【ペット共生物件とは?】物件の探し方や借りる時の注意点などを解説!
近年増加傾向にあるペット共生物件
ペットと一緒に生活できる物件としては、ペット相談可やペット可という物件が一般的でした。
しかし、近年ではペット共生物件という賃貸住宅を見かける機会も出てきています。
そこでペット共生物件の特徴、メリットやデメリットについて紹介します。
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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:吉田 政孝
不動産キャリア:23年
賃貸のマサキ天理駅前店所属。店舗運営のサポートの傍ら、ルームアドバイザーのキャリア23年以上の大ベテラン。天理市勤務は累計18年以上で、社内仲介ランキング№1の実績有り。天理市の賃貸事情は勿論、美味しい飲食店や人気観光スポットなど、天理市のことは何でも情報を網羅し、日本一天理市事情に詳しいと自負。自身がナビゲータ役を務めたテレビ番組も多数あり。過去にアルバイトで習得したオムライス作りをスタッフへ教えるほど食通とか。
ペットが飼育できる賃貸住宅
賃貸住宅の概要を確認したときに、何も書かれていなければペットの飼育はできないと考えてよいでしょう。
では、どのように明記されている物件がペットの飼育ができるのかというと「ペット相談可」「ペット可」がありますが、近年では「ペット共生物件」を見かけることも増えてきました。
これらの物件についてどのような特徴があるのか解説していきます。
ペット相談可
最初はペット相談可という物件についてですが、ペット相談可というのは勝手に飼育せずにまず相談をしてもらいたいという意味です。
そのため、ペット相談可という賃貸住宅に入居するのであれば、どのような種類のペットをどれだけ飼育するのかを事前に伝えましょう。
相談をして許可が得られれば、ペットの飼育が可能になります。
ペット可の物件に比べると、飼育できるペットの種類は限定される場合が多いです。
大家さんによって飼育できるペットの種類や頭数が変わるので、不動産屋に来店したときに、犬を1匹飼っているなどと伝えておくとよいでしょう。
最近はペット相談可という物件も増えていますが、ペットの飼育に適した構造や間取りになっていない物件も多く存在しています。
入居したらペットの鳴き声や足音などの対策を十分に行い、周辺住民に迷惑がかからないようにしましょう。
ペット可
ペット可という物件は、あらかじめペットと一緒に生活することを認めている賃貸住宅であるため、ペットと一緒に生活しやすい環境が整っている場合もあります。
ただし、どのようなペットでもよい、無制限に飼育してよいというわけではありません。
飼育できるペットの数や種類は、大家さんによって変わってくるという点では、ペット相談可の物件と同じです。
そのため、事前にどのようなペットをどれだけ飼育するのかは伝えておくとよいでしょう。
ペット共生物件
ペット共生物件は、ペット同居型物件と呼ばれることもあり、ペットの飼育に適した造りになっているのが特徴です。
ペットとの共生を前提に作られているので、ペットも入居者も快適に生活できる賃貸住宅が多いでしょう。
ペットを飼育する上で、設置されていると便利な設備などがあらかじめ導入されていることも多くなっています。
ペット相談可やペット可の物件は、ペットを飼育していない人も普通に入居している物件もよくあります。
それに対してペット共生物件の場合は、ペットの飼育をする人向けの物件であるため、大半の人がペットと一緒に入居します。
飼育できるペットの種類も多いので、絶対にペットと一緒でなければ生活できないと考えている人には向いています。
このようにメリットもたくさんあるのですが、メリットもあればデメリットも存在しているので、自分にとってメリットが多い物件を選ぶのがよいでしょう。
ペット共生物件のメリット
ペット共生物件には、たくさんメリットが存在しています。
では、どのようなメリットがあるのか見ていきたいと思います。
「周辺住民の理解を得やすい」「ペットの飼育に便利な設備が多数導入されている」「人間の負担も軽減される造りの物件が多い」などが主なメリットです。
周辺住民の理解を得やすい
ペット共生物件の場合、最初からペットと一緒に暮らすことを前提に造られているので、入居してくる人もペットを飼育していることが多いです。
そのため、多少鳴き声や足音がするのはお互い様と思ってもらいやすいですし、ペットが苦手な人はまず入居しないので、周辺住民の理解を得やすいのが主なメリットだと言えるでしょう。
もちろん音や臭いなどは、できる限り出さないような配慮も必要です。
ペットの飼育に便利な設備が多数導入されている
ペット共生物件は、ペットと共同で生活するための賃貸住宅なので、ペットを飼育している人にはうれしい設備が色々と導入されています。
どのような設備が導入されているのかは物件によって異なりますが、例えば犬の散歩から帰ってきたときに、犬の足を洗うための洗い場が設置されていることがよくあります。
他にも猫などが自由に行き来できるように、ペット専用の小さな扉が設置されている、あらかじめキャットウォークが設置されている物件なども見かけます。
人間の負担も軽減される造りの物件が多い
ペットが飼育しやすいように造られているペット共生物件は、飼い主にも優しい設計になっている物件がたくさんあります。
ペットの中には夜行性の生き物もいますが、夜行性の生き物が動き回っても睡眠を妨げないようなペットドアが設置されている、臭いがこもらないように換気扇が複数設置されている物件などがよくあります。
ペットも飼育者も快適に暮らせるというのは、かなり大きなメリットだと言えるでしょう。
ペット共生物件のデメリット
どのような物件にもメリットがあればデメリットがあるように、ペット共生物件にもいくつかデメリットがあります。
どのようなデメリットがあるのかというと「家賃や初期費用が高く設定されている物件が多い」「物件数が少ない」などです。
家賃や初期費用が高く設定されている物件が多い
ペット共生物件には、ペット相談可やペット可の物件に比べて、ペットの飼育にあると便利な設備が充実しているのが一般的です。
そのため、他の賃貸住宅と比べてみると、家賃の相場が若干高額な傾向にあります。
また、敷金も一般的な賃貸住宅より多く取られてしまうこともあるので、家賃はきちんと支払っていけるか、諸費費用が高額すぎないか事前にチェックしておきましょう。
物件数が少ない
現在複数のペット共生物件が存在していますが、ペット相談可やペット可の物件と比べると、ペット共生物件は数が少なくなっています。
ペットと快適な生活がしたいので、ペット共生物件を探しているけれど、希望している地域に全く存在していないということもあります。
どうしてもペット共生物件を借りたい場合には、検索するエリアを少々広くして探す、もしくは空きが出るまで根気よく待つなどの対策が必要な場合もあります。
ペット共生物件はどのように探すのか
ペット共生物件は、ペット相談可の物件やペット可の物件と比較をしてみても、現状ではまだ数が少ない傾向にあります。
そのため、効率的な探し方を知っておく必要があると言えるでしょう。
一般的な探し方は「不動産ポータルサイトを利用する」「SNSを活用して探す」「見学会や内覧会を見つけて参加する」などがおすすめです。
不動産ポータルサイトを利用する
他の賃貸住宅でも同じことが言えますが、物件を効率よく探すのであれば、不動産ポータルサイトがおすすめです。
日本全国の賃貸住宅を条件付きで探せるので、最も効率的な探し方といっても過言ではありません。
ただし、ポータルサイトによってはペット共生物件自体あまり記載されていない、条件検索ではペット可やペット相談可という項目しか設けられていないことがあります。
そのため、複数の不動産ポータルサイトを利用して探すのがよいでしょう。
SNSを活用して探す
不動産ポータルサイト以外にも、SNSを活用して探す方法が近年よく行われています。
SNSは不動産屋も利用していることが多いので、ペット可やペット共生などと言ったキーワードを使って検索してみましょう。
しかし、SNS上には怪しい情報が載っていることもあるので、注意して検索する必要があります。
見学会や内覧会を見つけて参加する
ペット共生物件が新しく建設されると、見学会や内覧会を開くことも珍しくはありません。
特に新築がよいと希望する人は、新しく見学会や内覧会が開かれていないか確認し、見つけたら参加してみるのがよいでしょう。
また、情報収集を行う目的で、現時点では引っ越しを行う予定がなくても、セミナーなどに参加するのもおすすめです。
セミナーに参加することで、インターネットでは得られないような情報を得ることができる可能性があります。
ペット共生物件を借りるときの注意点
ペット共生物件を借りるときには、注意しなければいけない点がいくつかあります。
どのような点に注意が必要なのかというと
「家賃はきちんと支払っていけるか」「周辺に動物病院があるか」「ペットグッズを販売する店が近くにあるか」
「自分が飼育しているペットと一緒に入居できるか」「ペットの事故には十分注意する」「周辺住民への配慮」これらの点に注意しましょう。
家賃はきちんと支払っていけるか
ペット共生物件を借りる場合、一般的な賃貸住宅と比べると、家賃相場が若干高額な物件が多くなっています。
また、ペットを飼育するにもお金がかかるので、きちんと家賃の支払いが滞りなく行えるのかを事前に検討した上で物件選びをしなければいけません。
目安となるのは収入の4分の1以下ですが、ペットの世話に必要な経費もあるので、できれば収入の5分の1以下を目安に探してみるのがよいでしょう。
周辺に動物病院があるか
ペット共生物件を選ぶときには、家賃などの費用だけを考えて選んではいけません。
周辺の環境がどのようになっているのかもチェックしておくべきでしょう。
ペットも人間と同じ生き物なので、どうしても病気やケガをしてしまう場合があります。
そんなときに近くに動物病院があれば安心できます。
逆に動物病院までかなり時間がかかると、飼い主もペットも大変な思いをします。
まずは借りたい物件の近くに動物病院があるか、近くに動物病院があったら評判はどうなのかを事前に調べておくとよいでしょう。
ペットグッズを販売する店が近くにあるか
最近はネットショップで気軽に買い物ができるので、周辺が不便な環境であっても以前ほどの不便さはないでしょう。
しかし、ネットショップは商品を購入してから手元に届くまでに時間がかかります。
ペットを飼育していると、どうしてもすぐに欲しい物が出てくることもあるので、借りる予定の物件の近くにペット用品を販売している店があることも大切です。
また、急な外出などがあっても大丈夫なように、ペットシッターサービスを行っているところがあるかも確かめておくとよいでしょう。
自分が飼育しているペットと一緒に入居できるか
ペット共生物件であれば、ペット相談可やペット可と記載されている物件に比べると、飼育できるペットの種類が多い場合が殆どです。
ただし、どのような種類のペットでも無制限に飼育できるわけではありません。
契約をする前に、自分が飼育している、もしくは飼育を予定しているペットの飼育が可能な物件なのか、複数頭飼育する予定だけれども問題はないのかを確かめてから入居を決めましょう。
ペットの事故には十分注意する
ペット共生物件の場合、ペットが飼育しやすいような環境が整えられていることが多いですが、絶対にペットの事故が防げるというわけではありません。
ペットの事故で発生しやすいのは、高所からの転落や浴室での水没事故などです。
ペットの種類によっても発生しやすい事故の種類は変わるので、事故の発生は飼い主が防ぐしかないという考えを持って生活するようにしましょう。
周辺住民への配慮
ペット共生物件であれば、ペットの足音や鳴き声などによる騒音も、一般的な賃貸住宅に比べてしっかりと対応してあるところが多いでしょう。
ですが、完全に騒音が防げるわけではありません。
そのため、ペット共生物件を借りることができたとしても、周辺住民への配慮は忘れずに行いましょう。
しっかりと配慮を行っておけば、その分トラブルを防ぐことに繋がります。
【ペット共生物件とは?】まとめ
今回はペットと一緒に生活するのに最適な、ペット共生物件について紹介してきました。
ペットと一緒に生活をしたい人にとっては、たくさんメリットが存在している物件です。
その反面、デメリットもいくつか存在しているので、よく検討して選ばなければいけません。
また、周辺に動物病院やペットグッズの販売店などがあるかも確かめておくとよいでしょう。
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賃貸のマサキ天理駅前店所属。店舗運営のサポートの傍ら、ルームアドバイザーのキャリア23年以上の大ベテラン。天理市勤務は累計18年以上で、社内仲介ランキング№1の実績有り。天理市の賃貸事情は勿論、美味しい飲食店や人気観光スポットなど、天理市のことは何でも情報を網羅し、日本一天理市事情に詳しいと自負。自身がナビゲータ役を務めたテレビ番組も多数あり。過去にアルバイトで習得したオムライス作りをスタッフへ教えるほど食通とか。