【お金が無い時のお引っ越し対処法5選をご紹介】注意すべきポイントも解説
「お悩み解決」お金がない時のお引っ越し!対処法をご紹介
お引っ越しには何かとお金がかかるもの。
ですが事情でお金がなくても引っ越さなければならない場合もあります。
そんな時どのようにすればよいでしょうか。
お引っ越し費用の支払いをなんとかする対処法や、費用自体を抑える方法など、詳しく解説していきます。
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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:内田紘一
資 格:宅地建物取引士
宅地建物取引士保有で業界10年以上のベテラン!先読みする性格を武器に数多くの賃貸媒介をこなし、特に学生では成約数TOPクラスの実績。休日の日は家族・愛犬と車中泊をしながら、各地の有名観光地巡りなどドライブをする事が趣味です。奈良市はもちろん、生駒市・大和郡山市など、エリアを問わず奈良に詳しい賃貸専門家の内田がご紹介します。
お金がない時にお引っ越しをする対処法5選!
お引っ越しにあたっては、賃貸物件の初期費用と引っ越し業者に支払う費用とが発生します。
合わせて家賃の6ヶ月分程度、少なくとも10万円~20万円ほどかかるのが一般的な相場です。
なるべく貯金に余裕のあるタイミングで引っ越したいところですが、そうはいかない場合もあります。
家族の都合・仕事の都合で急遽お引っ越しが必要になったり、中には家賃トラブルや近隣トラブルで立ち退きを要求された、などといったケースもあったりするでしょう。
引っ越さないといけないけれどお金がない。
そんな時の対処法を5つ、ご紹介します。
分割払い・後払いを交渉する
お引っ越しのタイミングではお金はないけれど、あとで費用を用意できそうならば分割払いや後払いを申し出てみましょう。
物件の契約時に支払う費用の一部――敷金や仲介手数料などは、物件の大家さんや不動産会社に相談をして、分割払いもしくは後払いを許可してもらえる場合があります。
礼金に関しては、物件の契約が成立した時点で支払わなければいけないものなので、分割払い・後払いはできません。
が、物件によっては礼金ゼロというところもあるので、お部屋探しの際にそうした物件を探すのがポイントです。
引っ越し業者に支払う費用は基本的に前払いですが、これも相談次第で後払いが可能になる場合もあります。
見積りをしてもらう時に申し出てみましょう。
決済サービスにBNPL(Buy Now Pay Later)を採用している業者さんならば、スムーズに後払いに対応してもらえます。
BNPLは、引っ越し後しばらくして送られてくる請求書を用いて、コンビニや銀行などで支払いをする決済方法です。
クレジットカードで支払う
スムーズに後払いをする方法として、クレジットカードで初期費用を支払うのもひとつの方法です。
カードで決済をしてから引き落とし日まで、1ヶ月前後は猶予をもつことができます。
その間に短期バイトをするなりして、お金を用意しましょう。
また、クレジットカードならば分割払いにも対応しています。
不動産会社や引っ越し業者にカードでの分割払いを断られる可能性はありますが、そうした場合でも、まず一括で決済しておいて、カード会社に連絡をすれば分割払いに切り替えることが可能です。
支払い額がカードの限度額を越えると決済できないので、それだけ注意しましょう。
ただし、個人の引っ越し業者の場合、クレジットカード払いに対応しておらず、現金前払いのみということもあります。
見積りの時点で確認しておきましょう。
国や自治体の支援制度を活用する
お引っ越しやその後の生活に必要な諸費用に関して、国・自治体の給付金や助成金が活用できるかもしれません。
例として次のような制度が挙げられます。
・特定優良賃貸住宅
・地方創生移住支援事業
・住宅確保給付金
・住み替え居住継続支援
適用条件や支給額は制度・地域によってさまざまで、お子さんのおられるご家庭向けの補助金が多い印象です。
経済的な余裕のない方や、子育て世帯の方は利用できそうな制度がないか調べてみましょう。
厚生労働省や各自治体のウェブサイトで情報を確認できます。
NPO団体や社会福祉協議会の支援を利用する
お引っ越しに必要な資金を支援・貸し付けをしてくれるNPO団体や社会福協議会があるので、そちらに相談する対処法もあります。
低所得世帯であることなど補助を受けられる条件はあるものの、生活支援費・福祉費・緊急小口資金など最大20万円ほどの支援・貸し付けが受けられます。
敷金・礼金など初期費用の支払いに困る方は、利用を検討するといいでしょう。
団体ごとに支援・貸し付けの方法や条件はさまざまです。
まずは「NPO居住支援」および自治体名でネット検索し、お近くの団体と連絡を取ってみましょう。
親族や友人の助けを借りる
クレジットカードが限度額に達していたり、支援制度の適用条件から外れていたり、何らかの理由でこれまでに挙げた方法が活用できなかった場合、家族や友人に相談してお金を借りるという方法もあります。
ただし金銭トラブルで人間関係がこじれてしまう原因になりかねないので、返済の期限や方法をしっかりと取り決めて借用書を作成し、絶対に約束を破らないようにしましょう。
借用書には、おもに次のような内容を記載します。
・貸主・借主の住所
・貸し借りした金額
・借りた日・返済期限
・返済方法
・自筆の署名と印鑑
「借用書 テンプレート」とネット検索することで、無料で利用できるテンプレートが見つかりますので、そちらを利用するとスムーズでしょう。
お引っ越し費用を安く抑えるのも有効!
お引っ越し費用の支払いをなんとかする方法のほかに、費用自体を安くするという手段もあります。
4つほどご紹介しましょう。
初期費用の安い物件を選ぶ
たとえば以下のような物件を探せば、大幅に初期費用を抑えることも可能です。
・敷金・礼金ゼロ
・家具・家電つき物件
・フリーレント物件
このうちフリーレント物件というのは、一定期間(最初の1ヶ月など)家賃がかからない物件のことです。
なかには敷金・礼金ゼロかつフリーレントという物件もあるので、お部屋を探す際に不動産会社に尋ねてみましょう。
不動産会社を通さず大家さんと直接契約をすることで、仲介手数料(家賃1ヶ月分程度)をカットする方法もあります。
ですがこれは、安くなる代わりに書類面や入居に関する交渉など、あらゆる手続きをご自身で行わなければならなくなります。
かかる労力や時間を考えると、不動産会社を介してプロに任せたほうが楽だと感じるかもしれません。
安い引っ越し業者を選ぶ
引っ越し業者に支払う費用は、同じ荷物量と距離でも業者によって数千円~数万円ほどの差があります。
そのため、安い引っ越し業者を選べばそれだけお引っ越しの初期費用を抑えられることになります。
どの業者が安いかを判断するには、複数の業者さんへの見積もり依頼が必要です。
インターネットには引っ越し業者の一括見積もりサービスというものがありますので、活用するのもよいでしょう。
ひと手間で複数の業者さんの見積もり金額を把握することができます。
引っ越し業者を使わず自力で運搬する
比較的近い距離ならば、自家用車やレンタカーを使って自力でお引っ越しをすると安く済ませることができます。
とりわけ3月~4月あたりのお引っ越しとなれば、業者さんに頼むと繁忙期ということで通常よりも1万円以上高くなってしまいます。
いっぽう自力で家財を運搬するのであれば、レンタカーを使っても1万円もかからないでしょう。
時期によって料金がアップダウンすることもありません。
とはいえ1台での往復はなかなか時間がかかります。
家族や友人の協力を得られれば、速く引っ越しを終えることができるでしょう。
早めに引っ越しの日を決めて、家族・友人と予定をすり合わせておきましょう。
梱包用のダンボールを無料で手に入れる
梱包に必要なダンボール。
大手引っ越し業者ならば無料でもらえることが多いですが、お安い引っ越し業者の多くは、ダンボールは有料配布となっています。
また、引っ越し業者を使わず自力で運搬する場合は、ダンボールも自分で調達しなくてはなりません。
この梱包用ダンボールを無料で手に入れられれば、お引っ越しにかかる費用をさらに抑えることができます。
スーパーマーケットやホームセンター・ドラッグストアで、無料でダンボールをもらえる場合があるので、それを活用しましょう。
とりわけドラッグストアでは、強度の高いダンボールが手に入りやすいです。
おすすめは午後。
午前中に入荷し終わった商品のダンボールが置いてあることが多いです。
ただし、どのお店でも必ず貰えるわけではないので、断られたら素直に他のお店をあたるようにしましょう。
急な引っ越しをする時に注意すべきポイント
お金がない状況でのお引っ越しは、多くの場合、急なタイミングでの引っ越しです。
急にお引っ越しすることになった時には、注意したいポイントが2点あります。
違約金や二重家賃が発生しうる
賃貸住宅の契約は、2年単位で行われるのが一般的です。
ちょうど契約期間が満了したタイミングでお引っ越しできればよいのですが、急な転居となると、なかなかそうはいきません。
契約期間満了の前にお引っ越しをする場合、違約金が発生する可能性があります。
また、大半の賃貸物件には「解約予告期間」というものが定められています。
この期間は転居の1ヶ月前~3ヶ月前が一般的で、それまでに、お引っ越しする旨を管理会社や大家さんに伝えなくてはなりません。
伝えるのが遅いと、解約として扱われるタイミングが遅れ、その分の家賃が発生します。
つまり前のお部屋と新しいお部屋で二重の家賃が発生してしまいうるということです。
くれぐれも注意しましょう。
違約金についてや解約予告期間については、物件ごとに内容が異なります。
お引っ越しにあたってはこのあたりの契約内容を改めて確認し、なるべく余分な出費がないようにしておきましょう。
ライフラインなどの準備が間に合わない可能性がある
電気・水道・ガスといった生活に欠かせないライフライン。
お引っ越しにあたっては以前のお部屋での使用停止手続きと、新居での使用開始手続きが必要になります。
水道はお引っ越しの3日前ぐらいの手続きで間に合うのですが、電気とガスはお引っ越しの1週間前には手続きしておかなくてはいけません。
なかでもガスは開栓時の立ち会いが必要なので、早めに準備しておきたいところです。
また、固定のインターネット回線を利用する場合、手続きや工事にそれなりの期間を要します。
急なお引っ越しの場合、転居後しばらく(長ければ数ヶ月も)は固定回線が使えない可能性があるので、こちらも転居前になるべく早く手続きをしておきましょう。
お引っ越しの費用を負担してもらう裏技も
お引っ越しにあたって、状況によっては引っ越し費用などを大家さんに請求できるケースがあります。
裏技として、2つの例をご紹介します。
大家さんが近隣トラブルを放置した場合
たとえば隣人から迷惑行為を受け、それにともなって急なお引っ越しとなった場合。
もし大家さんが迷惑行為について知っていたにもかかわらず、加害側の住人への注意喚起や警察への届け出を怠ったのであれば、貸主としての義務を果たさなかったとしてお引っ越し費用を請求できる可能性があります。
実際に請求が通るかどうかは被害の状況などによりますが、きちんとした証拠があれば確率は高くなります。
隣人の迷惑行為の証拠や大家さんの対応の証拠(対応しなかったという証拠)は、きちんと集めておきましょう。
大家さん都合の退去の場合
物件の建て替えや廃業といった、大家さん側の都合による退去の場合。
多くのケースでは、立ち退き料を受け取ることができます。
立ち退き料の額としては、新居の初期費用や引っ越し業者に支払う費用を含めて家賃の6ヶ月分~12ヶ月分が相場です。
要介護者がいるなど転居が困難な状況の場合は、さらに慰謝料や迷惑料の請求ができる場合もあります。
が、実際の立ち退き料がいくらになるかは大家さんとのやりとりによって決まります。
交渉にあたっては口頭での話し合いだけでなく、必ず書面を残し、言った言わないで話がこじれないようにしておきましょう。
【お金が無い時のお引っ越し対処法5選をご紹介】まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はお金がない時のお引っ越しについて、対処法などを見ていきました。
もちろん貯金に余裕のある状態でお引っ越しできるに越したことはありませんが、事情によりやむなくということもあるものです。
今後そういった状況に立たされた際に困らないよう、ご紹介した対処法を頭に入れておくと、いざという時に助けになるかもしれません。
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賃貸専門家:内田紘一
資 格:宅地建物取引士
宅地建物取引士保有で業界10年以上のベテラン!先読みする性格を武器に数多くの賃貸媒介をこなし、特に学生では成約数TOPクラスの実績。休日の日は家族・愛犬と車中泊をしながら、各地の有名観光地巡りなどドライブをする事が趣味です。奈良市はもちろん、生駒市・大和郡山市など、エリアを問わず奈良に詳しい賃貸専門家の内田がご紹介します。