【賃貸住宅のトイレが詰まったら?】詰まらせた原因と対処方法!
賃貸住宅のトイレが詰まった!?その対処方法とは?
賃貸住宅で、もしもトイレが詰まったらどのように対応しますか!?自分で修理ができるのか?修理業者に依頼すべきなのか?迷ってしまいます。
すぐにでも、トイレのつまりを改善したい気持ちになることは想像がつきます。
その改善方法について、その詳細について説明します。
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賃貸専門家:木寅 昌紀
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
宅地建物取引士の資格保有。奈良市の賃貸業界屈指のオールラウンドプレーヤー。奈良市の新築から既築の物件まで情報を網羅。特に新築物件は人気があるので、皆様にいち早く情報をお届け!豊富な知識で紹介も多く年間成約数は弊社ランキングTOPの実績。「奈良生まれ、奈良育ち」の木寅が「ピタッ」とくる奈良市の賃貸情報を配信。奈良の賃貸物件の事はお任せあれ!
トイレの構造について
まず初めに、賃貸住宅で一般的に使われているトイレについて説明します。
トイレの構造を知ることで、色々と対策を講じることが出来るとともに、自分で修理するときにも大変参考になります。
その詳細について説明します。
便器について
まずは、トイレの本体部分でもある便器について説明します。
便器は大きく分けると、腰掛便器(洋風便器)と和式便器の2種類があります。
現在設置される便器は基本的に腰掛便器になります。
水たまり
便器には水たまりという部分があります。
便器の蓋を開けて、すぐに見える水が溜まっている所です。
水たまりの役割は、下水管とトイレ内を遮断し、下水からの臭いが上がってくることを防ぐ役割と、便器に汚物が付着することを防ぐ役割があります。
排水路
汚物を洗浄水とともに下水管に排出する通路のことです。
通路の大きさが大きいほどつまりにくい構造となりますが、限られた水量が流れるために、大きくすればいいというものではありません。
また、最近のトイレは節水機能があるため、水量は少なく設定されている場合があり、しっかりと水圧がかかる大きさでなくてはなりません。
便器に流すものは水や汚物、トイレットペーパーのみであるため、それらを流すためだけの構造となっています。
トイレが詰まる原因とは!?
基本的には、上述したトイレの構造が一般的となっています。
賃貸住宅でのトイレの構造も別段、一戸建ての住宅と変わりはありません。
よって、トイレが詰まる原因は、賃貸住宅に限ったものではありません。
まずは、その原因から説明します。
トイレットペーパーの流しすぎではないですか!?
トイレットペーパーは水に溶けて流れていきます。と購入した包装ビニールや箱に記載されているかもしれません。
しかし、その使用量が大量となるとそうはいきません。
とける量にも限界があるため、1回に使う量が多すぎると、流すときに詰まってしまうことがあります。
トイレットペーパーの原料は、広葉樹から得られるパルプ繊維を使用しています。
この素材は水でほぐれやすい素材となっています。
「水に溶ける」というのは、水の中で紙がなくなってしまうというのではなく、繊維がほぐれてバラバラになり、水に流れやすくなるということです。
繊維のほぐれやすさは、JIS(日本工業規格)の規格で、品質基準が決められています。
ティッシュペーパーを流していませんか?
トイレットペーパーが流れるのなら、同じような感覚でティッシュペーパーを流してしまった時、トイレが詰まってしまったというトラブルがよくあります。
ティッシュペーパーは、トイレットペーパーと違い、水に溶けにくい素材でできています。
そのため、何も気にせずにトイレに流してしまうと詰まってしまう可能性が高いです。
ティッシュペーパーや同品質のペーパータオルなどは、そもそも水に強くなくてはいけないという前提の針葉樹繊維を使用しています。
さらに薬品(湿潤紙力増強剤)を使って繊維がほぐれにくくしてあるものもあります。
そのため、詰まってしまう原因になります。
ペット用トイレの砂ではないですか?
トイレットペーパー以外に、品物によっては、「トイレの水に流せます」といううたい文句で発売されているものがあります。
一つの例としては、トイレに流せるペットの砂というものがあります。
猫が自宅内でトイレをするときに、砂の代わりに、紙製の砂を使用することがあります。
その中には使用した砂をトイレに捨てることができるというものがあります。
しかし、これも多量に流してしまうとうまく溶けずに、つまってしまう可能性があります。
異物を誤って流していませんか?
トイレに流していいもの、悪いものが当然あります。
その中で、トイレに流せない固形物は大変厄介なものです。
眼鏡やスポンジ、子供のおもちゃなど、誤ってトイレに落とし流してしまうことがあります。
このようなつまりの場合は、水に溶けることはまずないので、固形物を詰まっている個所から直接取らなければなりません。
そのような場合には、つまりを取り除くための特殊な用具を使う必要があります、流れなければさらに水を流し、強引に排水しようとするとさらにトイレの配管奥に詰まってしまう可能性があるため、さらに取り除くために難渋する可能性があります。
節水型・タンクレスの最新トイレではないですか?
従来のタンク付きトイレは、高い位置からたくさんの水を流し、その勢いで排泄物を流すといった構造でした。
しかし、最新のいわゆる節水型のトイレは、水圧を利用せず、少ない水で排水をさせる構造となっています。
節水のため、水道料金が安くなることはメリットではありますが、水圧が低く、流れが悪くなる可能性があることがデメリットになります。
原因が全く分からない場合
賃貸物件の場合、トイレを普通に利用していても、突然つまってしまう可能性が考えられます。
その理由は、賃貸の各部屋同士の排水管が共有されている可能性があるため、自分が原因でなくても、他の住居人が詰まらせてしまう可能性があるためです。
特によくあるものが、たばこの吸い殻やおむつ、ペットの砂などがあります。
また、トイレが詰まるだけでなく、上の住人がいた場合に、そこで配管が詰まり、自宅の天井から水漏れがする可能性もあります。
つまりを改善させるためには!?
トイレが詰まってしまった場合、自分で対応できることと、業者に頼まなければならないことがあります。
また、コスト面において、手軽な方法で自分ができる場合と料金がかかってしまう場合、料金がかかっても保険で支払いができる場合、管理業者の負担で修理ができる場合があります。
その詳細について説明します。
自分で対応できる場合
基本的には、トイレットペーパーの使いすぎによるつまりに関しては、自分で対応できる可能性があります。
トイレットペーパー自体は溶ける(ほどける)繊維であるため、時間とともに少しずつ水に流れていく場合が考えられます。
よって、トイレットペーパーでつまってしまった場合、少し時間をおいてから水を数回流すと改善する可能性があります。
また、時間が経過しても改善しない場合にはぬるま湯(45度前後)をかけたり、重曹やクエン酸の化学的反応で溶かす方法があります。
それでも難しい場合には、物理的にラバーカップと言われる、空気の力で水圧を作りだす用具を使用すると、大抵の場合は改善します。
それぞれの改善方法を組み合わせながら実施すれば、おおよそつまりの原因は解消されます。
この程度であれば、自分で対応することは可能です。
業者に頼まなければならない場合
つまりの原因がトイレットペーパーや溶ける繊維関係以外である固形物など、どうしても自分の力で改善できない場合には専門業者に依頼することになります。
専門業者の場合は、特殊な道具を用いて、つまりの原因を解消させることが可能です。
しかし、その特殊性ゆえに、技術料というものが発生し、意外と高い料金がかかる可能性があります。
基本的には、自分の専有スペースでのつまりが原因の場合には、借主が負担することが多いようです。
また、共有スペース(他の部屋との共同配管部分など)で生じた場合には貸主が負担する場合が多いです。
賃貸住宅においての故障に関しては、まずは家主や管理会社に連絡して、対応を仰ぐことが重要です。
また、入居時には火災保険に入ることがほぼ必須となっています。
その中に、トイレのつまりに対する改善費用を負担してくれる特約がある可能性があります。
焦ってすぐに自分で修理業者を手配してしまうと、かえって無駄な修理段取りを行うことになったり、高額な支払い請求が出る可能性があります。
まずは、保険の加入状況の確認や管理会社に判断を仰ぐことをおすすめします。
【賃貸住宅のトイレが詰まったら?】まとめ
トイレのつまりに関しては、色々な原因が考えられます。
普通に流しても良いと言われるトイレットペーパーでも一気に大量に流せば詰まる可能性があります。
また、本来は流してはいけないものを流せば、どうしても専門業者に来てもらい、修理をしてもらわなければならないケースになってしまいます。
また、修理の状況によっては高額な支払いになるケースも考えられます。
まずは自分でできる範囲で修理を行うことはいいですが、無理をせず、家主や管理会社へ相談することをおすすめします。
トイレが使えなくなることは、生活自体ができなくなると言っても過言ではありません。
より良い生活ができるように普段からトイレの使い方やメンテナンスに気を付けておくことをおすすめします。
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