【未完成の新築は内見できる?】物件の選び方やお勧めの時期などご紹介
「お部屋探し」未完成の新築物件を内見することは可能?
せっかくなら、きれいな内装・外装や最新の設備をもつ新築物件に住みたいという方は少なくないでしょう。
他の人に契約されないうちに内見をして申し込んでおきたいものですが、建物が未完成の段階での内見は可能なのでしょうか。
詳しく解説していきます。
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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:古川 真史
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
奈良在住25年以上。宅地建物取引士・賃貸経営管理士の資格保有。ルームアドバイザーとしてのキャリア18年以上の大ベテラン。不動産賃貸の関連はすべて媒介経験あり。奈良出身ではないのに奈良まほろばソムリエ検定(奈良通1級)取得する奈良への溺愛っぷり。奈良マニアの古川より独自な目線で賃貸情報を多数お届けします。
そもそも「新築」ってどんな物件のこと?
「新築」という言葉は一般的に使いますし、ある程度の意味はわかります。
でも正確な定義は一体どういったものなのでしょうか。
新築物件とは「建設工事完了から1年未満」かつ「まだ誰も入居したことがない物件」のことを指します。
より正確に言うと、建物が国の定める基準を満たしている証として「検査済証」というものが発行されます。
この検査済証が発行された日から1年間は、新築物件として取り扱ってよいと決まっています。
新築と並んで「築浅」という言葉もよく聞きますが、こちらは
「一度でも人が入居した物件」かつ「建設されてからそれほど期間が経っていない物件」のことを指します。
どのくらいの期間までを築浅と呼ぶかは明確な基準がありませんが、一般的には築4年~5年までの物件が築浅と呼ばれています。
築1年未満でも誰かが入居したことがあれば、築浅物件として扱われます。
逆に築1年を超えたけれど、まだ誰も入居したことのない物件は「未入居物件」と呼ばれます。
新築物件を選ぶメリット・デメリット
では、新築物件を選ぶとどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
メリット
メリットはなんといっても、きれいな内装・外装の環境で暮らせることです。
建築工事完了から1年も経過しておらず、なおかつ過去に住んだ人のいない物件ですから、汚れや経年劣化とは無縁。
ぴかぴかのお部屋で心地よく新生活を始められます。
デメリット
新築物件のデメリット、ひとつは「シックハウス症候群」が発症するリスクがあることです。
シックハウス症候群というのは、建材・家具などに使用されている化学物質が原因で目がちかちかしたり、頭痛がしたりする体調不良の総称です。
完成して間もない建物では発生しやすく、空気を換気することで解決します。
もうひとつのデメリットは、物件が未完成のまま契約になる可能性があることです。
新築物件の場合、入居者の募集がかけられている段階で、まだ建物が完成していない場合は珍しくありません。
契約は基本的に早い者勝ちのため、完成を待って申し込むということができないことが多いのです。
未完成の物件は内見できない? 内見できない場合の物件の選び方
物件が未完成のうちに契約しないといけないなら、せめて未完成の状態で内見することはできないのでしょうか。
結論から言って、ほとんどの場合、未完成の物件を内見することは認められません。
これは、まだ工事途中の建物にお客様を招いて、事故や怪我があってはいけないためです。
ただし、不動産会社によっては物件が完成するまで「仮契約」という形でキープしておけるところもあります。
この場合は、建物が完成して本契約をする前にきちんと内見をしておきましょう。
内見のできない物件を検討する際には、建物の外見や周辺環境は見に行っておくことをおすすめします。
特に周辺環境は重要です。
スーパーマーケットやコンビニが近くにあるか、通う会社や学校は行きやすいか、駅へはアクセスしやすいか、周辺は騒がしくないか、などなどチェックしておきましょう。
できれば夜にも足を運んでみて、夜間の騒がしさや周辺の明るさなどもチェックしておきたいところです。
また、内見できなくても、お部屋の間取りや設備の情報はしっかりと見ておきましょう。
入居するとして、どの部屋をどう使うか、どこにどのような家具を置くか、あらかじめイメージをしておくことで、ご自身に合った物件かどうかの判断材料になります。
あわせて、バス・トイレやキッチン、エアコンなどの設備がどこにどう付いているか細かく確認しておくことで、実際に入居した時に味わうギャップを減らせます。
新築物件を探し始めるおすすめの時期は
新築物件を探し始めるのに最もおすすめの時期、それは8月~10月です。
4月からの新生活に向けて、多くの方が物件を探されるのが1月~3月。
そこで入居者を獲得できるよう、その少し前に完成の計画を立てている新築物件が多いのです。
そういった新築物件が不動産会社の情報に掲載され始めるのは8月~10月。
よって、8月~10月は1年でもっとも新築物件の情報が掲載される、狙い目の時期ということです。
8月は会社のお盆休みを利用して、現地の周辺環境などの確認がしやすいでしょう。
新築物件掲載のピークは10月。
先んじて色々な物件をチェックして、ご自身が「これは妥協できない」と思う要素を固めておくと、理想の物件に出会える可能性が高くなりますよ。
まとめ~得られる情報は見逃さずに~
いかがでしたでしょうか。
今回は、未完成のうちの内見は可能かどうかなど、新築物件について見ていきました。
真新しくきれいな物件は非常に魅力的ですが、契約前の内見が難しい場合があります。
現地のチェックなどは怠らず、得られる情報を見逃さずに、契約するかどうかの判断をしていきましょう。
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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:古川 真史
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
奈良在住25年以上。宅地建物取引士・賃貸経営管理士の資格保有。ルームアドバイザーとしてのキャリア18年以上の大ベテラン。不動産賃貸の関連はすべて媒介経験あり。奈良出身ではないのに奈良まほろばソムリエ検定(奈良通1級)取得する奈良への溺愛っぷり。奈良マニアの古川より独自な目線で賃貸情報を多数お届けします。