【奈良の「鹿せんべいとばし大会」って何?】日程やルールやコツなど解説!
優勝すれば世界一!?奈良オリジナル競技『鹿せんべいとばし大会』

奈良でしか成し得ない、そんなローカルお祭りとして定着している『鹿せんべいとばし大会』をご存じですか?
奈良の観光名所である若草山で鹿せんべいを飛ばして飛距離を競うという単純明快なお祭りです。
誰でも気軽に参加できる大会について解説していきます。

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賃貸専門家:古川 真史
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
奈良在住25年以上。宅地建物取引士・賃貸経営管理士の資格保有。ルームアドバイザーとしてのキャリア18年以上の大ベテラン。不動産賃貸の関連はすべて媒介経験あり。奈良出身ではないのに奈良まほろばソムリエ検定(奈良通1級)取得する奈良への溺愛っぷり。奈良マニアの古川より独自な目線で賃貸情報を多数お届けします。
大会の前に『奈良の鹿』と『鹿せんべい』について知ろう

奈良観光で思い浮かべるキーワードに『奈良の鹿』は外せません。
奈良公園へと赴けば必ずどこかに鹿が居て、ルールを守って接する限り触れ合うことも難しくありません。
そんな奈良の鹿は1300年以上前から奈良公園周辺に生息している野生の鹿です。
国の天然記念物に指定され、春日大社に祀られている武甕槌命(タケミカヅチノミコト)が白鹿に乗って春日山に降り立ったとされた神話から、神の使いとして大切に扱われています。
『鹿せんべい』は奈良の鹿を守るため、江戸時代前期の1670年代には販売されていた記録されています。
現在の「鹿せんべい」の名称は一般財団法人「奈良の鹿愛護会」の登録商標となり、奈良公園各地で販売されている鹿せんべいは愛護会が発行した証紙で束ねられています。
証紙の販売によって得た利益は愛護会の活動資金となり、負傷した鹿の保護施設運営や出産の補助活動にも充てられています。
鹿せんべいを購入して鹿と触れ合うことが、鹿を守る活動の手助けになっています。
鹿せんべいの材料は米ぬかと小麦粉のみが使われています。
材料だけを見れば人間が食べても害はないものの、味付けもされておらず保存料等の食品添加物も使用されていないため、人は食べないのが賢明です。
味は決して美味しいとは言えず、米ぬかの粒が口の中に残って後味が悪いと言われていますので、興味本位の味見でも口にしない方が良さそうです。
なお、鹿せんべいを与えすぎると良くない、鹿が太ってしまう等の意見を目にするものの、鹿一頭が一日に食べる草の量が約5㎏の中、栄養が豊富と言っても1枚3~4gしかない鹿せんべいはあくまで鹿にとってのおやつだとされています。
鹿の健康面にも気遣われている鹿せんべい、奈良観光では是非とも鹿との触れ合いに活用してください。
『鹿せんべいとばし大会』ってどんな大会?

本題の『鹿せんべいとばし大会』について解説していきます。
大会は1993年から年に1回~3回行われており、現在は若草山の山焼きの日に行われる「山焼き記念大会」と、子供達が参加しやすい「春休み大会」「ゴールデンウィーク大会」の年3回開催となっています。
長期休暇の時期に行われる大会は各日ごとの優勝者が決められ、それぞれの優勝者に鹿の角をあしらったトロフィーが授与されます。
会場は若草山の斜面で、土産物店が多く立ち並ぶエリアを見下ろす位置から鹿せんべいを飛ばします。
大会で使用される鹿せんべいは「競技用特製鹿せんべい」が使用され、一般に販売されている鹿せんべいの直径が10cmに満たないサイズなのに対して、特製鹿せんべいは直径が20cmと大きく、より遠投ができるようになっています。
2020年1月25日開催以降は感染症対策のため中止が続いていましたが、2023年1月28日には実に3年ぶりに山焼き記念大会が開催されました。
前日の降雪など影響で当日朝は若草山の斜面に雪が残る中、多くの方が全国各地から大会のために訪れました。
無事に開催された今大会は大阪市西区の折敷修嗣さんが通算5度目の優勝という歴代最多優勝回数でタイ記録となり、3人目の5回優勝者となりました。
風が強くコンディションが悪かったためか飛距離は44.50mと振るわなかったものの、優勝経験者の見事な投法で好記録を出せたようです。
大会はどんなルールで行われるの?

改めて、現在定められている公式ルールを確認していきましょう。
①大人、子供、男女の区別なく競技していただきます。
②距離の測定は、競技ラインから鹿せんべいの最後尾までとします。
③白線上を含み、白線上に止まったものを有効とします。
④鹿せんべいが割れた場合、最長距離で止まったものを測定します。
⑤初めから、ころがす投げ方は『失格』となります。
⑥同じ距離の場合、年少者を上位とします。
⑦もし鹿がせんべいを食べてしまった場合、鹿の右前足まで、測定します。
⑧30m以下の距離は測定いたしません。
⑨計測済みの鹿せんべいは鹿が食べますので、そのままにしておいて下さい。
⑩1回に購入できるのは、3枚です。
大会は年齢や性別を問わないので、家族連れで参加される方も多く居られます。
参加方法は当日に会場である若草山の南ゲートにある受付に行くだけで、事前の申し込みなどは必要ありません。
参加費として1枚300円で競技用特製鹿せんべいを購入する必要があります。
飛距離が20m以上で参加賞、30m以上で記録を測定してもらえます。
過去の大会では50m前後が優勝争いのラインとなるようなので、フリスビーなどを使って自主練習する場合はそのくらいの距離を意識すると良いでしょう。
ただし、鹿せんべいはフリスビーなどと比べると非常に脆く、力いっぱい投げようとすると手を離れた瞬間には砕けていることもあるようです。
優しく、力まずに投げるのがキレイに飛ばすためのコツだそうです。
投げられた鹿せんべいはすぐさま鹿が食べるために寄って来るため、計測前に鹿がかじりついてしまうことも多々あります。
その際は食べている鹿の右前足までの距離を測定するという、鹿せんべいとばし独自のルールがある点は面白いポイントです。
計測済み鹿せんべいも鹿が食べるので回収不要というのが良いですね。
鹿せんべいを1回に購入できるのは3枚というルールですが、実は時間が許せばもう一度チャレンジできるのもこの大会の面白いポイントです。
上手く投げられなかった、風が邪魔して飛ばなかったなど、時間をおいてコンディションを変えてから再チャレンジできてしまうのです。
アナウンスでは「お寺さんから神社に向かって風が吹いてますよ~」といったアドバイスをしてくれ、これはお寺さん(=東大寺)のある右手側から神社(=春日大社)のある左手に向かって風が吹いていることを教えてくれているのです。
左右の風向きを考えて投げたり、追い風なら上に向かって風を利用して飛ばしたりと、自然の力も上手く利用する必要が優勝へのコツになるようです。
次回は春休み大会?

長い間行えなかった『鹿せんべいとばし大会』ですが、全国的に大雪がニュースになる中で無事に3年ぶりに開催することができました。
イベントなどの規制も緩和されていくため、今後は例年通りの年3回開催ができるように戻るか、新たな取り組みが行われるかもしれません。
それでも楽しいイベントが開催できるように世の中が活気を取り戻しています。
過去の大会記録を見ると多くの優勝者が県外からの参加者となっているため、ぜひ開催地である奈良県在住の方が優勝者に名を連ねる大会になって欲しいものですね。
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