「大和三大観音 あぢさゐ回廊」で梅雨だからこそ映える花を見に行こう
四季のある日本は季節ごとに折々の花を楽しむことができます。
その中でも雨が多くなる梅雨の時期に満開を迎えるアジサイは、世界中に多くの愛好家が居る花です。
そんなアジサイを大切に育てている由緒あるお寺で行われる「あぢさゐ回廊」を見に行きませんか?
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担当者:古川真史
【奈良に住んで20年】奈良を誰よりも愛し続ける奈良ヲタク。人気グルメから人口や歴史、鹿の生息数。何でも答えます。最近は大仏プリン推し。
雨が似合う「アジサイ」は日本原産の花
現在世界中で園芸品種として人気のアジサイは、原種である日本原産のガクアジサイを品種改良して生み出されました。
目線よりも低い高さで花が咲く落葉低木のため、狭いスペースでも育てやすく、家庭の庭や植木鉢などでも手軽に育てられています。
小さな花びらが無数に集まったアジサイの花は土壌の影響によって花の色が変わるため、同じ株からも異なる色の花が咲くことも多く、それがアジサイを育てる楽しみとなっている愛好家も多く居ます。
アジサイの花は5月から7月にかけて花を咲かせ、梅雨の時期を迎えるが見頃となります。
日本の梅雨の風物詩としても親しまれ、梅雨のイメージは?と聞かれると、雨・アジサイ・カタツムリをセットでイメージする人が多く居るほどです。
古くから多くの日本人に愛されていることもあり、日本全国にアジサイを楽しめる社寺や庭園が点在しています。
数万株ものアジサイが植えられているところも多く、花が咲く期間も長いため、長期に渡って花を楽しむことができるのもアジサイが人気である理由です。
観音霊場で行われる「大和三大観音 あぢさゐ回廊」とは?
2022年から始まった「あぢさゐ回廊」は、日本最古の観音霊場、西国三十三所観音巡礼の奈良県霊場である、『南法華寺(壷阪寺)』『龍蓋寺(岡寺)』『長谷寺』の3か所で行われる、アジサイ巡りのイベントです。
西国三十三所巡りは2019年5月に西国三十三所観音巡礼が日本遺産に登録されてから観光地としても大いに注目を浴びることになり、1300年続く終活の旅として平時でも多くの観光客が訪れるようになりました。
西国第六番の南法華寺(壷阪寺)、第七番の龍蓋寺(岡寺)、第八番の長谷寺は西国三十三所の中ではいずれも奈良盆地の南部に位置する寺で、1日で3寺すべてを回ることも難しくありません。
あぢさゐ回廊の開催期間は境内にアジサイの花が集められ、色とりどりの花を愛でることができます。
それぞれの寺ごとに趣向の異なる展示がなされており、壷阪寺では壷阪大仏を囲う様にアジサイが並べられ、岡寺では華手水舎や華の池がアジサイで彩られ、長谷寺では嵐の坂が満開のアジサイで満たされます。
また、あぢさゐ回廊の期間は数量限定の切絵御朱印が用意されるなど、3寺全てを回ろうと考えている人は記念になりますし、西国三十三所巡りをされている方にとっても見逃せないイベントになっています。
「あぢさゐ回廊」はいつから?アクセス方法は?
開催期間
2023年5月27日(土) ~2023年7月9日(日)
関西が10年ぶりに5月中の梅雨入りを発表した5月29日には、あぢさゐ回廊がすでに始まっていました。
6月に入り各寺からアジサイ満開の報せが入っているので、今すぐに訪れる段取りを始めても早くはありません。
また、今咲いている花が終わりを迎えても開花時期を調整した別のアジサイが用意されているため、期間中は長く楽しむことができます。
開門時間
壷阪寺・岡寺 8:30〜17:00
長谷寺 9:00〜17:00
各寺ごとに開門時間が異なりますので、訪れる場合は時間を間違えないようにしましょう。
また、あぢさゐ回廊を見るためには通常の観光と同様に入山料(拝観料)が必要となります。
期間中イベント
切絵御朱印 1,000円
3ヶ寺切絵朱印専用台紙 300円
開催期間中に限定で切絵御朱印が用意されていますので、あぢさゐ回廊に訪れた記念になります。
3寺すべてを回る際に便利な3寺分の御朱印専用台紙も用意されているので、アジサイを見るだけでなく御朱印集めもイベントの目玉になっています。
アクセス
・壷阪寺
https://www.tsubosaka1300.or.jp/・岡寺
https://www.okadera3307.com/・長谷寺
https://www.hasedera.or.jp/各寺へのアクセス方法はそれぞれのホームページでご確認ください。
全て公共交通を利用してアクセスが可能ですが、岡寺のみ最寄り駅(近鉄岡寺駅)からはバスが運行しておらず、近鉄橿原神宮前駅か近鉄飛鳥駅からバスを利用する必要があります。
梅雨に映えるアジサイの美しさを求めて
関西が梅雨入りし、天気予報には雨マークが多く並ぶ時期に入りました。
雨はそれほど嬉しくないと感じる人も多いかもしれませんが、晴の日を望むだけでなく雨の中で花を愛でることも気分を晴れやかにする方法の一つです。
しとしとと降る梅雨の雨の中、傘を片手に美しい花を求めて「あぢさゐ回廊」を巡ってみるのはいかがでしょうか。
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担当者:古川真史
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