【同じ賃貸は住み続けれるの？】断られる場合や長く住むメリット
同じ賃貸住宅に長く住むことは可能なのか？
賃貸住宅に住むことを希望した場合には、事前に大家さんと必ず契約を交わします。
人によっては契約終了後も同じ賃貸住宅に住めるのか不安になる場合もあるでしょう。
そこで今回は賃貸住宅の入居期間について詳しく紹介していきます。
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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家：内田紘一
資 格：宅地建物取引士
宅地建物取引士保有で業界10年以上のベテラン！先読みする性格を武器に数多くの賃貸媒介をこなし、特に学生では成約数TOPクラスの実績。休日の日は家族・愛犬と車中泊をしながら、各地の有名観光地巡りなどドライブをする事が趣味です。奈良市はもちろん、生駒市・大和郡山市など、エリアを問わず奈良に詳しい賃貸専門家の内田がご紹介します。
長く住み続けられるかは契約方法で決まる
現在住んでいる賃貸住宅はとても気に入っているので、長く住みたいと考えている人もいるでしょう。
実際長く住み続けられるのかは、契約方法によって変わります。
賃貸住宅の契約方法には、大きく分けると普通賃貸借契約と定期賃貸借契約があります。
大半の物件は普通賃貸借契約になるので、2年ごとに更新が必要になります。
よほどの理由がない限りは契約を打ち切られることや、更新ができなくなることはないので、長く住み続けることが可能です。
ただし、定期賃貸借契約の場合は住み続けられる期間が最初から定められているので、契約を更新することが難しくなります。
長く住むことを検討している人は、普通賃貸借契約の物件を探しましょう。
普通賃貸借契約とは
大半の賃貸住宅は、普通賃貸借契約の物件になります。
そこで「普通賃貸借契約の特徴」「普通賃貸借契約のメリット」「普通賃貸借契約のデメリット」について紹介します。
普通賃貸借契約の特徴
通常賃貸住宅と言えば、普通賃貸借契約になります。
主な特徴は、2年ごとに更新が必要な点です。
更新はよほどの理由がない限り、大家さんの方から断ってくることはないので、基本的には何年でも住み続けることができます。
解約は借主の方から申し出るのが一般的で、退去する1ヶ月以上前に大家さんや管理会社に申し出ます。
普通賃貸借契約のメリット
普通賃貸借契約のメリットは、長期間借りることが可能な点です。
基本的には2年ごとに更新しなければいけませんが、借主側から更新をしたいという意思がある限り、拒否される心配は殆どありません。
よい物件であれば住み慣れて快適性も増しますし、自分の所有物ではないので、固定資産税が発生することがない点もメリットだと言えるでしょう。
普通賃貸借契約のデメリット
普通賃貸借契約にも、いくつかデメリットがあります。
主なデメリットとしては、更新時に手数料が必要になる点、周辺環境や物価の変化などによって更新時に賃料がアップされる場合があることでしょう。
更新する際に発生する手数料は、大家さんや管理会社によって変わります。
賃上げも大家さん次第なので、長年住んでいても全く賃上げがない物件も存在しています。
定期賃貸借契約とは
普通賃貸借契約に比べると物件数はかなり少ないのですが、定期賃貸借契約という方法も存在しています。
では「定期賃貸借契約とは何なのか」「定期賃貸借契約のメリット」「定期賃貸借契約のデメリット」を見ていきたいと思います。
定期賃貸借契約とは何なのか
定期賃貸借契約の特徴は、普通賃貸借契約とは違い、基本的に契約の更新ができない点です。
また、普通賃貸借契約は2年契約になっているのが一般的で、更新が基本的に入居者の意思で自由にできるのに対して、定期賃貸借契約の場合は契約年数も大家さんによって異なります。
契約期間が短い物件が多いので、長期間同じ賃貸住宅に住みたいと考えている人にはあまり適していません。
ただし、借主と貸主の双方で合意があれば、契約の更新をすることも可能です。
定期賃貸借契約のメリット
定期賃貸借契約にも色々とメリットがあります。
それは何度も契約更新を行わなくて済む点です。
普通賃貸借契約の場合は2年ごとに毎回更新が必要になりますが、定期賃貸借契約の場合は初回だけの契約で済みます。
更新料が節約できるのは大きなメリットだと言えるでしょう。
また、定期賃貸借契約は普通賃貸借契約に比べると、家賃が安く設定されていることが多いです。
少しでも安く借りたいと考えている人にもおすすめです。
定期賃貸借契約のデメリット
定期賃貸借契約のデメリットは、あらかじめ設定されている期間を過ぎたら退去しなければいけない点でしょう。
また、普通賃貸借契約よりも物件数がかなり少ないので、定期賃貸借契約の物件に住みたいと考えている場合、自分が希望する条件の物件がなかなか見つからない可能性もあります。
契約更新は断られる場合もある
普通賃貸借契約であれば、よほどのことがない限りは更新が可能です。
しかし、必ず契約更新ができるわけではありません。
では、どのような場合に契約更新を断られるのかというと「家賃を滞納している」「周辺住民に迷惑をかけている」
「規約に違反している」「倒壊の危険性がある」「貸主自身やその家族が住まなければいけない事情がある」などです。
家賃を滞納している
契約更新を断られたという人は、家賃を滞納していないか確認しましょう。
賃貸住宅は家賃を支払うことを条件に借りている家なので、家賃を支払っていなければ退去してほしいと言われて当たりまえです。
家賃の支払い方法は色々とあり、自動的に口座から引き落としされることもあれば、自分で振り込みを行わなければいけないケースもあります。
昔は直接大家さんの家に行って家賃を支払うこともありましたが、現在ではあまり見かけません。
中でも多いのは、自動的に口座から引き落としされている場合でしょう。
自動的に口座から引き落としされていると、忙しくて確認を怠ってしまう可能性もありますが、残金が足りない場合にはすぐに連絡が来るはずです。
連絡が来たらきちんと謝罪し、すぐに対応すれば更新を断られてしまう可能性も低くなります。
周辺住民に迷惑をかけている
家賃はきちんと支払っているのに、更新時に契約更新を断られた場合、周辺住民に迷惑をかけていないか思い出してみましょう。
夜中や早朝に大きな音をたてたり騒いだりして注意されたことはないか、ゴミなどを放置して悪臭を発生させていないかなどが当てはまります。
何度も注意されているのに改善が見込めない場合、更新を断られる場合があるので注意しましょう。
規約に違反している
賃貸住宅を借りる場合には、必ず契約書を交わします。
契約書には色々と規約が書かれていますが、規約に違反している場合は更新を断られるケースがあります。
例えばペットの飼育は禁止と書かれているのにペットを飼育していた、共用部分に物を置かないように書かれているのに勝手に置いていたなどです。
契約書の内容は、賃貸契約をするときに必ず宅建士から説明があります。
もう1度契約書を読み直し、規約違反をしていないか確認することも大切です。
倒壊の危険性がある
自分は周辺住民に迷惑をかけたことも、家賃の支払いが滞ったこともない場合でも、契約更新ができない場合もあります。
その1つが建物の劣化により、住み続けると倒壊などの危険性があるときです。
通常経年劣化で建物が古くなると、修繕工事などを行って対応します。
しかし、近年は異常なまでの物価の高騰や増税などで、経営が苦しい大家さんもいます。
そのため、建物が古くなっても修繕する費用がなく、やむを得ず賃貸経営を辞めることもあるのです。
ただし、すぐに退去してくれと言われることはまずありません。
通常は半年から1年以上前に退去してほしいと連絡が来るので、連絡が来てからゆっくりと引っ越し先を探しても十分間に合うことが多いでしょう。
よい大家さんであれば立ち退き料を支払ってくれることもあるので、退去してほしいと言われたら、直接大家さんと相談することをおすすめします。
貸主自身やその家族が住まなければいけない事情がある
貸主自身やその家族が、自分が借りている賃貸住宅に住まなければいけない場合も、更新を断られることがあります。
例えば災害で大家さんが住んでいる家が倒壊し、住めなくなってしまった場合などです。
このようなときもすぐに退去してほしいと言われることはありませんし、貸主側の事情で更新ができない場合は立ち退き料を支払ってもらえる可能性も高いので、まずは相談することが大切です。
同じ賃貸住宅で長く生活するメリット
同じ賃貸住宅で長く生活することで、色々なメリットが得られます。
それは「住み慣れた場所でずっと生活できる」「引っ越しによる面倒な手続きなどが必要ない」「退去するときの費用が抑えられる」などがあります。
住み慣れた場所でずっと生活できる
人によっては新しい場所での生活を楽しみにしていることもあるでしょうが、どこに何があるのかわからないため、自分で調べる必要があります。
その点住み慣れた場所で生活をしていれば、どこに何があるのかも把握できていますし、知り合いがいる場合も多いので、快適に生活ができます。
引っ越しによる面倒な手続きなどが必要ない
引っ越しをすると、転居届の提出や免許証などの住所変更が必要になります。
また、賃貸住宅を新たに借りるのであれば、敷金や礼金、仲介手数料なども発生するので、かなりの出費になるでしょう。
賃貸住宅に長く住み続けていた場合も、2年ごとに更新をしなければいけませんし、更新料も発生します。
しかし、更新の際に必要な書類の記入は簡単ですし、更新料も引っ越しをするときの料金に比べると、かなり安くて済みます。
面倒な手続きや高額な費用がかからない点も、長く同じ場所で住み続けるメリットです。
退去するときの費用が抑えられる
賃貸住宅は原状回復の義務があるので、退去するときには清掃費用や原状回復のための費用を支払わなければいけません。
ただし、清掃費用は敷金から差し引かれるのが一般的なので、きれいに使用していれば退去時に費用を請求される可能性は低いでしょう。
また、長く住み続けることで本来であれば原状回復のための費用が発生するところ、経年劣化とみなされて費用の支払いが発生しないことも多いです。
経年劣化による消耗に関しては、原状回復の義務がないので、退去時の費用を節約できる点もメリットだと言えるでしょう。
【同じ賃貸は住み続けれるの？】まとめ
今回は同じ賃貸住宅に長く住むことは可能なのかという点について解説してきました。
基本的には普通賃貸借契約であれば、更新は必要ですが、いつまでも住み続けることが可能です。
ただし、規約違反や家賃の未払い、周りの迷惑をかけている場合は断られることもあります。
他にも大家さんが賃貸経営を辞める場合や、倒壊などの危険性がある場合なども同様です。
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