大家さんに多頭飼いを認めてもらう交渉術

物件の大家さんに多頭飼いを許可してもらうために交渉を試みるのもひとつの方法です。
有効な交渉術についてまとめてみました。
①敷金(礼金・保証金)を多めに支払う提案をする
多頭飼いについて、大家さんの多くが心配しておられるのは、ペットのにおいや傷によって、退去時の原状回復費用がかさむこと――つまり金銭的な懸念です。
この懸念を解消する提案が借主側から積極的にできれば、有利に交渉を進めることができるでしょう。
例えば「敷金を多めに預ける」という提案をすれば、大家さんにとっては、修繕にかかる負担の心配が幾分かやわらぎます。
ほか「礼金を多めに支払う」「ペット保証金を支払う」といった提案も有効でしょう。
ともかく「金銭的リスクはこちらで負います」という態度を示すことが大切です。
②閑散期を狙って契約する
多頭飼いに関する交渉をうまく進めるには、お部屋探しの時期を工夫することも肝心です。
多くの方が新生活を控えた1月~3月は、物件への入居希望者が集中する「繁忙期」にあたります。
この時期の大家さんは「無理に入居してもらうことはない」と強気の姿勢で居ることが多いため、特別な交渉には応じてもらいづらいでしょう。
逆に、お引越しをする人が少ない6月~8月は「閑散期」にあたります。
この時期には、大家さんは「早く空室を埋めたい」という意識が働き、様々な交渉に応じてもらいやすい傾向にあります。
多頭飼いを申し出ても前向きに検討してくれるかもしれません。
交渉をともなう契約は閑散期を狙いましょう。
③ペットの紹介文とトラブル対策を明示する
金銭的な保証・交渉の時期と見ていきましたが、それと並んで、入居者が信頼できる飼い主であることの証明も重要です。
ペットの名前・年齢・性格などを明記した紹介文とともに、多頭飼いで発生しうるトラブル(騒音・におい・損傷)について具体的に防止策を記した提案書を作成し、大家さんに提示しましょう。
例として「床に防音マットを敷き詰めることで騒音対策とします」などです。
こうした姿勢を誠実に見せれば、大家さんに安心感と信頼感を抱いてもらうことができ、多頭飼いの許可につながりうるでしょう。
まとめ~貸主側との信頼関係が何よりも重要~

いかがでしたでしょうか。
今回は賃貸住宅でのペットの多頭飼いについて見ていきました。
賃貸物件でのペットの多頭飼いは、けして不可能ではありません。
ですが、そこには貸主側との信頼関係が何よりも重要になります。
勝手に頭数を増やさず事前にしっかりと相談し、金銭的な保証やトラブル対策を具体的に提示することで、多頭飼いを認めてもらえる可能性は高まります。
新しくお部屋探しをするにしても、ペット共生型物件を探したり飼育規約を細かく確認したりと手間はかかりますが、大切な家族と一緒に快適に暮らすためには欠かせないステップです。
ペットも飼い主も、そして周囲の入居者も皆が幸せに暮らせる住まいを見つけてください。
奈良でペット可・相談可の物件をお探しならば『賃貸のマサキ』にお任せくださいね。


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