2つの候補からどちらかを選べないときの対処法
賃貸住宅を選ぶときに、候補を1つに絞れないこともあるでしょう。
何とか2つまでは絞ったけれど、どちらを選ぶかずっと迷っているという人もいるかもしれませんが、そんなときにはどうすればよいのか優先順位の決め方などを紹介していきます。
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担当者:木寅昌紀
生粋の奈良県民の私が宅地建物取引士や賃貸経営管理士の目線で奈良の賃貸情報や暮らしの事、エリア情報まで幅広く発信します!
優先順位をしっかりと決めておく
賃貸住宅選びで迷うことが多い人は、まず優先順位を付けておくことをおすすめします。
賃貸住宅を選ぶときに、多くの人は「駅から歩いてどれぐらい掛かるのか」「面積や間取りはどのようになっているのか」「初期費用や家賃はどれぐらい掛かるのか」を気にする人が多いでしょう。
どれを優先するかは人によって異なりますが、優先順位が決まらないという人のために、注目するべきポイントを紹介します。
駅から歩いてどれぐらい掛かるのか
最近は車を持っていない人もいますし、物件の中には駐車場がない場合もあります。
そんなときには最寄りの駅からどれぐらい離れているのかも重要な判断基準となるでしょう。
通常は駅からの距離ではなく、駅から歩いて何分掛かるのかが記載されていますが、どれぐらい掛かるのかはその人の歩く速度によって変わります。
駅まで徒歩5分と書かれていても、実際にはもう少し掛かることもあるので、事前に確認しておくのもよいでしょう。
直接現地に行って、実際に歩いてみるのが最もよい方法ですが、遠くに引っ越しをする場合には、実際に行くのが難しくなります。
そんなときには距離と時間を測定するサイトを利用するのがおすすめです。
歩く速度とスタート地点、ゴール地点を選択することで、どれぐらい時間が掛かるのか調べられるサイトもあります。
また、駅までの距離だけを重要視するのではなく、駅まで自宅までの間にはどのような店や施設があるのか、人通りや交通量はどうなのかなどもよく見ておくべきです。
面積や間取りはどのようになっているのか
賃貸住宅を借りるときは、間取りや面積を優先する人もいます。
間取りは部屋の数や窓などの向き、キッチンやトイレなどの場所を示しているので、大半の人は確認するでしょう。
しかし、間取り図を見ただけではピンとこない部分もあるので、通常は内見を行って確かめます。
内見を行うときには、写真撮影やメモ取り、寸法測定などを行うことで、新しく家具などを買い替えるときの役に立ちます。
面積も何平方メートルと書かれていても、実際にはどれぐらいの広さがあるかわからないことも多いので、実際に自分で確認する必要があります。
面積や間取りを確認するときには、同時に建物の構造や水回り、女性であればセキュリティ面も確認しておくとよいでしょう。
収納スペースの広さも忘れずに見ておくことをおすすめします。
部屋の数や広さだけではなく、注目するべきポイントはたくさんあるので、どこを確認するかあらかじめメモをしておいてから内見をするとよいでしょう。
初期費用や家賃はどれぐらい掛かるのか
賃貸住宅を借りる場合、最も多くの人が注目するのがお金です。
賃貸住宅を借りるには、まず引っ越しをするための初期費用が掛かります。
通常初期費用は引っ越し代に仲介手数料、火災保険料に鍵の交換費用、敷金に礼金が必要です。
保証会社を利用する場合には、保証会社にも支払いが必要になるので、初期費用は比較的高くなるでしょう。
さらに毎月支払う家賃も当然確認しなければいけません。
ある程度の収入がないと、審査に通るのも難しくなるので、自分の収入に似合った家賃の物件を探さなければいけませんが、家賃にばかり目が行ってしまい、引っ越しをしたらこんなはずではなかったと後悔する人もいます。
賃貸住宅選びで失敗しないためには、家賃や初期費用に注目することも重要ですが、それ以外の点にも注目しないといけません。
それは設備が古すぎないか、周囲の環境が悪くないか、苦情がよく出ている物件ではないかなどです。
家賃が安いということは、必ず安い理由が存在しています。
もちろん家賃が安くてもよい物件はたくさんありますが、しっかりと管理が行き届いているか確認することも大切です。
内見のときに備え付けられている物が古すぎないか、床や壁のきしみや歪みなども確認しておきましょう。
他にも周辺の治安は問題ないか、騒音などの苦情が出ていないかなども不動産屋に聞く、インターネットで調べるなどして確かめておくべきです。
優先順位を決められないときはどうするべきか
2つの賃貸住宅から1つを選べない場合、優先順位を決めてより順位の高い方に決めるという方法がおすすめです。
しかし、優先順位を決めるのは難しくて、なかなか決められないという経験をした人もいるでしょう。
そんなときによい対処法があります。
それは他の人がどのような点を優先して物件を決めているのかを確認する方法です。
多くの人が高い優先順位にしている点は、「風呂の機能や広さ」「部屋の階数」「部屋の広さ」「周辺の環境」となっています。
優先順位を決められない場合には、これらを優先して選んでみるのもよいでしょう。
風呂の機能や広さ
人によってはあまり優先することはないように思える風呂の機能や広さですが、風呂は体の汚れを落とし、1日の疲れを癒す場所です。
しっかりと風呂で疲れを癒してから眠る人も多いため、風呂の快適さを優先する人が多いのです。
1人暮らし向けの賃貸住宅を借りる場合、ユニットバスになっていることも多いでしょうが、ユニットバスは苦手という人もいます。
逆に掃除をするのが楽になるなどの理由で、ユニットバスがよいと希望する人もいます。
他にも追い炊き機能は絶対に欲しい、狭い浴槽では癒されないなど、人によっていろいろなこだわりを持っている場所でもあるので、まずは自分がどのような風呂なら落ち着けるのかを検討してみましょう。
このような風呂がある物件がよいと思ったら、実際にインターネットで探してみて、見つかったらそこの物件を優先して内見を行ってみるのもおすすめです。
部屋の階数
賃貸住宅の場合、多くがアパートやマンションなどの集合住宅になっています。
集合住宅を借りる場合、できるだけ最上階がよい、角部屋がよいと希望する人も多いのです。
なぜ最上階や角部屋がよいと希望する人が多いのかというと、少しでも自分の部屋と隣接している部屋を少なくするためです。
例えば3階建ての集合住宅で、2階の真ん中にある部屋を借りたとしましょう。
そうすると上下左右全て他の人の部屋と隣接していることになります。
そうすると騒音によるトラブルが発生する可能性も高いですし、自分の家の前を通る人も多くなります。
あまり気にしないという人ならよいのですが、気にする人もたくさんいます。
そこで自分の家の前を通る人が少ない、なおかつ隣接している部屋が少なくすれば、騒音などをトラブルが発生する確率を減らせるため、角部屋や最上階が人気となっているのです。
他にも最上階は見晴らしがよいという理由で選ぶ人もいますし、階段を上がるのはきついからと、1階を希望する人もいるので、どこの階数が自分に適しているか検討してみるのもよいでしょう。
部屋の広さ
部屋の広さも比較的気にする人が多いのですが、それは物を置くスペースをしっかりと確保したいからです。
部屋だけではなく、リビングやダイニングの広さを気にする人もたくさんいます。
間取り図を確認すれば広さはわかりますが、実際に見てみないとわからない人も多いため、内見の際にはメジャーを持っていき、寸法を測って記録をするのがよいでしょう。
そうすれば引っ越し前に家具を購入するときも役に立ちます。
多くの人は広い部屋を希望するでしょうが、必ずしも広い部屋を希望する人ばかりというわけではありません。
中にはあまり部屋が広いと掃除が大変になるので、必要最低限の広さでよいという人もいます。
また、広い部屋の物件を希望したけれど、実際に引っ越したら少しぐらい狭くても気にならないという人もいるので、最初に部屋には何を置くのかを決るのがよいでしょう。
そうすればどの程度の広さがあればよいのかがわかりやすくなります。
周辺の環境
賃貸住宅を選ぶ際には、建物や部屋だけではなく、周辺の環境を重要視する人もいます。
例えば借りる予定の物件周辺にはどのような店があるのか、通勤や通学はしやすいのかなどです。
ただし、商業施設が近くに多い場所や、鉄道の駅から近い場所というのは、それだけ家賃も高くなる傾向にあります。
自分は車がないので、駅の近くがよい、買い物に頻繁にいくので、スーパーが近くに欲しいなど、ある程度近くにあるとよい物を絞り込んでおくと決めやすくなるでしょう。
あれも欲しいこれも欲しいと希望すると、家賃の高い物件しか発見できなくなる可能性もあります。
【賃貸住宅を迷って決められない】2つ以上の候補からの選び方まとめ
賃貸住宅を2つの候補から選べない場合には、いくつか優先順位を決めるのがよいでしょう。
優先順位を決めることで選びやすくなるのですが、その優先順位も決められないのであれば、他の人は何を優先しているのかを調べてみることをおすすめします。
他の人の意見を参考にすることで、自分はどのような家に住みたいのか、どのような点にこだわっているのかを知れる可能性もあります。
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