【犬猫殺処分ゼロへの取り組み】奈良市は3年連続で達成!
奈良市は3年連続で犬猫殺処分ゼロを達成

近年犬や猫を飼育する人が増えていますが、平気でペットを捨ててしまう、不注意で逃がしてしまう人が増えているのも現状です。
そんな中、奈良市では3年連続で犬猫殺処分ゼロを達成したのですが、どのような取り組み「疾病動物の治療」「譲渡ボランティア制度」などをしたのか見ていきましょう。

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賃貸専門家:古川 真史
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
奈良在住25年以上。宅地建物取引士・賃貸経営管理士の資格保有。ルームアドバイザーとしてのキャリア18年以上の大ベテラン。不動産賃貸の関連はすべて媒介経験あり。奈良出身ではないのに奈良まほろばソムリエ検定(奈良通1級)取得する奈良への溺愛っぷり。奈良マニアの古川より独自な目線で賃貸情報を多数お届けします。
奈良市が犬猫殺処分ゼロを目指して取り組んできた活動

犬猫殺処分ゼロは、自然に発生した結果ではありません。
犬猫殺処分ゼロを目指して、奈良市がいろいろと取り組んできた結果なのです。
では、どのような活動をしてきたのかを確認してみると、「去勢手術や避妊手術の補助金」「TNRの活動支援」「預かりボランティア制度の導入」「疾病動物の治療」「譲渡ボランティア制度」「誓約書の記載」などがあります。
去勢手術や避妊手術の補助金
犬や猫もオスとメスを一緒に飼育すれば、当然繁殖をしてしまいます。
きちんと飼育ができる環境を整え、その上で繁殖をさせる、もしくは譲渡先があらかじめ決まっていて繁殖をさせるのであれば問題はありません。
しかし、何も計画を立てずに繁殖させてしまい、その結果飼育が困難になって捨ててしまうという人もいるのです。
繁殖を防ぐ方法としては、オスとメスを一緒に飼育しない方法、去勢手術や避妊手術をする方法があります。
しかし、去勢手術や避妊手術にはお金が掛かるので、どうしても行えない人もいるでしょう。
そこで奈良市では、去勢手術や避妊手術を行う際に、補助金を支給する制度を導入しました。
もちろん条件もいくつかあります。
それは保健所から譲渡されたこと、もしくは飼い主のいない犬や猫であることです。
資金源としてはふるさと納税が活用されています。
TNRの活動支援
奈良市ではTNRの活動支援も行っているのですが、TNR活動というのは、野良猫を捕まえて去勢手術や避妊手術を行うことです。
野良猫は放置しておくとどんどん数が増えてしまいます。
数が増えても普通に暮らしていければよいのですが、必ずしもそうとは限りません。
そこで不幸な猫を減らすために、トラップを使用して猫が傷つかないように捕獲する、去勢手術や避妊手術を行う、元の場所に返す活動がTNRになります。
トラップの頭文字であるT、ニューターの頭文字であるN、リターンの頭文字であるRを組み合わせてTNR活動という名前になったのです。
奈良市ではTNR活動に興味があって参加をしたいけれど、なかなか参加することができないでいる、参加することが困難な状況にある人の支援が行われました。
預かりボランティア制度の導入
奈良市が実施した預かりボランティア制度というのは、生後2ヶ月未満の猫及び、人に全く慣れていない犬や猫を預かってお世話をする活動です。
生まれて間もない猫の世話は、本来であれば親猫が行います。
しかし、親猫がすでに存在していない場合もありますし、親猫が育児放棄してしまうこともあるでしょう。
幼猫の世話はとても難しいので、人間が行う場合にはある程度知識がないといけません。
そこで預かりボランティアに協力してくれた人に対しての謝礼金の支給、犬や猫に使用した医療費の支給などを行いました。
動物病院へ連れて行くだけではなく、ミルクの世話や排泄の補助、人に慣れるための訓練なども行っています。
その他にも必要な世話や訓練なども実施したことにより、幼い状態や人に慣れていない状態で命を落とす犬や猫を減らすことに繋がっています。
疾病動物の治療
病気やケガをした動物は、動物病院へ行って治療を受けるのですが、動物病院によって治療できる範囲も異なりますし、当然お金も必要になります。
そこで奈良市では、疾病動物医療事業を導入し、重度の疾病や負傷などをした場合、より高度で質のよい治療が受けられるようにしたのです。
令和3年度には12頭の犬や猫が高度な治療を受けています。
譲渡ボランティア制度
保健所には、飼えなくなって連れてこられた犬や猫などが保健所にはたくさんいるのです。
連れてこられた犬や猫は、このまま保健所でずっと世話をするわけではありません。
そこで保健所では責任をもって育てられる人を募集し、譲渡するという活動を行っているところもたくさんあります。
犬や猫を飼いたいと思っていても、ペットショップに行ってお迎えをすると、かなり高いお金が必要になるので泣く泣く諦めてしまうこともあるでしょう。
このような人に譲渡し、かわいがってもらえるような活動をしているのです。
もちろん誰にでも簡単に譲渡できるわけではなく、きちんと審査を行ってから譲渡されるのは言うまでもありません。
奈良市では犬や猫の譲渡をボランティアに委託をしているのですが、ボランティアに協力している人に対しての支援も行っているのです。
基本的には協力者に対する謝礼、動物が病院に掛かったときの医療費などが支援の対象となっています。
支援は一頭に対していくらという形で行われています。
誓約書の記載
最近はペットショップで哺乳類や鳥類などをお迎えした場合、住所や名前、どのような動物を購入したかなどを、専用の用紙に記載するようになっています。
奈良市でも認定店に対して、生涯責任をもって飼育するという誓約書を書いてもらうようにお願いしているのです。
また、犬や猫を販売するときには、マイクロチップの装着も行われています。
奈良市で行われた犬猫の譲渡と殺処分の数

奈良市では犬や猫の殺処分ゼロを目指し、いろいろな取り組みを行っています。
そこで「過去にどれぐらいの犬や猫が捕獲されたのか」「どれぐらいの数が殺処分されているのか」などを見ていきましょう。
さらに「殺処分ゼロの取り組みがいつごろから行われてきたのか」も解説させていただきます。
過去にどれぐらいの犬や猫が捕獲されたのか
奈良市が公開している犬や猫がどれぐらい捕獲されたのかを確認してみると、平成20年度は87頭となっています。
これが平成25年度になると、捕獲数は76頭となっており、若干減っていることがわかります。
平成30年度では14頭まで減少しているのです。
しかし、捕獲数に比べて引取数はかなり多くなっており、平成20年度では688頭、平成25年度では322頭、平成30年度では173頭となっています。
これでも徐々に減少してきているので、奈良市の取り組みはしっかりと成果を出しています。
どれぐらいの数が殺処分されているのか
平成20年度には、収容された犬や猫の数が826頭もいます。
その中で殺処分されてしまった犬や猫は、663頭もいるのです。
その他は自然死や安楽死、返還や譲渡となっているのですが、かなり数が多いことがわかるでしょう。
それが平成25年度になると、収容された犬や猫の数が475頭まで減り、殺処分されてしまった犬や猫も218頭まで減少しています。
3分の1にまで減少しましたが、平成30年度には収容数が227頭なのに対して、殺処分されたのが1頭まで減ったのです。
その翌年の令和元年度には、ついに奈良市は犬や猫の殺処分がゼロとなりました。
これは令和2年度や令和3年度も続いており、3年連続で犬や猫の殺処分をゼロにするという成果を残したのです。
殺処分ゼロの取り組みがいつごろから行われてきたのか
奈良市では以前から犬や猫の殺処分ゼロを目指していろいろと活動を行ってきたのですが、本格的な支援などが行われたのは、平成27年に開始した譲渡ボランティア制度からとなります。
平成29年には譲渡させた動物の去勢手術や避妊手術の補助金制度が開始しました。
平成30年には預かりボランティア制度の開始、飼い主が存在していない猫に対しても去勢手術や避妊手術で補助金が支給されるようになったのです。
さらに譲渡ボランティアに協力してくれた人に対しての謝礼金制度も行われています。
その後も令和2年に預かりボランティアに対しての謝礼プラス、動物病院へ掛かった医療費の助成も開始しています。
令和3年にはTNR活動に対する謝礼、譲渡ボランティアに対しても医療費の支給、負傷した動物に対する医療事業なども行われるようになりました。
このような活動の成果が、殺処分ゼロに繋がったと言えるでしょう。
【犬猫殺処分ゼロへの取り組み】まとめ

奈良市では令和元年度から3年間、犬や猫の殺処分ゼロが実現しています。
それまでにはいろいろな支援が行われてきましたし、ボランティア団体の協力、地域の人の協力があったからこそ実現できたと言えるでしょう。
ふるさと納税を活用して資金源とし、活動を行っています。
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