【上がり框とは?】メリット・デメリットや最適な採寸方法など解説!

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メリットが色々とある上がり框


メリットが色々とある上がり框


玄関のたたきの部分とホールの部分の境目にある段差を上がり框、もしくは玄関框と言います。


建物によって上がり框がある物件とない物件があるのですが、今回は上がり框があることで、どのようなメリットやデメリットがあるのかをメインに紹介していきます。



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    賃貸専門家:安達竜哉

    資   格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士

  • 賃貸不動産経営管理士の資格保有。特技は少林寺拳法とお部屋探し。奈良の不動産業界で10年以上、単身からファミリーの方など、年間で200部屋以上の仲介実績。特に奈良市内のマンション名を出して貰えれば殆どわかる自信あり。奈良市の賃貸事情に詳しい安達による、暮らしに関するお役立ち情報をお届け。



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    上がり框とは何なのか


    上がり框とは何なのか


    まずは上がり框について解説していきます。


    上がり框というのは、簡単に言えば玄関とホールの部分に境目にある部分のことです。


    日本では玄関で靴の脱ぎ履きを行うので、上がり框がある住宅が主流と言っても過言ではありません。


    また、上がり框に使用されている材のことを框材と言い、色々な形や寸法の物が使用されています。


    框材として使用されている素材も複数あり、木材であれば無垢材や木調建材、石材であれば御影石や大理石などが用いられています。


    上がり框に使用されている素材は、一体感を出すために玄関ホールと同じ物が用いられている場合が多いです。


    形も色々な物があり、L字タイプや曲線タイプ、斜めタイプも存在しています。


    よく使用されているのは直線タイプとなっています。


    上がり框という名前はあまり知られていませんが、日本の住宅には多く使用されているので、想像しやすいと言えるでしょう。


    最近はバリアフリーの住宅も増えていますが、上がり框のある住宅はとても多いです。


    賃貸住宅でも上がり框のある物件は多数あるので、簡単に見つけられます。







    上がり框がある物件のメリット


    上がり框がある物件のメリット


    上がり框があることで、色々なメリットがあります。


    どのようなメリットがあるのかというと、「ホコリや土などが室内に入るのを防げる」「座りながら靴の脱ぎ履きができる」「玄関のデザインをおしゃれにすることができる」「玄関とホールの境界線がはっきりする」 などです。


    ホコリや土などが室内に入るのを防げる

    上がり框を設置する目的の1つが、ホコリや土などが室内に入るのを防ぐことです。


    上がり框の段差がホコリや土などをある程度防いでくれるので、あるのと無いのとでは玄関の汚れ方にも差が出てしまいます。


    少しでも掃除を楽にしたい、できるだけホコリや土などを室内に入れたくないという人は、上がり框のある物件を探すのがよいでしょう。


    賃貸住宅でも、上がり框がある物件は多数存在しています。


    特に乾燥してホコリが舞い上がるような時期や、雨が多い時期など は、上がり框があると助かると感じる人も多いでしょう。


    座りながら靴の脱ぎ履きができる

    上がり框があると、段差を利用して靴の脱ぎ履きが楽に行えます。


    上がり框がないと、段差を利用して座りながら靴の脱ぎ履きを行うのが難しいですが、段差があれば楽に行えます。


    立ったまま靴の脱ぎ履きを行うと、小さな子供や足腰が弱い高齢者などが転倒する可能性があります。


    しかし、座って行えば転倒のリスクがなくなる点もメリットだと言えるでしょう。


    最近は上がり框が低い賃貸住宅も多いので、座って靴の脱ぎ履きを行いたい場合には、椅子を置いておくと便利です。


    玄関のデザインをおしゃれにすることができる

    上がり框があることで、玄関をおしゃれに見せることができます。


    賃貸住宅では自由にリフォームができないし、DIYをするにも制限があるので難しいと思う人もいるでしょう。


    しかし、玄関をおしゃれにするのにリフォームや大掛かりなDIYをする必要はありません。


    例えば


    ・玄関マットを敷く


    ・間接照明を置く


    ・観葉植物を置く


    ・おしゃれな置物を置く


    などの方法で、おしゃれに見せることも十分可能です。


    また、玄関は臭いがこもりやすい部分でもあるので、臭い対策もしっかりと行いましょう。


    玄関とホールの境界線がはっきりする

    上がり框は玄関と部屋の境界線でもあります。


    そのため、上がり框があれば境界線がはっきりします。


    最近は玄関と部屋の段差が殆どない物件も見かけますが、初めて訪れた際にはどこまでが玄関なのかがわかりにくいです。


    上がり框があれば、玄関と部屋の境界線がどこなのか迷うことはありません。






    上がり框にもデメリットがある


    上がり框にもデメリットがある


    メリットがたくさんある上がり框ですが、メリットがあればデメリットも存在しています。


    しかし、デメリットを知ることで、どのように対策をすればよいのかもわかるでしょう。


    そこで上がり框のデメリットを見ていきましょう。


    「車椅子での移動が難しい」「段差で転倒する可能性がある」「空間が狭く見えてしまう」「ロボット掃除機が使用できない」などが主なデメリットです。


    車椅子での移動が難しい

    最近はバリアフリーの住宅も増えていますが、上がり框があると、車椅子で生活をしている人の場合、玄関の出入りがスムーズに行えなくなる点がデメリットです。


    少々古い住宅であれば、大半が上がり框のある物件となっているので、もし車椅子で生活をしている人と一緒に入居する。


    もしくは自分自身が車椅子を使用しているのであれば、バリアフリー化されている賃貸住宅を選択するとよいでしょう。


    段差で転倒する可能性がある

    上がり框があれば、段差を利用して座りながら靴の脱ぎ履きができるメリットがある反面、段差があるので注意しないと転倒する危険性もあります。


    自分の持ち家であれば、手すりを取り付けるなどの対策ができますが、賃貸住宅では勝手に手すりを取り付けることはできません。


    ただし、上がり框がある物件でもあらかじめ玄関に手すりが取り付けられている物件もあるので、心配な人はバリアフリーの物件や、手すりが取り付けられている物件を探すのがおすすめです。


    空間が狭く見えてしまう

    玄関はできる限り広く見せたいと考えている人もいるでしょう。


    上がり框があると、段差があることで空間が狭く見えてしまう点もデメリットです。


    玄関をおしゃれに見せたいのであれば上がり框があった方がよいですが、空間を広く見せたいと考えているのであれば、上がり框がない物件を選ぶのがよいでしょう。


    ロボット掃除機が使用できない

    上がり框があれば、土やホコリなどが侵入するのをある程度防げるので、掃除の手間が少なくて済むのがメリットです。


    その反面、段差があることでロボット掃除機が使用できなくなる点がデメリットになります。


    ロボット掃除機を使って楽に掃除がしたいと考えているのであれば、フラットな玄関の物件を選ぶのがおすすめです。






    最適な上がり框の寸法とは


    最適な上がり框の寸法とは


    上がり框の高さは家によって異なります。


    最近は低い物件が多いですが、昔は現在よりも高い上がり框が一般的で、30センチ前後の物件も珍しくはなかったのです。


    30センチもあると、座ってくつろいだり靴の脱ぎ履きを行ったりするのには便利ですが、高齢になってくると上がるのがきつくなります。


    現在では18センチ程度の上がり框が一般的なので、新しい賃貸住宅を選ぶと、低めの上がり框の物件が多い傾向にあります。


    逆に古い物件を選ぶと、高めの上がり框が多い傾向にあると言えるでしょう。


    もちろん新しい物件でも高い上がり框の賃貸住宅はありますし、逆に古い物件を選んだ場合でも、低い上がり框の物件はあります。


    集合住宅よりも一軒家の方が、上がり框が高い物件が多いです。


    そんな上がり框の高さですが、特に制限が設けられているわけではないものの、国土交通省で安全性を確保するための目安が設定されています。


    集合住宅の場合は11センチ以下を推奨しており、戸建て住宅では18センチ以下が推奨となっています。






    【上がり框とは?】まとめ


    【上がり框とは?】まとめ


    今回は上がり框のメリットやデメリット、最適な寸法について紹介してきました。


    最近の上がり框は低めになっている物件が多いですが、低い場合と高い場合でもメリットやデメリットは変わってきます。


    どちらかというと、戸建て住宅の上がり框は高い傾向にあり、集合住宅の上がり框は低い傾向にあります。


    賃貸住宅でも上がり框のある物件は多いので、簡単に見つけることができるでしょう。





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      賃貸専門家:安達竜哉

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