【「春日大社 節分万燈籠」とはどんな行事?】約3000基もの燈籠に灯される明かり
無数の燈籠に明かりが灯される春日大社の『節分万燈籠』

奈良市の観光名所である春日大社は、朱塗りの社殿や境内にある無数の燈籠が有名です。
中でも、石燈籠と釣燈籠を併せて約3000基もの燈籠に明かりが灯される行事『節分万燈籠』は圧巻です。
そんな『節分万燈籠』の行事について、詳しく解説していきます。

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賃貸専門家:古川 真史
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春日大社の燈籠の総数は約3000基

1200年以上もの歴史がある春日大社は、行われている行事にも非常に古くからの歴史があります。
中でも20年に一度社殿を造り替える「式年造替」は60回(平成27~28年に実施)を数え、定期的に造り替えられることで宮大工の技術継承と共に美しい朱塗り社殿が維持されています。
そして、その社殿の周囲には約1000基の釣燈籠が、参道には約2000基の石灯籠が置かれており、美しい社殿を照らし出す明かりが灯されます。
社寺の参道に燈籠が並べられる風習は春日大社から始まったとされ、300年以上もの時を経た燈籠も数多くあります。
石燈籠や釣燈籠は800年ほど昔から多くの貴族や武士を始め広く一般国民より奉納されたもので、全国に数ある燈籠の中でも室町時代に作られたものの7割ほどが春日大社の境内にあるといわれています。
これらの燈籠は、春日の神を信仰する人々が、家内安全や商売繁盛、武運長久、先祖の冥福向上などの願いを込めて寄進されたものです。
春日大社の宝物館に移されている燈籠の中には、全国で2番目に古い石灯籠といわれている藤原忠通奉納の「柚木型石燈籠」(1136年)や藤原頼通の寄進と伝わる「瑠璃燈籠」(1038年)など、偉人たちが寄進した燈籠もあります。
『節分万燈籠』はどんな神事?

『節分万燈籠(せつぶんまんとうろう)』は、毎年節分である2月3日に行われる神事です。
節分と言えば豆まきという認識している人は多いかもしれませんが、旧暦では元日とされていた立春(2月4日)の前日であり、節分とは大晦日と同じく年越しの日として、現代でも一部の地域では「年越し」や「年取り」と呼ばれます。
そのような一年の節目となる節分の日に、燈籠に明かりを灯して神様に様々な祈願をしたのが万燈籠の始まりと言われています。
文明7年(1475年)7月28日に書かれた興福寺大乗院の尋尊僧正の日記によると、「祈雨のため、南都の郷民、春日社頭から興福寺南円堂まで、燈籠を懸く」とあり、当時は奈良町の住人が春日参道で雨乞い祈祷として万燈籠を行っていたようです。
昔は燈籠奉納時に併せて油料も納められており、その油が続く限り明かりが灯されていました。
しかし、明治時代に入り神仏分離や神社制度の変革で万燈籠は一時中断されます。
その後『節分万燈籠』は明治21年に、『中元万燈籠』は昭和4年に再興され、現在行われている万燈籠の形となりました。
節分万燈籠では、17時半頃から直会殿で舞楽奉納が行われます。(※中元万燈籠には舞楽奉納はありません)舞楽奉納が終わり、18時頃に全燈籠に明かりが灯される他、大きな中門もライトアップされ朱塗り建物が夜の闇に幻想的に映し出されます。
万燈籠の日は閉門される20時半まで、この幻想的な春日大社を見ることができます。
当日境内の拝観は自由ですが、釣燈籠のある回廊内は特別拝観料500円を支払うか、3000円以上の初穂料で献燈を行うと拝観することができます。
夜に浮かぶ朱塗りの社殿は必見!

春日大社は緑の森に囲まれた自然豊かな地にありながら、朱塗りの社殿は深緑との対比で一際朱く見え、多くの観光客は日中の美しさを見て感動します。
しかし、万燈籠のように日没後に行われる神事では、夜の闇に浮かぶ朱塗りの社殿は日中の朱さとは全く異なる幻想的な美しさがあります。
曜日に関わらず行われることや、夕方から夜にかけての神事であることから、なかなか目にする機会を作りにくいものではあります。
そんな節分万燈籠ですが、旧暦に合わせた年越しの神事には多くの参拝者が訪れ、その年の無事や成功などそれぞれの想いを祈ります。
500年以上続く神様への祈願の神事、一度訪れてみてはいかがでしょうか。
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