【壁掛けシェルフの種類は?】賃貸住宅での設置方法や選び方などご紹介
賃貸でもできる!壁掛けシェルフでお部屋をおしゃれに
壁に取り付ける棚=壁掛けシェルフ。
壁に小物や観葉植物を飾ってお部屋をおしゃれに彩ることができるアイテムです。
この壁掛けシェルフについて、賃貸住宅でもできる取り付け方や導入するメリット・デメリット、選ぶ際のポイントなど詳しく解説していきます。
-
賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:内田紘一
資 格:宅地建物取引士
宅地建物取引士保有で業界10年以上のベテラン!先読みする性格を武器に数多くの賃貸媒介をこなし、特に学生では成約数TOPクラスの実績。休日の日は家族・愛犬と車中泊をしながら、各地の有名観光地巡りなどドライブをする事が趣味です。奈良市はもちろん、生駒市・大和郡山市など、エリアを問わず奈良に詳しい賃貸専門家の内田がご紹介します。
壁掛けシェルフの種類や取り付け方はどんなのがある?
壁掛けシェルフとはウォールシェルフとも言われる、壁に取り付けるタイプの「見せる収納」です。
収納としての役割だけでなく、雑貨や観葉植物などを飾り付ける、おしゃれなインテリアとしても活用できます。
壁掛けシェルフには様々なタイプがあり、定番なのは壁にシンプルな棚板を取り付ける「オープンタイプ」。
棚板の奥行きが短めで手前にストッパーのついた「マガジンラックタイプ」や、棚が四角に囲われた「ボックスタイプ」などがあります。
オープンタイプは定番ゆえに既製品の商品ラインナップがたくさんあり、安価に手に入れやすいです。
マガジンラックタイプは名前のとおり本や雑誌を飾るのに適しているほか、ストッパーのおかげで時計やルームフレグランス・花瓶など落下が心配なものも安心して飾れます。
ボックスタイプは上にも棚板があるのでホコリを防ぎやすく、扉付きの製品もあるので「見せない収納」にすることもできます。
壁掛けシェルフは主に以下のような方法で壁に取り付けます。
・ネジ
・ピン
・ホッチキス
・つっぱり棒
このうちネジ以外は壁へのダメージを最小限に抑えられるため、取り外し後にもほとんど跡が残りません。
そのため、退去時に原状回復が必要な賃貸住宅でも取り付け可能なことが多いです。
既製品の壁掛けシェルフを設置するほか、DIYで製作する方法もあります。
DIYでの壁掛けシェルフ製作に便利なのが「ディアウォール」やラブリコの「アジャスター」。
2×4材や1×4材といった木材の両端にはめこんで、つっぱり棒のような形で柱を作るアイテムです。
柱を複数本立てたら、その間に棚板を取り付けるだけで立派な壁掛けシェルフの出来上がりです。
壁掛けシェルフのメリット・デメリット
では、壁掛けシェルフのメリットとデメリットを見ていきましょう。
まずはメリットからご紹介します。
メリット①壁をおしゃれに飾れる
壁掛けシェルフの大きな特徴は、収納であると同時にインテリアの一部になること。
壁掛けシェルフを導入することでお部屋をおしゃれかつスマートに飾り付けることができるのは、最大のメリットと言えるでしょう。
小物や観葉植物を飾りたくても場所がない……そんな時に壁掛けシェルフを使えば、殺風景だった壁に素敵な棚が誕生します。
既製品だけ見ても非常に多彩なデザイン・色合いのものがあるため、お部屋の雰囲気や好みに応じて選ぶ楽しみもあります。
メリット②床の場所を取らずに収納を増やせる
繰り返しになりますが、壁掛けシェルフはインテリアであり収納でもあります。
しかも壁に掛ける方式のため、設置に床の空きスペースを必要としません。
これもまた大きなメリットです。
つっぱり棒で設置する複数段の棚がセットになったものなど、収納力を重視した壁掛けシェルフも市販されています。
またディアウォールなどで柱を立てて作るDIYの壁掛けシェルフも複数段の棚板を設置しやすいため、よい収納性を発揮してくれるでしょう。
メリット③壁さえあれば設置が可能
壁掛けシェルフは、壁さえあればほとんどの場所に設置できるのもメリット。
賃貸住宅でもピンやホッチキス、つっぱり棒を使うものであれば、ごく少ない壁への影響で取り付けが可能です。
リビングや居室だけでなく廊下や玄関、キッチンや洗面所・お手洗いなどにも、それほどスペースを占有することなく設置が可能。
インテリアとして飾り付けをしたり、調味料や食器などのちょっとした収納場所として活用したり、とても便利ですよ。
デメリット①物の置き方によってはお部屋を散らかった印象にする
お部屋をおしゃれに飾れる収納として有用な壁掛けシェルフ。
ですが、便利だからといって物を置きすぎたり適当に配置したりすると、おしゃれさを損ない、逆にお部屋をごちゃごちゃした印象にしてしまいます。
壁掛けシェルフで洗練された雰囲気を出すには、置く物の形状や色・配置のバランスが重要。
物を置きすぎず間隔を持たせるなど、気をつかうべきポイント・テクニックは色々あります。
試行錯誤する楽しさとも言えますが、おしゃれさを演出する難しさがある点はデメリットとも言えるでしょう。
デメリット②ピンやホッチキスでも壁は無傷ではない
ネジで取り付けるタイプの壁掛けシェルフは、耐荷重が大きい代わりに壁に大きな穴を開けてしまいます。
当然、賃貸住宅の壁には用いることができません。
その点、ピンやホッチキスで留めるタイプならば壁にはごく小さい穴しか開かないため、多くの賃貸住宅では問題にならない範囲でしょう。
実際、国土交通省住宅局の定めた『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改定版)』においても、画鋲やピンで開いた穴については「通常の生活における損耗」と考えられるため、賠償責任はないとされています。
とはいえ、ごく小さくとも壁に穴が開くのを避けることはできません。
これはわずかでも壁に穴が開くのは抵抗があるという方にとってはデメリットと言えます。
ただし、つっぱり棒で取り付けるものやディアウォールを用いたDIYであれば壁に穴を開けずに設置できます。
壁掛けシェルフをおすすめできる人・おすすめできない人は?
壁掛けシェルフは、デザインやインテリアの好きな方にぜひおすすめしたいアイテムです。
おしゃれな空間を作るのに適している一方で、先に述べたように置く物の形状・色や配置を考えるなど、上手く演出するためのテクニックが必要になります。
さらに、小まめにほこりを掃除したり定期的に配置を変えたりといった、放置しっぱなしにならないための根気も大切です。
その点、デザインやインテリアが好きな方であれば季節や気分に合わせたアレンジを上手くやりつつ、長期的に楽しむことができるでしょう。
いっぽう、インテリア目的というよりも、たくさんの物を収納する場所がほしい方には壁掛けシェルフは不向きかもしれません。
とくにピンやホッチキスで取り付ける壁掛けシェルフは耐荷重が大きいとは言えず、効率的に多くの物を収納する場所という意味では決してよい選択ではありません。
また基本的には「見せる収納」のため、たくさんの物を置くとごちゃごちゃした見映えになります。
たくさんの物をすっきり収納させたい方であれば、据え置き型の棚のほうが良いでしょう。
ただし、棚を置くスペースがない場合は収納力を重視した既製品の壁掛けシェルフを活用したり、DIYで大きい壁掛けシェルフを作ったりする手もあります。
壁掛けシェルフの選び方
既製品だけでも膨大なバリエーションのある壁掛けシェルフ。
どう選んだらよいかのポイントをご紹介します。
①設置目的で選ぶ
壁掛けシェルフの選び方、ひとつの基準になるのは「設置目的」です。
インテリアとしてお部屋を飾りつける役割を重視するのであれば、既製品の壁掛けシェルフがおすすめ。
おしゃれが目的の中心ならばそんなに大がかりな棚も必要なく、幅50㎝もあれば十分でしょう。
それぐらいの規模の壁掛けシェルフならば、1,000円~5,000円程度で豊富な種類が市販されています。
とくにDIYに慣れた方でないならば、ご自身で作るよりも既製品を選んだほうが、仕上がりがきれいで無難です。
いっぽうで、インテリア性も保ちつつ収納目的を重視するならば、DIYで作るのが良いかもしれません。
DIYならば壁一面をサイズぴったりの収納棚にするなど、既製品で探すのはなかなか難しい仕様の壁掛けシェルフを作成することも可能です。
かゆい所に手が届いた物が作れるのもDIYの魅力ですね。
②取り付け方法で選ぶ
前述したとおり、壁掛けシェルフの主な取り付け方法は「ネジ」「ピン」「ホッチキス」「つっぱり棒」の4種類。
この取り付け方法によっても特徴があるので、ご自身の望みに合わせて取り付け方法から選んでいく手もあります。
まず「ネジ」タイプは、しっかり壁に固定され、耐荷重が大きいのが利点です。
そのため、重い物を置くのに適していますが、壁に大きな穴を開けることになる欠点があります。
この点が賃貸住宅には致命的ですね。
続いて、押しピンや虫ピンで取り付けができる「ピン」タイプ。
ピンタイプは既製品の種類が豊富です。
壁にピンを刺して固定するだけなので耐荷重はネジには及びませんが、取り付けが簡単で取り外しても壁に大きな穴を残さずに済みます。
壁の穴が目立たないという点で言えば「ホッチキス」タイプが優れています。
金具をホッチキスで壁に固定して、そこに棚板を設置するのです。
ホッチキスの針は押しピンよりもさらに細いため、壁にほとんど跡を残しません。
ただしピンタイプもそうですが、コンクリートの壁や硬い木の壁などホッチキスの針が通らないところには設置することができません。
壁の材質を選ばず、なおかつ壁を傷つけない取り付け方法ならば「つっぱり棒」タイプがぴったり。
安定感があり、60キログラム以上の耐荷重を誇る製品も市販されています。
収納力のある壁掛けシェルフを手軽に取り付けたいのであればこのタイプがおすすめです。
【壁掛けシェルフの種類は?】まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は賃貸でも取り付けられる壁掛けシェルフについて見ていきました。
賃貸住宅の限られた空間をおしゃれに効率よく活用するために、壁掛けシェルフはとても手軽で有効な「うれしい」アイテムです。
ですが、上手く扱わないとお部屋をごちゃつかせてしまうなどのデメリットもあります。
ご紹介したタイプや選び方などを参考にしながら、あなただけのお部屋づくりに役立ててみてくださいね。
関連記事

【ピクチャーレールの活用術】賃貸物件でも壁を傷つけない取り付け方≫

【賃貸の部屋の壁に画鋲は禁止?】画鋲代わりのおすすめ紹介≫

【賃貸で突っ張り棒のへこみや傷は誰の責任?】傷が付きにくくする方法ご紹介≫

【賃貸OK!キレイに魅せられる収納術】スッキリと暮らそう理想の部屋を実現!≫

【整理整頓の10のコツ】できない人も要点を押さえて収納上手に!≫

【賃貸物件で絵を飾ることは可能?】 壁を傷つけないコツをご紹介≫

【原状回復ガイドラインって何?】賃貸の退去時トラブルを未然に回避!≫

【パントリーはあると便利?】メリット・デメリットや注意点について≫
-
賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:内田紘一
資 格:宅地建物取引士
宅地建物取引士保有で業界10年以上のベテラン!先読みする性格を武器に数多くの賃貸媒介をこなし、特に学生では成約数TOPクラスの実績。休日の日は家族・愛犬と車中泊をしながら、各地の有名観光地巡りなどドライブをする事が趣味です。奈良市はもちろん、生駒市・大和郡山市など、エリアを問わず奈良に詳しい賃貸専門家の内田がご紹介します。