【賃貸住宅は和室と洋室のどちらが良いの?】メリット・デメリットを解説!
賃貸住宅は和室と洋室のどちらがよいのか
住宅には和室と洋室が存在しています。
最近は洋室の賃貸住宅が増えていますが、和室の賃貸住宅もあります。
そこで和室と洋室を比較し、どちらがよいのかを見ていきましょう。
また、お互いのメリットやデメリットも紹介していきます。
-
賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:木寅 昌紀
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
宅地建物取引士の資格保有。奈良市の賃貸業界屈指のオールラウンドプレーヤー。奈良市の新築から既築の物件まで情報を網羅。特に新築物件は人気があるので、皆様にいち早く情報をお届け!豊富な知識で紹介も多く年間成約数は弊社ランキングTOPの実績。「奈良生まれ、奈良育ち」の木寅が「ピタッ」とくる奈良市の賃貸情報を配信。奈良の賃貸物件の事はお任せあれ!
和室のメリット
まずは本来日本の住宅ではメインで使用されていた和室のメリットから見ていきたいと思います。
和室のメリットは、「広い押入れがある物件が多い」「クッション性がある」「足音が響きにくい」「快適な空間を維持できる」「家賃が洋室よりも安い物件が多い」などがあります。
広い押入れがある物件が多い
洋室の賃貸住宅を借りた場合、収納が小さくて困ったという経験をした人もいるでしょう。
それに対して和室の賃貸住宅には、広い押入れが備わっている物件が多いです。
押入れは布団を入れておくことが多いので、広くなっているのが一般的です。
そのため、一人暮らしであれば、布団をしまっても十分余裕があります。
空いている場所には色々と物がしまえるので、部屋が広く保ちやすいという点でもメリットだと言えるでしょう。
クッション性がある
洋室は板が使用されているので、床が堅いのが普通です。
横になると痛いと感じる人もいるでしょう。
和室は畳が使用されていますが、畳は板に比べて柔らかく、クッション性に優れているのが特徴です。
そのため、薄着で横になっても痛いと感じる人は少ないでしょう。
クッション性があるので、物を落としたときも、壊れたり割れたりする可能性が低いです。
最近は地震が多いので、和室の方が安心できるという人もいます。
足音が響きにくい
賃貸住宅は集合住宅が大半を占めているので、騒音でトラブルになるケースもあります。
特に上階の人の足音がうるさいなどの苦情は多いと言えるでしょう。
和室の場合には、洋室に比べてクッション性があるので、足音が響きにくくなっています。
少しでも騒音によるトラブルを防ぎたい場合も、和室が適していると言えるでしょう。
ただし、和室でもある程度大きな音をたてれば響きます。
また、和室は木造建築が多いので、周りに話し声などが響きやすいという特徴もあります。
快適な空間を維持できる
畳はイグサという植物で編みこまれていますが、イグサは保湿性に優れているだけではなく、高湿度を防止する効果もあります。
そのため、室内の湿度調整が自然に行える点がメリットです。
僅かではありますが、イグサには空気清浄の効果もあります。
和室の賃貸住宅を選ぶことで、快適な空間が維持できる環境で生活ができる点もメリットだと言えるでしょう。
家賃が洋室よりも安い物件が多い
新しい賃貸住宅は、和室よりも洋室の物件が多くなっています。
和室の物件は築年数が経過している場合も多いですが、同じような条件の物件を選んだとしても、家賃は和室の方が安い傾向にあります。
少しでも家賃の安い物件を選びたいのであれば、和室の賃貸住宅を探してみるのもよいでしょう。
和室のデメリット
様々なメリットが存在している和室ですが、メリットがあればデメリットも存在します。
では、和室にはどのようなデメリットがあるのかというと、「手入れが少々面倒」「築年数が経過している古い物件が多い」「木造建築の物件が多い」ことです。
手入れが少々面倒
和室は手入れが少々面倒というデメリットがあります。
どのような点が面倒なのかというと、
・ホコリや塵などが吸着しやすいので掃除が面倒
・板に比べて畳は交換頻度が高い
・食べ物や飲み物などをこぼすとシミになって取れなくなる
・不潔な環境や高湿度だとダニやカビが発生しやすい
このような点が少々面倒だと言えるでしょう。
そのため、掃除も頻繁かつ念入りに行う必要がありますし、空気の入れ替えも頻繁に行わないといけません。
物をこぼさないように注意が必要なので、手入れが面倒で普段の生活でも注意しなければいけない点が多いのはデメリットです。
築年数が経過している古い物件が多い
新しい物件は、洋室で建築されることが多いため、和室の物件を選ぶと築年数がかなり経過した古い物件がたくさん見つかります。
特に耐震基準が見直されている1981年より以前の物件だと、耐震強度が心配な物件もあります。
もし1981年以前の物件を選ぶのであれば、耐震強度に問題はないか確かめてから借りた方がよいでしょう。
木造建築の物件が多い
和室の物件は、木造建築が多くなっています。
木造建築は通気性がよく、高湿度になりにくいなどのメリットがある反面、音が響きやすいなどのデメリットがあります。
周りの騒音が気になる人にとってはデメリットです。
ただし、木造以外でも和室の賃貸住宅は存在しています。
数は少ないですが、鉄骨や鉄筋コンクリートに絞って探すことも不可能ではありません。
洋室のメリット
和室にもメリットとデメリットがあるように、洋室にもメリットとデメリットがあります。
そこで洋室のメリットについて見ていきたいと思います。
洋室には「おしゃれな部屋を作りやすい」「掃除が和室よりも楽」「畳のようにへこんでしまう可能性が低い」などのメリットがあります。
おしゃれな部屋を作りやすい
和室は掛け軸やすだれのような、昔ながらの渋い感じのインテリアに向いています。
それに対して洋室の場合には、近代的なおしゃれなインテリアに向いているので、現在では洋室の方がおしゃれな部屋にしやすいと感じる人も多いでしょう。
あまりおしゃれさにこだわっていないのであればともかく、少しでもおしゃれな部屋に住みたいと感じている人は、洋室の方がおすすめです。
掃除が和室よりも楽
畳はホコリや塵などが吸着するので、部屋の空気をきれいに保ちやすいです。
しかし、ホコリや塵がなくなるわけではありません。
それに対して洋室の場合は、ホコリや塵が舞いやすいというデメリットはあるものの、畳のようにホコリや塵が吸着することはありません。
そのため、洋室の方がきれいに部屋を掃除しやすいというメリットがあります。
最近はペットと一緒に暮らせる賃貸住宅もあります。
爬虫類や両生類などであれば、ペットの毛が抜ける心配はないでしょう。
しかし、鳥類であれば羽が抜け落ちますし、哺乳類であれば毛が大量に抜けることもあります。
ペットの定番でもある猫や犬を飼育する場合、季節の変わり目になるとたくさん毛が抜けますが、洋室であれば抜け毛もきれいに掃除ができます。
畳のようにへこんでしまう可能性が低い
部屋に重い家具などを置いた場合、畳だと家具の重みが一気に集中する脚の部分などは、へこんで元に戻らなくなることがあります。
家具の重さでへこんでしまった場合、退去するときに交換費用がかかってしまいます。
その点洋室であれば、多少重い家具を置いたとしても、板がへこんでしまう心配は少なくて済みます。
この点も洋室のメリットだと言えるでしょう。
洋室のデメリット
洋室も和室と同じように、メリットだけではなくデメリットもあります。
どのようなデメリットがあるのか確認してみると、「断熱性や保温性が低い」「和室よりも下層階に音が響きやすい」などが挙げられるでしょう。
断熱性や保温性が低い
和室は通気性がよい反面、断熱性や保温性にも優れています。
それに対して洋室の場合は、特に断熱性や保温性が低いと言えるでしょう。
そのため、冬場は寒くなりやすいというデメリットがあります。
人にもよるでしょうが、和室よりも洋室の方が暖房の温度を高くする傾向があるため、電気代が高くなりやすいです。
和室よりも下層階に音が響きやすい
洋室の場合は、和室よりも下層階に音が響きやすいというデメリットもあります。
特に子供と一緒に生活している人や、ペットを飼育している人などは、事前に騒音対策をしておくとよいでしょう。
絨毯や防音マットを敷くなどの対策を行うだけでも、トラブルを軽減できます。
また、歩くときにはスリッパを履くことで、音を軽減することができます。
和室の物件と洋室の物件を料金で比較
賃貸住宅を借りる場合、できるだけ初期費用や家賃を安く抑えたいと考えている人も多いでしょう。
そこで和室の賃貸住宅と、洋室の賃貸住宅を料金で比較してみます。
和室の物件は、洋室に比べて家賃は低い傾向にあります。
その反面、敷金が高額になる傾向があるので、初期費用は洋室の物件よりも高くなる場合があります。
なぜ和室の方が、敷金が高い傾向にあるのかというと、畳の方が板に比べて交換頻度が多くなるからです。
もしシミなどができた場合、退去費用も高額になります。
退去費用が高いと、トラブルに発展するケースが多いので、最初に敷金を高くしておく大家さんが多いのです。
ただし、必ずしも和室の方が初期費用や退去費用が高くなるわけではありません。
家賃も必ず洋室の方が高いわけではありませんし、同じような条件ならそこまで大きな差が生じることもないでしょう。
退去費用に関しては、きれいに使用していれば少なくて済みますし、汚してしまえば高額の退去費用がかかる点は、洋室でも和室でも一緒です。
【賃貸住宅は和室と洋室のどちらが良いの?】まとめ
最近は洋室の賃貸住宅が多くなっています。
洋室は部屋をおしゃれにしやすい、掃除が楽などのメリットがありますが、音が響きやすいなどのデメリットもあります。
一方で和室にも色々なメリットとデメリットが存在しています。
自分にとってどちらの方がよりメリットがたくさんあるか検討してみるのがよいでしょう。
料金についても多少の差はありますが、トータルで見るとあまり違いはありません。
関連記事

【和室にベッド置く注意点とは?】畳を傷つけない為の対策!≫

【畳の掃除の仕方】洗剤を使うのはNG??≫

【シックハウス症候群対策】効果的な改善・予防・対策方法は?≫

日本古来の文化である【和室の基礎知識】メリットとデメリットを解説!≫

【賃貸住宅の畳の交換は誰が負担するの?】畳をキレイに保つ方法まで紹介≫

【和室の活用法とは?】メリットとデメリットや注意点などをご紹介!≫
-
賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:木寅 昌紀
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
宅地建物取引士の資格保有。奈良市の賃貸業界屈指のオールラウンドプレーヤー。奈良市の新築から既築の物件まで情報を網羅。特に新築物件は人気があるので、皆様にいち早く情報をお届け!豊富な知識で紹介も多く年間成約数は弊社ランキングTOPの実績。「奈良生まれ、奈良育ち」の木寅が「ピタッ」とくる奈良市の賃貸情報を配信。奈良の賃貸物件の事はお任せあれ!