日割り家賃について詳しく知る
通常家賃というのは、毎月支払う月割りになっているのが一般的です。
しかし、入居した月や退去した月などは日割り家賃になることもあります。
そんな日割り家賃について詳しく知ることで、支払いを抑えることもできるのです。
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担当者:安達竜哉
特技は少林寺拳法!趣味は愛車のお手入れです!奈良の不動産情報に詳しい私が賃貸情報や暮らしに関する事などお役立ち情報を配信していきます。
日割り家賃とは何なの
家賃は毎月いくらと定められているのが一般的なので、毎月何日までに支払うという決まり事が契約書にも書かれています。
しかし、入居する日は必ずしも月初めの1日というわけではありません。
3日に入居する人もいれば、10日に入居する人もいるでしょう。
例えば10日に入居した場合には、10日から30日、もしくは31日までの家賃を支払うことになります。
退去する日も30日や31日とは限りません。
20日に退去することもあるでしょうが、20日に退去した場合には、1日から20日までの分を支払う必要があるのです。
これを日割り家賃というのですが、日割り家賃は毎月支払う家賃から1ヶ月の日数で割り、入居していた日数をかけて計算されています。
退去した月の日数が30日あり、20日で退去した場合で、家賃が10万円に設定されていた場合には、10万(円)÷30(日)、さらに入居していた日数の20(日)をかけた金額を支払うことになります。
基本的に退去月の日割りを行っていることは少なく、月割りが一般的です。
しかし、管理会社や大家さんによって若干計算方法が異なる場合もあるので、必ずしもこのような計算になるわけではありません。
金額によってはうまく割り切れない価格になることもあります。
そんなときには端数分を差し引いてくれることもあれば、その逆もあります。
また、月によって31日の場合と30日の場合、2月であれば28日や29日になるので、全ての月を30日で計算することもあるのです。
入居した月や退去した月が日割り家賃になっているのであれば、どのような計算をしているのか事前に聞いておきましょう。
日割り家賃と前家賃の違い
賃貸住宅を探しているときに、日割り家賃以外にも前家賃という言葉を見たり聞いたりすることがあるでしょう。
よく似ているのですが、この2つは全然違います。
日割り家賃は先程解説しましたが、入居していた日数分のみ家賃を支払う方法なので、10日に入居したのであれば、10日分から月終わりの分まで支払うという方法です。
それに対して前家賃というのは、入居する翌月分の家賃のことを言います。
そのため、家賃が10万円に設定されていたとしたら、前家賃も当然10万円になります。
前家賃と日割り家賃の大きな違いは、当月分と翌月分という点です。
さらに前家賃は1ヶ月分ですが、日割り家賃は入居していた日数分という点も大きく異なっています。
賃貸住宅を契約するときには、似たような言葉がいくつか存在しているので、わからない場合には事前に聞いて確認しておくとよいでしょう。
日割り家賃を抑えることも可能
日割り家賃は工夫次第で抑えることも可能です。
どのような方法で抑えるのかというと、「大家さんと直接交渉してみる」「最初の月の家賃が無料の物件を選ぶ」「入居日や退去日を調整する」「分割払いにする」などがあります。
大家さんと直接交渉してみる
それほど期待できるわけではありませんが、大家さんと直接交渉して日割り家賃を抑えることも不可能ではありません。
しかし、大家さんもしっかりと収入を得たいと思っているので、交渉して日割り家賃を抑えるのは難しい面もあります。
大家さんが身内や顔見知りなどであれば交渉できる可能性も高いので、試してみるのもよいでしょう。
最初の月の家賃が無料の物件を選ぶ
最近は入居者をしっかりと確保するために、入居する月の家賃を無料にするフリーレント物件というのが存在しています。
このフリーレント物件を選ぶことで、最初の月の家賃が無料になるので、日割り家賃を支払う必要がなくなるのです。
もしフリーレント物件を選ぶ場合には、できるだけ月の最初に入居するのがよいでしょう。
そうすればそれだけ家賃の節約になるので、入居日を調整しておくのがおすすめです。
中には最初の1ヶ月だけ無料という物件だけではなく、2ヶ月分が無料という物件も存在しています。
2ヶ月分が無料になっている場合には、日割り家賃を支払う必要がなくなるだけではなく、前家賃も不要になるのでかなりの節約になるでしょう。
このような物件はお得な分人気も高くなっているので、見つけたら早めに契約しないと他の人に先を越されてしまう可能性もあります。
賃貸住宅の契約は、入居を検討しているから決めるまで確保しておくことができないので、スピードも重要になります。
ただし、フリーレント物件だからよい賃貸住宅だとは限らないので、内見をして部屋の状態や住宅周辺の状態をきちんと確かめることも重要です。
入居日や退去日を調整する
1番確実な日割り家賃の節約方法が、入居日や退去日を調整する方法です。
日割り家賃は入居する日を遅らせることで少なくできますし、退去する日を早めることで節約ができます。
仕事の都合などで入居日や退去日を調整するのは難しい場合もありますが、このような方法があることも知っておくとよいでしょう。
分割払いにする
賃貸住宅を契約するときは、初期費用がかなり高くなるのが一般的です。
日割り家賃も初期費用として最初にまとめて支払う対象になっているので、かなり高額で払うのが難しい人もいるでしょう。
日割り家賃以外にも、前家賃や仲介手数料、敷金や礼金、引越し業者を使えば引越し代も掛かりますし、保証会社を使えば契約するのに費用が必要になります。
そんな初期費用を抑えるために、分割払いにする方法もあるのです。
初期費用を分割にすることができるのかと思う人もいるでしょうが、ローンやクレジットで分割することもできます。
ただし、分割にすると金利手数料が発生してしまうため、最終的には支払額が大きくなるというデメリットがあることも把握しておきましょう。
あくまで初期に支払う費用が安くて済むという方法になります。
日割り家賃にも複数種類がある
日割り家賃には複数の種類が存在しています。
大きく分けると「30日割」「31日割」「実日数割」があります。
詳しく内容を確認していきましょう。
30日割
日割り家賃の中には、毎月何日あっても30日計算で統一されていることもあります。
このような方法を30日割りと呼ぶのですが、2月のように28日や29日の月であっても、31日ある月であっても30日で計算が行われています。
30日割りが導入されている場合、31日ある月に入居や退去をすることで、僅かではありますが家賃が安くなります。
逆に28日や29日しかない2月に入居や退去をしてしまうと、家賃が若干高くなります。
31日割
31日割りは、30日や28日しかない月であっても31日で計算される方法なので、日割り家賃が少々高くなります。
僅かではあっても日割り家賃が高くなるのは嫌だという人は、入居する前に日割り家賃の計算方法を不動産屋に聞いておきましょう。
少しでも費用を抑えたいからと言っておけば、30日計算をしている物件を紹介してくれます。
実日数割
実日数割というのは、30日ある月は30日で計算され、31日ある月は31日で計算される方法です。
そのため、28日や29日しかない2月の入居や退去が最もお得になります。
逆に31日ある月に入居や退去をすると、若干日割り家賃が高くなるのですが、それほど大きく金額が変わるわけではありません。
【賃貸物件の日割り家賃とは?】まとめ
日割り家賃は入居した月や退去した月に発生しますが、入居日や退去日によって金額が変わります。
種類も30日割や31日割、実日数割などいろいろとあります。
入居日や退去日を調整すること、大家さんと交渉すること、フリーレント物件を利用するなどの方法で節約することも可能です。
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