【新居選びは賃貸?購入?】生活スタイルに合わせて考える要点の解説!
結婚後の新居は賃貸と購入のどっち?ライフスタイルに合わせて考えるポイントを紹介
結婚して新居を選ぶ際、賃貸のアパートやマンションにするか、分譲マンションまたは一軒家を購入するか、迷うことがあるかもしれません。
賃貸にするか、購入するかについてはそれぞれにメリット・デメリットがありますので、結婚後のライフプランや生活スタイル、価値観に合わせた選択が大事です。
今回は、結婚後の新居を賃貸にする場合、購入する場合それぞれのメリット・デメリットを解説するとともに、さまざまな価値観において選択する際のポイントを紹介します。
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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:内田紘一
資 格:宅地建物取引士
宅地建物取引士保有で業界10年以上のベテラン!先読みする性格を武器に数多くの賃貸媒介をこなし、特に学生では成約数TOPクラスの実績。休日の日は家族・愛犬と車中泊をしながら、各地の有名観光地巡りなどドライブをする事が趣味です。奈良市はもちろん、生駒市・大和郡山市など、エリアを問わず奈良に詳しい賃貸専門家の内田がご紹介します。
賃貸を選ぶ場合のメリット・デメリット
賃貸は購入に比べて「手軽」に選びやすい一面はありますが、あくまで「お借りしている」ため、思い通りにいかない一面もあります。
ライフスタイルの変化に柔軟
転勤や妊娠・出産、子どもの進学など、人生のステージが変わった場合、ライフスタイルに合わせて次の物件を選び、引っ越すことで対応ができます。
例えば「新婚の間は2人なので1LDK(2DKも有)で、子どもができたら2LDKや3DK、3LDKに引っ越す」「保育園に入園させやすいエリアに引っ越す」という考え方もアリです。
初期費用が比較的安い
賃貸の場合にかかる初期費用には敷金・礼金・仲介手数料などがありますが、購入となれば少なくとも100万円以上の頭金を用意しなければならなくなります。
もし、結婚式や新婚旅行などを検討している場合、それらの費用も必要になりますので出費が増えます。
故障による修繕費の心配なし
賃貸の場合、建物のメンテナンスやトラブルは大家や管理会社が対応してくれます。
手続きが早くできて簡単
賃貸の場合は入居申込をして、早ければ一週間以内に入居できることがあります。
UR賃貸などは即入居できる場合も。
手続きも賃貸借契約書に署名捺印するくらいでとても簡単です。
メリットとしては以上のようなものがあげられます。
一方で以下のようなデメリットもあります。
家賃が“資産”にならない
家賃を払ってもそれはあくまで「家賃」。
資産として手元には残りません。
間取り・内装に自由がない
賃貸住宅の場合、間取りや設備、デザインに画一的なものが多いことや、退去の際に原状回復できないようなリフォームができません。
家賃が上がる可能性や更新料の支払いがある
入居時の契約期間が過ぎて、契約を更新する際、更新料が発生します。
また、更新の際に家賃が上がる可能性も。
購入する場合のメリット・デメリット
購入したマイホームは資産になりますが、これからのライフプランを考えたうえで「このタイミングで購入していいのか」をよく考える必要があります。
資産になる
家賃とほぼ同額の住宅ローンを返済するだけで、資産を手にできること、ローンの支払いが終われば月々の支払がなくなること、将来売却・賃貸に出すという選択肢も。
住宅ローン控除などの税制優遇
長期的には節税になるケースも。
自由度が高い
自分の家なので、リフォームや内装変更が自由にできます。
物件の質が良い
賃貸住宅に比べ設備や構造、管理やセキュリティがしっかりしている物件が多いため、物件の質が高いといえます。
購入する場合のメリットとして以上のようなものがあげられます。
一方、以下のようなデメリットがあります。
初期費用が高額
物件を購入するにあたって頭金、諸費用、登記費用などがかかります。
頭金は100万円以上用意するケースも多く、結婚式や新婚旅行などを検討している場合、負担が大きくなります。
簡単に引っ越せない
住宅ローンを組むと、住み替える場合、物件を売却することになります。
ローン残高以上の額で物件が売却できない場合、差額を負担しなければなりません。
また、物件もすぐに買い手がつくとは限らないため、買い手が出てくるまで引っ越せないということも。
ローン返済のプレッシャーがある
収入が不安定になった場合のリスクも考慮しておく必要があります。
ライフスタイルが固まるまでは賃貸がおすすめ
以上、賃貸と購入それぞれのメリット・デメリットを検証してみました。
その上であらためてどちらがいいのか?を考えてみましょう。
ライフプランと照らし合わせて
住む場所を考えるにあたって、特に長く住み続けることを視野に入れるなら
「転勤や引っ越しの可能性は?」「子どもの予定は?」「(妻は)出産後も働き続ける?」
など、中長期的な視野でライフプランを考える必要があります。
新居を賃貸にするか、購入するか、いずれにしてもおすすめしたいのは「具体的なライフプランを立ててみる」ことです。
たとえばエクセルやGoogleスプレッドシートで、年と夫婦それぞれの年齢、生まれる予定の子どもそれぞれが
「20××年に〇歳で、こうなっている、こういうことをしている、〇年生になっている」などを表にしてみてください。
〇年後にどうなっているかが見えてくるとライフプランが立てやすくなります。
その上で住宅計画を考えてもいいのではないかと思います。
とはいえ、先ほどとは真逆のことを言いますが、新婚段階で立てたライフプランは「崩れて当たり前」ぐらいの気持ちでいたほうがいいでしょう。
特に子どもについては夫婦で話し合って「こうしよう」のプランが崩れる可能性があります。
例えば「子どもは2人にする予定だったのが、思いがけず3人目を妊娠してしまった」「2人目ができたと思ったら双子だった」
という話は周辺でもよく聞かれる話です。
「思い通りにいかなかったことが出てきたら、また夫婦で話し合って、プラン変更をすればいい」ぐらいに思っておくぐらいがいいでしょう。
そう考えると「計画は柔軟性を持っておいたほうがいい」とも言えます。
結婚後数年は賃貸、その後マイホーム購入という選択
購入のメリットは結婚後、数年たってからでも享受することが可能です。
結婚後数年は賃貸住宅で過ごし、家族の人数やライフスタイル、ライフプランが決まってからマイホームを探しても遅くはないでしょう。
このパターンでマイホームを検討するなら、新婚の、いわば二馬力で働ける間や子育てや教育費が低く抑えられる間に頭金や諸費用に掛かる資金を準備することができます。
そして、ある程度資金が準備できた段階で、不動産価格の動きや金利状況を見ながら、より良いタイミングで購入できる可能性が出てきます。
ただ、このパターンで住宅計画を立てた場合、確実にもう1回は引っ越しが必要になることや、賃貸住宅に住んでいる間の家賃が資産化できないので、もったいないと感じるというデメリットもあります。
しかしこのように「まず賃貸」という選択は、一見手間が多く感じられるかもしれませんが、柔軟性が高く、結果的に満足度の高いマイホームを選べる可能性が高いです。
賃貸住まいの期間と費用を「無駄」と捉えるか、「よりよい選択のための過程」と捉えるか、カップルでゆっくり考えてみてもいいかもしれません。
【新居選びは賃貸?購入?】まとめ
以上、結婚後の新居としての賃貸または購入を選ぶメリット・デメリットについて解説したうえで、どちらを選ぶかの考え方のポイントについて紹介しましたが「ライフスタイルに合わせて柔軟に対応できる賃貸の良さ」を我々がわかりすぎるぐらいわかってしまっていたため、このようなアドバイスになってしまいました。
「今はこうでも、数年後どうなっているかわからない」特にこれからファミリーを形成していこうとする新婚カップルはそんな状況だろうと思います。
プランを立てても、思い通りにいかないことがほとんどです。
でも、その「思い通りにならないこと」を楽しむのもまた、人生かもしれませんね。
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賃貸専門家:内田紘一
資 格:宅地建物取引士
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