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担当者:古川真史
【奈良に住んで20年】奈良を誰よりも愛し続ける奈良ヲタク。人気グルメから人口や歴史、鹿の生息数。何でも答えます。最近は大仏プリン推し。
奈良公園の鹿と思いっきり戯れたい!正しい鹿との接し方とは?
令和元年には年間4500万人もの観光客が訪れた奈良公園では、1200頭以上もの鹿がお出迎えしてくれます。
そんな鹿との接し方にはルールがあることははご存じですか?
子鹿には近づかない、鹿せんべい以外の食べ物を与えない、鹿を傷つけない、ゴミを捨てないなど注意点があります。
自然と鹿を守るために、鹿との正しい接し方を覚えておくことが大切です。
奈良公園の鹿は、野生動物です!
奈良公園は多くの人が来ることで、奈良公園の鹿はとても人に慣れています。
すぐそばを歩いていても、逃げることもなければあまり人の事を気にしている様子もありません。
しかし、奈良公園の鹿は誰かが飼っているというわけではなく、野生動物なのです。
そのため、誰かがしつけをしているわけではありませんので、いつどんな行動を取るのかは全く予測できません。
まずは鹿が野生動物だという事をしっかりと意識して、接することが大切です。
鹿と接する場合の注意点とは?
まず最初に鹿と接する際に必要な注意点をまとめてみました。
ケガに注意
何度も言いますが、鹿は野生動物です。
そのため、時には攻撃的になることもあります。
例えば、発情期である秋(9月~11月)には角の大きな雄鹿が興奮気味になっているため、角で突かれるような事故が起こることが多々あります。
そうでなくても、突然突進されたり、鹿せんべいを与えるときに嚙み付かれたり、蹴られたりすることは日常的に起こります。
鹿に不用意に触れたり、いたずらをしようとしたりすればなおさらですし、子供だけで近づくのも危険です。
子鹿には近づかない
春には子鹿が多く生まれますが、雌鹿が子鹿を守ろうと気が荒くなって近付く人を襲うことがあります。
子鹿だけで居るのを見かけて近付くと、雌鹿がどこから走ってくるかは分かりません。
突進されたり蹴られたりといったケガに繋がるので、子鹿には絶対に近付かないようにしましょう。
鹿せんべい以外の食べ物を与えない
奈良公園では、鹿に鹿せんべい以外のエサを与えることを禁止しています。
これは、奈良公園の鹿が野生動物であることが理由です。
人間の食べ物を与えたことで病気になってしまったり、人間の食べ物の味を覚えてしまうと人を襲う原因にもなってしまいます。
野菜なら大丈夫と与えてしまうと周辺の畑を荒らす原因にもなってしまいます。
鹿せんべいの売り上げは鹿の保護活動の資金にもなるため、奈良公園では鹿の保護の観点からも鹿せんべいを買って与えるようにしましょう。
鹿を傷つけない
鹿は誰が飼っているというわけではありませんが、国の天然記念物に指定されています。
傷つけたりすることはもちろん、叩いたり追い回したりすることはしてはいけません。
鹿を怒らせて逆に自分がケガをしても、鹿は責任を取ってくれません。
ゴミを捨てない
奈良公園にはゴミ箱がありません。
誤って鹿が食べてしまったりしないようにという事から、ゴミ箱は一切設置されていません。
そのため、持ち込んだものは必ず持ち帰る必要があります。
手荷物に注意
人が手に持っているものに、鹿も興味が引かれます。
ビニール袋のように音の鳴るものや、パンフレットなどの紙類は誤って食べてしまうこともあります。
カバンが角に引っかかってしまって暴れることもあるなど、手荷物の管理には十分に注意してください。
犬を連れて行くときは要注意
犬の散歩をしようと奈良公園に連れて行く場合には注意が必要です。
鹿にとって犬は天敵です。
犬に驚いて逃げたりするだけでなく、道路に飛び出て交通事故になった例もあります。
身を守るために犬に襲い掛かった例もあるなど、リードを短く持って鹿とは安全な距離をとって散歩するようにしましょう。
鹿の「お辞儀」、実は挨拶じゃなかった?
鹿せんべいを持っていると、野生の鹿ながら見事な「お辞儀」をするのを見ることができます。
これは挨拶をしているように見えなくも無いですが、実際には『早く鹿せんべいをよこせ』というある意味では威嚇のような意味になっているのだとか。
何度もお辞儀させようと鹿せんべいをあげるふりだけしていると、鹿が怒って噛み付いてくることもあります。
なんとなくお辞儀しているのではなくエサの催促をしているので、あまり焦らさずにサッとあげるのが良いでしょう。
また、手持ちの鹿せんべいが無くなっても鹿が追いかけてきたり、鼻で突いてくることもあります。
そんな時は両手を広げて『鹿せんべいを持ってないよ』とアピールしましょう。
手に持っていないことが分かれば、鹿もあきらめて離れていきます。
奈良公園内の注意書きをしっかりと読もう
今回ご紹介した鹿との正しい接し方ですが、これらは奈良公園のいたるところに掲示されている他、子鹿が生まれる時期や発情期になると注意看板が追加で設置されることもあります。
それだけ奈良公園の鹿との接し方には注意が必要だという事が良く分かります。
鹿との接し方でルールを守るのは、鹿を守るだけでなく自分がケガをしないためでもあります。
子供連れで訪れる場合には良く注意して、正しく鹿と接するようにしましょう。
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担当者:古川真史
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