「一人暮らし」どんな家具・家電が必要? 選び方は?
一人暮らしを始めるにあたって揃えておきたい家具や家電。
どのようなものが必要でしょうか。
また、どういった手順・観点で選んでいけばよいでしょうか。
選び方のポイントを、一人暮らしに適した大きさの目安なども含めて詳しく解説していきます。
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担当者:木寅昌紀
生粋の奈良県民の私が宅地建物取引士や賃貸経営管理士の目線で奈良の賃貸情報や暮らしの事、エリア情報まで幅広く発信します!
まずは必要な家具・家電をリストアップしよう
さあ、一人暮らし。
考えるべきことは様々ありますが、家具・家電をどう揃えるかもそのひとつです。
どんな家具・家電が必要か、そして、どうやって調達するか……。
まずは早めに何が必要かを考えてリストアップしておきましょう。
物件の契約手続きをしている間に済ませておくとスムーズです。
必要な家具・家電をリストアップするにあたってのポイントは、「お部屋をどう使いたいか・お部屋でどう過ごしたいか」のイメージを固めておくことです。
お部屋の使いかたしだいで必要な家具・家電は大きく変わってきます。
具体的にイメージするのが難しければ、現在のご自身の生活スタイルをベースに考えてみるのも良いでしょう。
引っ越し後すぐに必要なもの、引っ越してから検討しても大丈夫そうなものと順位付けをして、すぐに必要なものの手配について優先して考えていくのもポイントです。
新たに購入するのか、実家から持ち出すのか。
新たに購入するのであればどこで購入するのか、検討しやすいところから進めていきましょう。
早めの手配をおすすめするのは大型の家具・家電とカーテン。
大きな家具や家電は引っ越し前に新居に届くようにしておくと、引っ越し時の荷物の搬入がスムーズに行えます。
カーテンは、プライバシーを守るため入居までに取りつけておきたいところです。
窓のサイズに合うものをと考えるとオーダーになる場合もあるので、その時間を見越しておかなくてはなりません。
とにかく、考えがごちゃごちゃして動きが鈍くなってしまわないように、最初は「優先して必要なもの」をリストアップしてみましょう。
とにかく思いついたものを書き出していって、優先度の高いものを絞りこんでいくとやりやすいですよ。
一人暮らし用の家具選びのポイント
ここから、具体的にどのような基準で家具・家電を選んでいけばよいかを項目別に見ていきましょう。最初は家具から。
ベッド・寝具
置けるスペースがあるなら一人暮らしでもセミダブルサイズがおすすめです。
大きさの目安は幅120cm×長さ200cm。
これぐらいの広さがあると寝心地、ベッドでの過ごしやすさは段違いです。
通常のベッドのようなフレームがなくマットレスに直接脚を取り付けるタイプの製品もあり、フレームが必要なタイプに比べて安価で手に入るので、コストを抑えたい場合の選択肢として検討の価値はあるでしょう。
ただし寝心地にしっかりこだわって「自分にはこれ」というマットレスを選びたい場合は、通常のベッドを置くほうが格段に選択肢は広がります。
ベッドではなく布団を使いたい場合は、フローリングに直置きは避けたほうがよいでしょう。
冬場に床から冷えてきて寒いうえに、ホコリが立ちやすい環境です。
床がフローリングの部屋に布団をしく場合は、断熱性のあるシートやラグなどを活用しましょう。
テーブル
テーブルで何をするか次第で適切なものが変わってきます。
一人暮らしの部屋でよく使われているのは幅100cm×奥行50cm×高さ35cmほどのローテーブル。
ソファの前に置いたり、床に座ってちょっとした作業や食事をしたりするのに便利です。
家で食事をする機会が多かったり、勉強やパソコンで作業をする時間が長かったりするのであれば、ダイニングテーブルとチェアがあるとやりやすいでしょう。
もしくはローテーブルより少し高い、高さ55cm程度のテーブルをソファの前に置いてやると、ソファに座って作業するのに適した環境になります。
さらに勉強や作業に集中しやすい環境をと考えると、作業用にデスクとチェアを用意するのも良い方法です。
デスクの奥行きは最低で40cm程度、よりスペースが欲しい場合やデスクトップPCを置く場合は、60cm以上のものを選びましょう。
ソファ
リラックスして使えて、なおかつお部屋に人を呼ぶことを想定すると2人掛けのソファがおすすめ。
幅130cm×奥行60cmくらいのものが一般的な2人掛けのサイズです。
さまざまな素材のソファがありますが、布製のものであれば、比較的安価でカラーバリエーションなど選択肢も豊富ですよ。
ラグ・カーペット
ローテーブルを床に座って使いたいなら優先して用意するようにしましょう。
とくに冬場はフローリングに直接座ると身体が冷えてしまいます。
多種多様なデザインのものがあり、敷くだけで空間の印象をがらっと変えられるので「自分だけのお部屋」を演出するのにも有効ですよ。
ウールのラグは夏場でも暑苦しくなく年中使えるのでおすすめです。
カーテン
すでに述べましたが、外から部屋の中を見えなくするために入居までには用意しておきたいものです。
日中はまだ大丈夫かなと思っていても、夜に部屋の照明をつけると外から丸見えになってしまいます。
早めに窓のサイズを測って、既製品で合うものがなかった場合にオーダーする時間の余裕を持たせましょう。
万が一間に合わなければ実家で使っていたカーテンなどで間に合わせるという方法もありますが、いずれにせよ、きちんとしたものをなるべく早く用意しておきたいところです。
日中、プライバシーを守りつつ日射しを取り込むために、レースカーテンの用意も忘れないようにしましょう。
収納家具類
お部屋にもともと十分な収納があればよいですが、そうでない物件もあります。
実際に引っ越してみてから必要なものを検討するのも良いですが、大きな収納が必要そうな場合は早めに手配しましょう。
その他
ほかに検討が必要なものとして、ひとつは掃除用具。
掃除機については後で述べますが、一人暮らしでは床用のワイパーやコロコロなど、電気を使わない掃除用具だけでも十分だという意見もあります。
また、食事に使う食器や調理器具、お風呂や洗面などで使うタオル・バス用品類なども、実家から持って行くものぐらいは引っ越し前に検討しておきましょう。
一人暮らし用の家電選びのポイント
お次は家電選びのポイントを項目別に見ていきましょう。
冷蔵庫
容量100リットル~200リットル程度のものが一人暮らしには適しています。
また、一人暮らしの場合とくに注目したいのは冷凍庫の大きさ。
つくり置きのおかずや冷凍食品を有効活用できると時短かつ低コストで生活の質を上げられますから、大きめの冷凍スペースを備えた製品がおすすめです。
生活スタイル的にほぼ自炊することがないようであれば、小さな冷蔵庫を1台ないし2台置くという選択肢もあります。
例えばリビングに小型冷蔵庫があると、冷えた飲み物をすぐ取り出せるなど非常に便利ですよ。
洗濯機
洗濯機は容量5kg~6kgくらいのものが一人暮らしにはおすすめです。
洗濯は必須かつ頻度が高く面倒になりやすい家事なので、もし投資する余裕があるならばいっそのこと乾燥まで一括で済ませられるドラム式のものを購入するのもひとつの方法です。
高価なことと広い置き場所が必要なことがネックですが、手間と時間を大幅に節約できますよ。
掃除機
フローリングや畳など、床材には色々な種類があります。
お部屋の床材に対応した掃除機を選んで購入しましょう。
先に書いた通り床用のワイパーやコロコロなど、電気を使わない掃除器具のみで済ませるという方法もあります。
エアコン
お部屋に備えつけられている場合も多いエアコンですが、もし無い場合は早めに手配しましょう。
真夏や真冬のシーズンになると、工事が混みあってなかなか設置に来てもらえないことがあります。
「まだ無くても大丈夫」と先延ばしにしていると、肝心の時に使えない事態になりかねません。
とくに夏場、熱中症から命を守るために冷房は必須です。最優先事項のひとつと考えておきましょう。
調理家電
調理家電で優先的に手配をおすすめするのは電気ケトル。
お湯さえすぐ沸かせる環境があれば、飲み物だけでなくフリーズドライの食品やカップ麺など簡単な食事を用意することもできます。
調理器具は生活に合わせてじっくり検討したいということであれば、ひとまず電気ケトルだけ入居に合わせて購入するのもひとつの手です。
他にあると便利なのが電子レンジ。
買ってきたお弁当を温めたり、冷凍食品を解凍したり、調理の下ごしらえに使ったり。
広い用途で活躍してくれて、食べられるもののバリエーションが一気に広がります。
レンジ調理のみの時短レシピというものも、ネット上でたくさん公開されています。
ただし、モデルによって搭載されている機能が様々ですから、こだわりたい方は後回しにしてじっくり検討するのも良い方法でしょう。
おかずは出来合いのお惣菜や冷凍食品でも、あったかいご飯は常に用意しておきたい。そんな方は炊飯器の早めの購入を検討するのも良いでしょう。
炊飯以外に、おかずの調理にも活用できるので、実はあると非常に便利な調理家電です。
あと揃えておきたい調理器具といえばガスコンロ。
コンロが備えつけられていないお部屋の場合はとくに早めに用意しておきたいところです。
とはいえ、ほとんど自炊をしないのであれば、カセットコンロ+カセットボンベで済ませてしまうという方法もあります。
ガスコンロを買う際には、自宅で使えるガスの種類に対応した機器かどうかを必ず確認しましょう。
都市ガスとプロパンガスという違いだけでなく、都市ガスでも複数の種類があるのでご注意ください。
テレビ
お部屋の広さにもよりますが、4.5畳~6畳程度のスペースでしたら24~32インチくらいのモデルがおすすめです。
また最近では、壁に投影して大画面で見ることのできるホームプロジェクターをテレビがわりに使うという方法も人気になってきています。
パソコン
持ち運びに便利なノートパソコン、高機能で拡張もしやすいデスクトップPC。
ひとくちにパソコンと言っても多様なモデル・スペックのものがあります。
新たに購入する場合は早めに慎重に検討するか、引っ越し後に落ち着いてからじっくり考えるか、余裕をもって選ぶことをおすすめします。
どういった用途でどういった使い方をしたいのかを明確にすることが、適したモデルを選ぶ際には重要です。
照明器具
取り急ぎメインの照明だけでも検討して入居に間に合うようにしておきましょう。
賃貸住宅の場合は最初から備え付けられていることもあります。
急ぎではないですが、ベッドそばなどに置けるスタンドがあれば、メインの照明を消してスタンドの明かりだけにして、リラックスした夜の時間を過ごすことができるのでおすすめです。
身だしなみ用家電
ドライヤーやひげ剃り・アイロン(衣類スチーマー)など。
ドライヤーと、男性ならひげ剃りは優先して入居に間に合わせておきましょう。
集合住宅であれば静音性を売りにしたドライヤーがおすすめです。
まとめ~家具・家電選びはお部屋のスペースを考慮して~
いかがでしたでしょうか。
今回は一人暮らしに必要な家具・家電とその選び方について見ていきました。
多くの家具や家電を取り上げましたが、あくまで主要なもので、便利な家具・家電はまだまだたくさんあります。
何もかもを置ければよいですが、お部屋のスペースが限られている以上そういうわけにもいきません。
ベッドや冷蔵庫ひとつとっても、欲しいと思ったモデルが間違いなくお部屋に置けるサイズかはきちんと確認しておきましょう。
「ここにベッドを置きたい」「ここに冷蔵庫を置きたい」といった位置をだいたい決めておき、そのスペースの広さを実寸で測って間取り図に書きこんでおくと情報を整理しやすいです。
冷蔵庫の扉や収納の引き出しの開閉にもスペースは必要なので、それを考慮するのも忘れてはいけません。
引っ越しに際してやることはたくさんありますから、家具・家電選びも早めから動いて、焦らなくてもよい状況を作っておくことが肝心です。
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