【賃貸では石油ストーブ利用禁止!?】意外と知らない契約内容とその理由
石油ストーブが禁止されている賃貸物件も多い

寒くなると暖房を使用しますが、部屋を暖めるには電気代の高いエアコンではなく、ストーブを使用する人もいます。
要点まとめ
賃貸では石油ストーブ利用禁止!?
賃貸住宅で石油ストーブが禁止されるのは、火災・一酸化炭素中毒・結露によるカビ発生のリスクがあるためです。
①火災は近隣住戸にも被害を及ぼす可能性がある
②不完全燃焼による一酸化炭素中毒の危険がある
③結露によるカビ発生の原因になることがある
④使用したい場合は大家さんや管理会社へ相談して許可を取る
しかし、電気のみを使用するストーブは問題なくても、石油ストーブが禁止されている賃貸物件は多いのですが、それはなぜなのでしょうか。

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賃貸専門家:安達竜哉
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
賃貸不動産経営管理士の資格保有。特技は少林寺拳法とお部屋探し。奈良の不動産業界で16年以上、単身からファミリーの方など、年間で200部屋以上の仲介実績。特に奈良市内のマンション名を出して貰えれば殆どわかる自信あり。奈良市の賃貸事情に詳しい安達による、暮らしに関するお役立ち情報をお届け。


なぜ石油ストーブが禁止なのか

最近の賃貸物件では、石油ストーブが禁止されていることも多いのです。
しかし、契約書・重要事項説明は小さな文字でびっしりと記載されていることが多いですし、見落としてしまうこともあります。
そのため、石油ストーブが禁止であることを知らずに使う人もいるのですが、なぜ石油ストーブが禁止されているのか疑問に思う人もいるでしょう。
そこで石油ストーブが禁止されている理由について見ていきたいと思います。
1番の理由は火災が発生しやすい
石油ストーブを禁止している賃貸物件が多い最大の理由は、火災の原因になりやすいからです。
特に近年の日本は少子高齢化が進んでおり、高齢者の1人暮らしも増加しています。
実際石油ストーブによる火災も発生しており、2019年から2023年の間に、石油ストーブによる火災で72人が死亡しているというデータもあるのです。
火災が発生すると自分が生活している部屋だけではなく、近隣住民にも被害が出てしまう可能性があるでしょう。
だから石油ストーブの使用は禁止と定めている賃貸住宅が多いのです。
もし石油ストーブの使用が可能な物件なのか、不可能な物件なのかがわかっていない場合には、もう1度契約書を読んで確認してみましょう。
また、灯油を使った暖房器具には、ストーブだけではなくファンヒーターもあります。
ファンヒーターは電気式の物が多いですが、灯油を使用する物もあるので、もし石油ストーブが禁止だった場合、灯油が必要なファンヒーターの使用も禁止になるので注意しましょう。
一酸化炭素中毒の危険性もある
石油ストーブが禁止されている理由は、火災になりやすいからだけではありません。
他にも理由があるのですが、それは一酸化炭素中毒の危険性があるからです。
よく冬になるとニュースで報道されることもあるので、一酸化炭素中毒という名前ぐらいは聞いたことがある人も多いでしょう。
一酸化炭素中毒というのは、室内の酸素濃度が低下することで発生します。
酸素が減少すると不完全燃焼が進みます。
不完全燃焼が進むことで一酸化炭素が一気に上昇するのです。
中毒になると頭痛や吐き気、めまいなどを発症し、最悪死に至ることもある恐ろしい物質です。
そのため、冬になると自治体などでも換気を心掛けるように注意を促しています。
一酸化炭素中毒は、ガスコンロやガス給湯器などでも発生する可能性がありますが、これらは短時間の使用が一般的です。
それに対して石油ストーブは長時間使用することが多いので、ガスコンロやガス給湯器に比べて遥かに一酸化炭素中毒の危険性が高くなります。
このような事故を防ぐために、石油ストーブの使用が禁止されているのです。
石油ストーブは結露が発生しやすい
石油ストーブを禁止にしている理由の多くは、火災や一酸化炭素中毒といった事故を防ぐためです。
事故が発生すると入居者以外の人も被害を受けることがあるので、少しでも事故を発生させないために禁止にするところが多いでしょう。
しかし、中には結露の発生を抑えることを理由に、石油ストーブの使用を禁止している場合もあります。
結露というと湿度の高い梅雨時期に発生するというイメージを持っている人も多いでしょう。
しかし、結露が最も発生しやすいのは冬なのです。
その理由は寒くなると暖房を使いますが、暖房を使うと室内の気温が上昇します。
室内の気温が上昇すれば、外気温との差が大きくなるので、内側に結露が発生するというわけです、結露はカビの発生や建物の劣化の原因になりますし、嫌な臭いの原因にもなります。
特に木造住宅では、より被害が大きくなるでしょう。
しかも石油ストーブは開放型になっているので、水分が出やすいことから結露が発生しやすくなるのです。
ただ結露は普通の暖房器具を使用していても発生しやすいので、面倒でも結露をしていたら雑巾などを使ってこまめに水分を拭き取るのがよい対策だと言えるでしょう。
最近は結露を防止する製品も販売されていますが、賃貸住宅によっては結露を防止する製品を使っても効果が出にくい場合もあります。
特に窓が北側についている場合には、より結露が多く発生しやすくなるでしょう。
雨戸が取り付けられている物件であれば、夜寝る前に雨戸を閉めるのもよい対策です。
それは最も気温が下がる夜間に結露が多く発生しやすいからです。


石油ストーブが禁止であることを知らずに使う人もいる

賃貸住宅では、ペットの飼育が禁止になっているところがあるのは多くの人が知っています。
しかし、石油ストーブが禁止であることは知らないという人もいるのです。
もし知らずに石油ストーブを使ったらどうなるのかというと、当然契約違反になるでしょう。
しかも禁止されている石油ストーブを使って事故が発生すれば、善管注意義務等の責任を問われることになります。
現在はいろいろな暖房器具が販売されていますし、大半の賃貸住宅にはエアコンが取り付けられています。
エアコンで暖房を使うと電気代が高額になることも多いですが、新しいエアコンであれば、古いエアコンを使うよりも安い電気代で使用できることも多いでしょう。
電気だけで使用できるヒーターでも、十分部屋を暖めることができる種類もありますし、こたつや電気カーペットを使用する方法もあります。
規約に違反をして後でトラブルになるよりも、最初から使用しても問題のない暖房器具を使用するべきです。
どうしても石油ストーブを使いたい場合、使用する前に大家や不動産屋に相談して、OKをもらえたら使うようにしましょう。
目的に合わせて暖房器具を選ぶ

石油ストーブや石油ファンヒーターが使えない場合、どの暖房器具を選べばよいか迷ってしまう人もいるでしょう。
そんなときには部屋の広さやどれぐらい暖めたいのかなど、目的に合わせて暖房器具を選ぶべきです。
最近はエアコンが設置されている賃貸物件が普通なので、エアコンを使用してもよいでしょう。
しかし、古いエアコンでは電気代がかない高くなる場合があります。
新しい物であってもそれなりに電気代はかかりますが、部屋が広い場合や、ある程度高い温度にしたい場合にはエアコンが最適です。
では、部屋がそれほど広くない場合はどうなのかというと、狭い部屋を暖めるのであれば、エアコンよりもセラミックファンヒーターやオイルヒーターがおすすめです。
特にオイルヒーターはエアコンのように風が出ないので、生暖かい風に当たりたくないという人には最適でしょう。
また、外出していることが多く、部屋にいる時間が短いので、短時間だけ暖まりたいという人であれば、電気ストーブやパネルヒーターで十分です。
暑がりなので体は暖まらなくても、手足ぐらいは暖めておきたいと考えるのであれば、こたつや電気のブランケットを使うとよいでしょう。
電気のブランケットであれば電気代も安いのでお得です。
このように目的に合わせて使用することで、電気代の節約にも繋がります。
石油ストーブや石油ファンヒーターが使用できなくても、しっかりと暖まれる暖房器具はたくさん出ているので、いろいろと検討してみるのもよいでしょう。


【賃貸では石油ストーブ利用禁止!?】まとめ

最近の賃貸住宅は、石油ストーブが禁止されている物件もたくさんあります。
入居時に石油ストーブの使用が可能かどうかは、通常契約書に記載されているので、事前に確認をしておきましょう。
禁止されている理由としては、火事や一酸化炭素中毒などの事故を減らすためです。
石油ストーブが使用できなくても、他にいろいろな暖房器具があるので、灯油を使用しない暖房器具で代用してみるのがよいでしょう。
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