【東大寺二月堂で行われる「十七夜盆踊り」とは?】イベント内容・詳細
国宝の東大寺二月堂で行われる「十七夜盆踊り」とは?
各所に国宝が点在する奈良公園で、奈良市街を一望できる場所にある国宝「東大寺二月堂」は非常に有名な観光名所です。
そんな二月堂で盆踊りが行われていることはあまり知られてはいません。
誰でも参加自由の「十七夜盆踊り」についてご紹介します。
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担当者:木寅昌紀
生粋の奈良県民の私が宅地建物取引士や賃貸経営管理士の目線で奈良の賃貸情報や暮らしの事、エリア情報まで幅広く発信します!
東大寺二月堂と言えば
東大寺二月堂と言えば、多くの方が想像するのは「お水取り(修二会)」という行事です。
春のお彼岸の時期に行われ、春の訪れを告げる行事としても良く知られています。
天下奉安・疫病退散を祈って始められた行事ということもあり、2021年には異例のテレビ生中継などもされたことから、多くの方が奈良で1300年近く続く行事があることを知り、興味を持たれたことでしょう。
そんな二月堂で行われる行事はお水取りだけではありません。
秋のお彼岸に時期に行われ「関西の踊りじまい」とも言われる行事があるのです。
「十七夜盆踊り」はどんな行事?
毎月17日は、観音様の縁日と言われています。
特に旧暦の8月17日は「十七夜(じゅうしちや)」と呼ばれ、全国各地の観音霊場(観音様をお祀りしているお寺など)では様々な法要や催しが行われていました。
東大寺二月堂では、毎年9月17日に堂内に万灯明を灯し、本堂周辺にも万灯籠を配置する「十七夜」の法要を行っています。
そして、法要後には二月堂下(三月堂と四月堂の間)の広場で行われるのが「十七夜盆踊り」です。
盆踊りは先祖供養のために全国各地で行われていますが、十七夜盆踊りも長く中断されていたものの、多くの人の願いにより平成5年(1993年)に復興されました。
奈良ではこの十七夜盆踊りが「盆踊りの踊り納め」とされ、関西でも最も遅い時期に行われることから「関西の踊りじまい」とも呼ばれています。
当日は早朝から二月堂本堂内の万灯明が灯され、夕刻から参道にある130基あまりの石灯籠にも明かりが灯されます。
その他にも本堂周辺には願い事や絵が描かれた万灯籠が500基前後配置され、灯籠の明かりに浮かび上がる二月堂の美しさはお水取りの時期とは違った良さがあります。
十七夜の法要が18時に始まり、その後18時半~21時頃までが十七夜盆踊りの時間となります。
河内音頭(かわちおんど)・江州音頭(ごうしゅうおんど)などさまざまな踊りの予定が組まれています。
誰でも自由に参加することができ、踊り納めということもあって多くの参加者が訪れます。
服装も、浴衣や法被などのベテランから、普段着で参加する観光客、コスプレで参加する方も入り乱れての盆踊りです。
盆踊りは音頭によって振付けが違いますが、それほど複雑な動きはなく、浴衣を目印にベテランの動きを見ながら真似するだけで大丈夫です。
その場の雰囲気に流されるままに飛び入りで参加して、時間一杯盆踊りを楽しむことができます。
次はいつ開催されるの?
曜日に関わらず毎年9月17日に行われる行事です。
2023年の場合日曜日、翌日が敬老の日で祝日という事もあり、夜に行われる行事ですが参加しやすい日程となっています。
ただし、新型コロナウイルス感染拡大防止のため開催内容が変更となる場合もあるため、事前に東大寺のウェブサイトで行事の案内を確認しておきましょう。
詳細は東大寺の公式サイトでチェック≫
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担当者:木寅昌紀
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