Web担当者:出口晏奈
かわいいものや流行に敏感な私が奈良に関する情報からお部屋にまで様々な情報分かりやすく発信していきます!
コロナ禍に急増する「マスク頭痛」はなぜ起こる?
新型コロナウイルスの感染予防に効果的として、日本でも流行直後の2020年初頭からマスクの着用が当たり前となりました。
そんな中、マスクによって引き起こされる「マスク頭痛」に悩まされる人が急増しています。
マスク頭痛を引き起こす3つの原因を知り、しっかりと対策をしましょう。
「マスク頭痛」ってどんなもの?
頭痛の原因には様々なものがありますが、一般的にマスクを着用していることが原因となって起こる頭痛のことを「マスク頭痛」と呼びます。
以前の花粉症や風邪などの際にだけマスクを着けていた場合とは異なり、新型コロナウイルスの感染予防では一日中マスクを着けていることも多く、着用時間の長さに比例してマスクの着用を原因とした頭痛を発症する人が増加しています。
また、頭痛の症状もその原因によってまちまちですが、それぞれの発症原因を知ることで対策をすることができます。
マスク頭痛の症状ごとの原因を知り、該当するものがあれば対策をしてみましょう。
マスク頭痛の原因① 熱中症
マスク頭痛の原因と考えられる中でも、意外と感じる方が多い原因が熱中症です。
人の体温は36℃程度ですが、マスクの内側はそれ以上の温度になることもあるため、熱中症となる場合があります。
長時間マスクを着けていると、マスク内の温まった空気や通気性の悪い状態では息苦しくなり、人は無意識に深呼吸をするようになります。
深呼吸をすると、横隔膜(おうかくまく)や肋間筋(ろっかんきん)などの大きな筋肉動き、身体が熱を持つことで吐く息が温まります。
吐く息の温度が上がると喉や口の周囲でも温度が上がり、頭の中の血管が広がることで片頭痛に繋がってしまいます。
気温が低い時期であれば良いのですが、夏場の屋外や暖房の効いた室内で長時間マスクを着用していたり、マスクを着けたままで運動をすると起こりやすいのが熱中症です。
まさにサウナの中で運動しているような状態を作り出してしまうため、注意が必要です。
特に熱中症の重症度はⅠ度(軽度)からⅢ度(重度)に分類されますが、Ⅰ度の状態では頭痛を起こすことはありません。
Ⅱ度(中等度)以上になるとズキンズキンと拍動性の痛みが多く見られるようになり、Ⅲ度ともなれば意識障害や運動障害になることもあります。
熱中症が原因となる頭痛を発症しているとすれば、身体が危険信号を出していると判断しなければいけません。
マスク頭痛の原因② 酸素不足
マスクはウィルスをブロックするために着用するものですが、性能の良いマスクほど通気性が落ちる傾向にあります。
そのため、自分が吐いた空気の一部をそのまま吸い込むことになり、結果的に酸素が不足した状態の空気を繰り返し吸い込むことになります。
マスク内の空気は外気と比べると、酸素が1~2割くらい少なく、代わりに二酸化炭素の量が約30倍に増加した状態になります。
このような状態の空気で呼吸を続けると血中の酸素が不足し、二酸化炭素が過剰に蓄積した状態になり、より多くの酸素を取り込めるように血管が広がります。
その結果、脳内の血管が広がることで頭痛の原因となることがあります。
マスク頭痛の原因③ 首コリ
一般的なマスクはゴム紐を両耳にかけて固定します。
これによって、耳を前に向かって引っ張るような負担がかかることになります。
すると徐々に側頭筋(こめかみの筋肉)に負担がかかり、咬筋(あごの筋肉)、胸鎖乳突筋(首を支える多くな筋肉)へと負担が広がります。
さらに、マスクを着用していると無意識に表情を作らなくなることで表情筋も使われにくくなり、こちらも胸鎖乳突筋への負担となります。
そうして強い首コリは「緊張型頭痛」の原因となります。
頭部周囲・肩・首などの筋肉の緊張やコリ、血行の悪化が原因と言われる頭痛で、近年耳にする機会が増えた「スマホ首」も原因は同じだとされています。
もちろん、首コリだけでなく肩コリもマスク頭痛の原因のひとつです。
コロナ禍になってライフスタイルが変わり、仕事がテレワークなったり出かける機会が減ると運動不足になりがちです。
身体を動かさないことが筋肉のコリとなり、頭痛を引き起こす原因となります。
原因から見るマスク頭痛の対処法とは?
感染症対策を考えた場合、マスクを着けない状態での外出という事は難しいでしょう。
しかし、他者との距離が十分に保てる場所であったり、感染の心配が無い場所であればマスクを外すことが効果的です。
1時間に数分だけであっても効果は十分で、口腔周辺温度を下げたり体内にしっかりと酸素を取り込むことができ、熱中症や酸素不足の症状を抑えられます。
また、喉が渇いたり暑さを感じたら小まめに水分補給をすることも重要です。
水分補給に合わせて口腔周辺温度を下げることができます。
マスクを長時間付けていると脱水症状にも気づきにくいとされているので、運動中でなくても定期的な水分補給を心がけると良いでしょう。
日中に屋外に出る際は、日傘を挿すのも効果的です。
直射日光を浴びないことで頭部の温度が上がりにくく熱中症対策となるだけでなく、周囲の人と一定の距離を保つことができ感染リスクを下げる効果もあります。
首コリには適度な運動や定期的にコリをほぐすストレッチを行うと良いでしょう。
血行が良くなれば自然と頭痛の症状は治まっていくはずです。
他にも、マスクによる負担を減らすには、自分にピッタリと合うマスクを適切に選ぶことも重要です。
適当に選んだものやオシャレ重視で選んでサイズの合わないマスクを無理に使ったりすることは、体への負担を大きくしてしまいます。
耳に負担の掛かりにくいゴム紐のマスクを選んだり、サイズや形状の違いで様々なマスクが市販されていますので、自分に合うマスクを探すようにしましょう。
マスクと上手く付き合うことでマスク頭痛のリスクは軽減できます。
マスクを外すための休憩や水分補給の時間を設けたり、他者と距離を取れる場所を作ったりと、普段の生活に対策を盛り込んで、上手く「マスク頭痛」を防いでいきましょう。
関連記事

【目の疲れ…冷やす?温める?】状態にあったケア方法をご紹介!≫

【つらい「喉の痛み・空咳」に効く】喉にいい食べ物・飲み物は?≫

【つらい肩こり症状解消!】「温める」×「ストレッチ」で改善しよう!≫

【夏のマスクは熱中症要注意!】マスクの着用方法とは?≫

【熱中症の初期症状を緩和できるツボとは?】セルフで簡単!効果的な方法まとめ≫

【マスクをきれいに収納するためのポイント】収納場所や収納方法を解説!≫
Web担当者:出口晏奈
かわいいものや流行に敏感な私が奈良に関する情報からお部屋にまで様々な情報分かりやすく発信していきます!