【日本に1つだけある饅頭の神社が奈良県にある!】歴史やアクセス方法を詳しく解説
日本に1つだけある饅頭の神社
日本にはたくさんの神社が存在しており、神社によって異なる神様が祀られています。
神社仏閣の数が多い奈良県には、日本でも唯一となる饅頭の神社が存在しているのですが、どのようなところなのかを詳しく見ていきたいと思います。
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饅頭の神社とはどのようなところなのか
日本に1つしかない饅頭の神社とは、奈良県奈良市にある漢國神社のことです。
(漢國)と書いて(かんごう)と読みます。
まずは「漢國神社には誰が祀られているのか」「漢國神社までのアクセス」「いつごろ誕生した神社なのか」「どんなイベントが行われているのか」を見ていきましょう。
漢國神社には誰が祀られているのか
漢國神社の境内には、林神社が存在しています。
この林神社には林浄因という人が祀られており、この林浄因が1349年に日本に饅頭を伝えたと言われているのです。
当時の日本は室町時代でしたが、林浄因が元から来日し、奈良県に居を定めて饅頭を作りました。
ここから日本の饅頭の歴史が始まったのです。
漢國神社までのアクセス
漢國神社はアクセスもとてもよく、鉄道を使って気軽に訪れることができます。
JR奈良駅からであれば500メートル、近鉄奈良駅からであれば50メートルしか離れていないので、普段あまり歩かない人でも安心できるでしょう。
いつごろ誕生した神社なのか
林浄因が日本に饅頭を伝えたのは1349年ですが、漢國神社自体はもっと昔から存在していました。
漢國神社自体は593年が始まりと言われています。
この時代は飛鳥時代と呼ばれており、推古天皇が在位した年になります。
歴史のある建物ですし、日本の饅頭の始まりの場所でもあるということで、現在では奈良県指定文化財となっているのです。
どんなイベントが行われているのか
神社と言えばいろいろなイベントが開催されています。
イベントの内容は神社によって異なりますが、漢國神社では新年初神楽奉納や饅頭祭り、鎮守の杜コンサートなどが行われているのです。
行事の内容はその年によって異なる場合もありますし、開催日も異なるため、興味のある人は事前に漢國神社のホームページをチェックしておくのがよいでしょう。
饅頭の歴史
日本の饅頭の歴史は、林浄因が来日して饅頭を作り始めた1349年から始まったと言えます。
しかし、饅頭自体はもっと古くから存在しており、その始祖は三国志で有名な軍師、諸葛亮孔明と言われているのです。
諸葛亮孔明と言えば、蜀の初代皇帝である劉備玄徳に三顧の礼によって迎えられ、劉備亡き後は丞相として蜀の政治や軍事を取り仕切っていた人です。
そんな諸葛亮孔明が225年、南方で発生した反乱を鎮圧するために南征を開始します。
三国志演義という小説では、南蛮族の王である孟獲を7度捕らえて7度逃がすことで心服させたと書かれています。
そんな南部の反乱を鎮圧した帰り道で大雨に見舞われた蜀軍は、濾水という川を渡ることができなくなります。
そんなときに孟獲が諸葛亮孔明に、この地は邪気が強く、49人の首を切って神にささげなければ、この川を渡ることができないと言うのです。
しかし、諸葛亮孔明は苦楽を共にした部下の首を切ることができません。
そこで考えたのが小麦粉を練って人の頭のように丸くし、中に羊や牛などの肉を入れて人間の頭に似せた物を神に奉納したのです。
すると濾水の氾濫は収まり、川を渡って無事に蜀の首都である成都まで帰還できたという逸話があります。
この人間の頭に似せて作られた物が饅頭(まんとう)と呼ばれるようになりました。
この諸葛亮孔明が作った饅頭をヒントにして、林浄因は奈良県で饅頭を作ったと言われています。
しかし、仏教では肉や魚などの動物性の食事ができません。
そこで肉ではなく小豆を煮詰めて甘葛と塩で味を調え、蒸すことで完成させたのが日本で最初の饅頭となります。
小豆が原材料の饅頭であれば、仏様にもお供えすることができるので、日本でどんどん浸透していきます。
饅頭は天皇にも献上され、たいそう気に入られたと言われています。
天皇家にも気に入られた林浄因はたびたび宮中に招かれ、のちに宮女を賜りました。
この結婚式のときに紅白の饅頭が配られたのですが、その中の1組が林神社の丸い石の下に埋められたのです。
饅頭が埋められたと言われている丸い石は、現在でも饅頭塚として林神社に残されています。
現在では和菓子の定番となっている饅頭ですが、このような歴史があったのです。
饅頭の神社の御神徳
神社に参拝することで、いろいろな御神徳があると言われています。
例えばここの神社には家内安全や商売繁盛のご利益を受けられるなどです。
饅頭の神社である漢國神社にも御神徳が複数あるのですが、それは「五穀豊穣」「開運招福」「縁結び」「安産子育て」「安全」「商売繁盛」「学業成就」「病気平癒」「諸芸上達」になります。
五穀豊穣
五穀豊穣は穀物の豊作という意味です。
五穀というのは米に麦、豆に粟、黍の5つになります。
昔の日本は農業が盛んでしたし、武士の給料が米で支払われていた時代もありました。
そのため、農民だけではなくたくさんの人が五穀豊穣を願って祈願をしていたのです。
現在でも五穀豊穣の御神徳がある神社はたくさんありますが、饅頭も小麦で作られているため、このような御神徳がある神社となったのでしょう。
開運招福
あまり聞いたことがないという人もいるでしょうが、開運招福は運勢をよい方向に開き、幸福が訪れるという意味になります。
運気を上昇させて厄を取り除きたいと考えている人にも向いている神社だと言えるでしょう。
縁結び
縁結びの御利益を授かるために、神社に参拝する人は現在でもたくさんいます。
そんな縁結びの御神徳も饅頭の神社にはあるのです。
そろそろ本気で結婚を考えている、彼女や彼氏が欲しいという人にもおすすめできる神社になります。
安産子育て
正常な出産ができて、順調に子育てを行いたい安産子育ての御神徳も饅頭の神社にはあります。
さらに円満な家庭を築くことができる夫婦和合の御神徳もあるので、新婚の人や子供が欲しいという人からの人気も高くなっている神社です。
安全
安全と言えば交通安全や家内安全などが思いつくでしょう。
交通安全は交通事故を起こさないようにすること、家内安全は家族が安心して暮らせるために、火事などの災害から守ることです。
よくお守りも売られていて、多くの人が購入していきます。
漢國神社は交通安全や家内安全のご利益が得られることでも知られています。
商売繁盛
現在では個人でも独立しやすい時代となっているため、独立して商売を行っている人もいるでしょう。
もちろん代々商売をしている人もいるでしょうが、そんな商売人にうれしいご利益である商売繁盛の御神徳もあるので、商売をしている人が参拝するのもおすすめです。
学業成就
近々受験を控えている人や、受験を控えている子供がいる人は、漢國神社に来てみてはいかがでしょうか。
なぜなら漢國神社には学業成就の御神徳もあるからです。
受験以外でも、テストが近い場合や学力をもっと高めたいという人にも適しています。
病気平癒
どれだけ健康に気をつけていても、病気になってしまうことがあります。
そんな病気を一刻も早く治したい、家族や友人などが病気やケガをしてしまったので、早く治ってほしいという病気平癒の御神徳も、饅頭の神社にはあるのです。
諸芸上達
芸事の上達をしたいと思っている人にもおすすめできるのが漢國神社です。
一般の人だけではなく、芸能人でも諸芸上達のために神社に参拝する人もいるので、漢國神社の近くに住んでいる人、観光や仕事などで奈良市に訪れる予定がある人は、諸芸上達のために立ち寄ってみるのもよいでしょう。
【日本に1つだけある饅頭の神社が奈良県にある!】まとめ
日本に1つしかない饅頭の神社、漢國神社は奈良県奈良市にあります。
日本に饅頭を伝えた林浄因が境内にある林神社に祀られており、イベントも行われています。
病気平癒や商売繁盛、家内安全や縁結びなど、たくさんの御神徳がある神社としても知られているのです。
近鉄奈良駅やJRの奈良駅からも近く、アクセスもよいので訪れやすくなっています。
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