【秋の薬師寺で行われる「天武忌・万燈会」とは?】夜は幻想的な灯りに包まれる
秋の薬師寺で行われる『天武忌&万燈会』

世界遺産に登録されている薬師寺で秋に行われる行事が『天武忌』です。
薬師寺創建を発願した天武天皇を偲んで行われる『天武忌(てんむき)』と、天武天皇への献灯として行われる『万燈会(まんとうえ)』年に一度、厳粛に行われる『天武忌』とはどのような法要なのか、詳しく解説します。

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薬師寺はどんなお寺?

薬師寺は、奈良県奈良市西ノ京町にある法相宗の大本山の仏教寺院です。
寺院名にあるように薬師三尊を本尊としており、ユネスコにより世界文化遺産に登録されている「古都奈良の文化財」の構成遺産の1つです。
天武天皇9年(西暦680年)に天武天皇が創建を発願し、当初は飛鳥(現在の奈良県橿原市)の藤原京に造営されました。
天武天皇が皇后鵜野讃良皇女(うののさららのひめみこ、後の持統天皇)の病気平癒を祈って建てられましたが、天武天皇は薬師寺の完成を待たずに崩御され、持統天皇即位後に造営されました。
その後、平城遷都の8世紀初期(西暦710年)に現在の地に移転されました。
長い歴史の中で本堂を含む多くの建物が焼失しましたが、唯一創建時から残されている東塔が国宝に指定されいます。
その東塔は2009年に110年ぶりの解体修理が決まり、2011年9月から2021年2月にかけて東塔全体が素屋根で覆われる大規模な修理が行われました。
1300年以上も前の建物というだけでなく、薬師三尊像や、東塔・西塔などその見た目の美しさから日本で最も美しいと寺院とも称されており、国内外から多くの観光客が訪れる寺院です。
薬師寺の「天武忌」「万燈絵」とは?

天武忌は、天武天皇が崩御された御忌日に行われる法要です。
天武天皇は朱鳥(あけみどり)元年(西暦686年)9月9日に崩御され、旧暦で行われていた法要が現在の暦になり10月8日に行われるようになりました。
天武忌に行われる法要の中でも人気なのが「十二神将 練り供養」です。
十二神将と日光・月光菩薩が薬師寺境内を練り歩きます。
十二神将にはそれぞれの所作があり、中門・金堂前でそれらを見ることができます。
練り供養が終わると「大般若経転読法要」が行われますが、これには多くの僧侶だけでなく練り供養を終えた十二神将やも日光・月光菩薩参加します。
午後からは不動堂前で南都修験道を中心とした「柴燈大護摩」が行われ、その後無病息災を祈願する火渉り式が行われます。
現在は天武忌のメインイベントともいわれる「万燈絵」は日没頃に行われます。
境内に約1000基並べられた燈籠は18時に点灯され、その様は圧巻です。
万燈絵が始まった後天武忌法要が行われ、天武忌の法要が締めくくられます。
当日のスケジュールは?

薬師寺の「天武忌」は1日を通して行われる行事のため、スケジュールを把握しておくことが大切です。
また、17時までに入場する場合は拝観料が必要になるため、万燈絵以前に行われる行事を観覧する方は拝観料を準備しておきましょう。
○十二神将 練り供養 10:30~
十二神将 練り供養は、中門・金堂・大講堂の間で行われます。
中門・金堂の前で特別な所作が行われるので、その付近での観覧がオススメです。
○大般若経転読法要 11:00~
金堂内で行われるため一般の方は観覧ができませんが、金堂前でその様子を見ることができます。
○柴燈大護摩(火渉り式) 14:30~
柴燈大護摩が行われるのは不動堂前ですので、少し場所が移動となります。
燃え盛る護摩壇の炎が落ち着くまで1時間ほどかかりますが、護摩行の後に無病息災を祈願する方が火渉り式が始まります。
参加者は特別な護摩木を手に持ち、順に火渉りを行います。
火渉りは事前申し込みを行うか、当日でも参加できます。
○万燈絵 18:00~
10月にもなれば18時は日没後の時間のため、かなり暗くなっているでしょう。
大講堂前に並べられた燈籠に明かりが灯され、幽玄な景色が広がります。
拝観料が必要ありませんので、万燈絵は自由に観覧することができます。
※昨年は食堂前で行われましたが、本年は会場が変更になっています
薬師寺の天武忌万燈会
— hana (@rico_a_10) October 9, 2022
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夜の拝観は、静かで厳かな雰囲気
燈篭の灯りもゆらゆらと
心穏やかになりました
( ᵕᴗᵕ )✩⡱#カメラ好きな人と繋がりたい#キリトリセカイ#landscapephotography#photography pic.twitter.com/AOwicgN3WE
○天武忌法要 18:30~
万燈絵の献灯と共に大講堂で行われ、天武天皇の遺徳を偲びます。
期間中にぜひ見ておこう

○特別公開 三神像
天武忌の前後を含む10月7日〜9日の期間限定で、大講堂にて小倉遊亀画伯が奉納した三神像の公開されます。
持統天皇、天武天皇、大津皇子の御絵像を拝観できる貴重な機会ですので、この機会を逃さないようにしましょう。
○ビッグ幡in薬師寺
幡(ばん)とは、寺院の重要な法要の時などに使われる「旗」のことで、仏や寺院を美しく飾り称え、人々の平和を祈る意味があるとされています。
昨年は東大寺で行われたイベントでしたが、本年は東塔の修復が完了した薬師寺で行われることになりました。
2023年9月8日~11月30日の期間、「花鳥風月」をテーマに、全国の障がいのある人たちから公募で集まった絵画作品をデザインして幡に仕立てたものが、薬師寺内の8か所に掲揚されます。
明るい時間に訪れた際はぜひ境内を散策してみましょう。
ビッグ幡in薬師寺詳細情報≫
【秋の薬師寺で行われる「天武忌・万燈会」とは?】まとめ

薬師寺は、薬師如来を本尊として病気平癒を祈るために創建された寺院です。
日常での体調不安や昨今猛威を振るう感染症など、観光だけでなく多くの人が祈りを捧げに来る寺院としても人気です。
「天武忌」は年に1度の盛大な法要です。
薬師寺創建を発願した天武天皇へ遺徳を偲びに行かれてはいかがでしょうか。
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