【入居審査に落ちる原因とは?】理想の物件を見つけるための方法
入居審査に落ちてしまった!理想の物件を見つけるためのチェックポイント
賃貸物件を借りる際、必要になるのが入居審査です。
もしも入居審査に落ちてしまった場合、どのような原因があるのかを把握したうえで対策をしておく必要があります。
今回は、入居審査に落ちた原因やその対処法について解説をしていきます。
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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:木原 一憲
得意エリア:奈良市
奈良での不動産キャリア24年以上の実績。これまで15,000人以上にお部屋を紹介。一人暮らしから家族向けまで幅広い賃貸情報に自信あり。休日は奈良の綺麗な街並みや歴史ある神社・仏閣、美味しい飲食店を巡ること。愛車はKawasaki。渡り鳥並みにズバ抜けた方向感覚を持ち、目印となる建物を伝えれば住所をピタリと一致させる特技あり。賃貸の専門家として様々なノウハウを仕入れ発信中。
入居審査に落ちてしまう原因とは?
入居審査には大家さんや保証会社が決めたさまざまなチェック項目があり、審査に落ちたという事はいずれかのチェック項目に引っかかってしまっているとが考えられます。
しかし、基本的に入居審査に落ちた理由についての説明はされないため、何がダメだったのかという点を知ってから対処するという事はできないため、原因を推測して対処するほかありません。
入居審査でチェックされる項目は大きく分けて2つに分けられます。
これらに問題がある場合、審査に落ちてしまう原因となります。
家賃を滞納せずに支払えるかどうかなど適切な支払い能力の有無
入居審査において、最も重要視されるのが「家賃を滞納せず支払えるかどうか」です。
申込者自身の収入や勤務状況、信用情報など、それを判断するためにさまざまなチェック項目があります。
勤続年数が短い場合、収入に見合わない家賃の物件、連帯保証人の支払い能力が低い、過去に家賃滞納などの信用情報に傷が付いている、といったものが主にチェックされる項目です。
例えば、申込者は収入が安定している職業に長く就いていたとしても収入に対して家賃が占める割合が大きすぎる場合や、家賃滞納は無くてもクレジットカードなどの支払いで滞納した信用情報の傷なども、審査に落ちてしまう原因となります。
申込者に問題が無い場合でも、有事の際に連帯保証人が代わりに家賃を支払える能力がなければ審査に落ちることもあります。
何らかの生活上のトラブルが懸念されるような人物かどうか
物件の相談や内見の際に不動産会社の担当者とのやり取りを行いますが、その際の対応や様子なども審査の対象となっています。
周囲の入居者や近隣住民とのトラブルを予見させるような言動は審査に影響があります。
深夜勤務などの特殊な勤務時間帯の仕事をしてる場合も生活リズムの相違は騒音トラブルなどの原因となることがあります。
判断基準は貸主の経験や考えによって大きく異なるほか、集合住宅なら先住の住民の生活リズムなども考慮されることがあるため、一概に審査が通りにくいとは言えませんが、審査のうえでは懸念材料となると考えておきましょう。
入居審査が通るようにするにはどうすれば?
入居審査に落ちてしまった場合は、先に説明した「家賃を滞納せず支払えるかどうか」をしっかりと確認してみましょう。
これには、なによりも収入に見合った家賃の部屋を選ぶことがなにより大切です。
一般に家賃の目安とされているのは月収の30%程度と言われており、これは収入から家賃を引いた残額で十分な生活ができるかを判断する際の大まかな基準です。
趣味やローンの返済など出費が見込まれる場合には、もう少し家賃の割合を減らして25%以下にしても良いでしょう。
初めての一人暮らしなどで生活費の出費がどの程度必要になるのかがまだ分からないという場合には、なるべく収入に対する家賃の割合を減らす方が入居審査の不安も無くなるでしょう。
また、申込者の収入に不安がある場合には収入の多い連帯保証人を立てることもひとつの方法になります。
入居審査では申込者の収入はもちろん、連帯保証人の収入・信用も申込者と同様に厳しく審査されるポイントとなります。
連帯保証人を依頼できる人物が複数居る場合には、より収入や信用がある人物に依頼するのが良いでしょう。
その他、求職中などで働いていない場合などは預貯金審査に応じてもらえるかどうかを不動産会社に相談することが大切です。
しばらくの家賃を支払えるほど十分な貯えがある場合には、預貯金審査で通る可能性もあるでしょう。
保証会社を利用することも検討しよう
これまでの賃貸借契約時の入居審査には連帯保証人が非常に重要な役割がありました。
現在は身近に頼れる人物が居ない場合やなどさまざまな理由で連帯保証人を立てること難しい人も多く、そういった場合には保証会社を利用するという選択肢があります。
保証会社の利用には以下の様にいくつか注意点があるのでご紹介します。
まず、すべての賃貸借物件で利用できるわけではないため、希望する物件で保証会社が利用できるかどうかを確認する必要があります。
物件情報などで保証人不要と記載があるような場合は保証会社が利用できますが、記載が無い場合は保証会社が利用できるかどうかを確認しましょう。
大家さんなど物件の所有者が連帯保証人が必須としている場合には利用することができないため、その場合は連帯保証人を立てるか条件に合う物件を再度探すことになります。
利用時にはある程度の費用が発生するという点も注意が必要です。
一般に保証会社の利用には保証料が発生し、初年度で家賃の0.5~1ヶ月分、2年目以降で年間1~2万円の負担が必要になります。
また、保証会社を利用する場合には入居審査と同様に保証会社の審査が行われます。
入居審査に落ちてしまったら物件の条件を変えてみよう
入居審査に落ちてしまった場合、同じような条件の物件で申し込みをしても同じ結果になる可能性が高いと言えます。
間取りや築年数、駅からの距離等の条件が同じであれば家賃の額もそれほど大きく変わりません。
入居審査に落ちた場合には、これらの条件を変えて家賃を抑えることが重要になります。
物件の立地や広さに関する妥協点
・最寄り駅までの距離を少し伸ばす
・最寄り駅を別の駅に変更する
・部屋数を減らしたり部屋の面積を落とす
例としては、駅徒歩10分圏内で探しているのであれば20分圏内に広げて探したり、希望する駅の隣駅を視野に入れてみたり、2LDKを1LDKや2DKといった間取りに変更したりと、物件の立地や間取り、広さの条件を妥協することで家賃を抑えることができます。
駅からの距離は5分延長するだけでも物件の選択肢が大きく増えますが、移動手段を徒歩から自転車に帰るなどの対処法があります。
希望する駅が急行停車駅などの場合は急行の止まらない隣駅にするだけでも大幅に家賃を抑えられることがあります。
部屋数や面積を落とす場合には所有している荷物などを減らしていく必要がありますが、引っ越し費用を抑えられるのでこちらもメリットがあります。
物件に関するこだわり条件の妥協点
・築年数の基準を下げる
・方角や部屋の位置などを変える
・水回りの条件を変える
新築や築浅物件はそれだけで家賃が上がってしまうため、築年数の条件を見直すことも重要です。
築年数が経過していてもリフォームやリノベーションで内装がきれいに整えられていることも多く、リフォーム直後なら新築並みの内装を期待できるでしょう。
角部屋や最上階、バス・トイレ別といった部屋の位置や間取りのこだわり条件も、人気のあるこだわり条件をひとつ妥協できれば物件の候補が増えることも少なくありません。
これらの妥協点は「絶対に譲れない条件」と「あれば便利だから加えた条件」に分けられるはずです。
こだわりたい条件の優先順位をしっかりと決めて、入居審査に落ちてしまった場合は優先順位の低い条件から妥協してみると良いでしょう。
【入居審査に落ちる原因とは?】まとめ
入居審査に落ちる原因は、審査される内容である「本人や連帯保証人の収入」「勤務状況」「信用情報」「申込者の人柄やライフスタイル」のいずれかであることが殆どです。
収入に対して無理のない家賃の物件を探すことが最も重要で、こだわりたい条件は多々あったとしても入居審査に通らなければ住むことも叶わないため、次の物件を探す際の条件にはある程度の妥協は必要になります。
条件を妥協すれば必ず物件の条件が悪くなるとは決まっておらず、妥協したことで意外な良物件と出会えることもあるので、物件探しは視野を広げてみることも大切です。
事前にこだわりの条件に優先順位を決めておき、妥協できる部分をしっかりと見定めながら物件を探し、不安があれば担当者へ相談をしながら入居審査に臨みましょう。
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