【防災・災害の「警戒レベル」とは?】適切な避難のタイミング
防災・災害の「警戒レベル」とは? 適切な避難のタイミングは?

災害発生時に市町村から発信される防災情報のひとつに5段階の「警戒レベル」というものがあります。
これは一体どのようなものなので、どう避難に活用すればよいのでしょうか。
2021年5月法改正で変わった内容や避難への備え方なども詳しく解説していきます。

-
賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:吉田 政孝
不動産キャリア:23年
賃貸のマサキ天理駅前店所属。店舗運営のサポートの傍ら、ルームアドバイザーのキャリア23年以上の大ベテラン。奈良の社内仲介ランキングNo.1の実績有り。奈良の賃貸事情は勿論、美味しい飲食店や人気観光スポットなど、奈良のことは幅広い情報を持ち、特に天理市事情に日本一詳しいと自負。自身がナビゲータ役を務めたテレビ番組も多数あり。過去にアルバイトで習得したオムライス作りをスタッフへ教えるほど食通とか。
警戒レベル3~4が避難すべきタイミング!

毎年のようにわが国で発生する、大雨や台風による災害。
洪水や土砂崩れ、高潮などによる被害は小さいものではありません。
こうした災害から命を守るためには、各自が適切なタイミングで適切に避難行動を取れるかどうかは非常に重要です。
そのタイミングを誰もが直感的に把握できるようにするため、全国の市町村では災害発生の危険度を5段階で表した「警戒レベル」を発令し、レベルに応じた対応を住民が取れるようにしています。
警戒レベルの内容は次のとおり。5へ行くほど危険な状況ということです。
・警戒レベル1 気象庁から「早期注意情報」が発表された段階
・警戒レベル2 気象庁から「大雨注意報」「洪水注意報」等が発表された段階
・警戒レベル3 高齢者等避難
・警戒レベル4 避難指示
・警戒レベル5 緊急安全確保
このうち、警戒レベル1~2は避難の前段階です。
警戒レベル1が出たら災害への心構えをし、警戒レベル2が出たら避難行動のシミュレーションをしておきましょう。
警戒レベル3~4が実際に避難行動をとる段階です。
まず警戒レベル3が出たら、ご高齢の方や障がいのある方・乳幼児など避難に時間がかかる方は安全な場所へと避難をしましょう。
そのほかの方は、いつでも避難できるよう準備を進めておいてください。
そして警戒レベル4が出たら、対象地域の方は全員すみやかに安全な場所へと避難しましょう。
避難は必ず警戒レベル4までに済ませてください。
警戒レベル5はすでに災害が発生・切迫し、命に危険がせまっている段階であり、安全に避難することが難しい状況です。
避難場所への道のりに想定外の危険があったなど予定していたとおりの避難ができなかった場合は、自宅のなるべく高いところや崖から離れた部屋に移動するなど、その場でできる限り身の安全を確保する行動を取りましょう。
警戒レベルの内容 以前とどう変わった?

お伝えした警戒レベルの内容は、2021年(令和3年)4月に災害対策基本法が改正され、同年5月より運用が始まった比較的新しいものです。
それまでは警戒レベル3以降の呼ばれ方に違いがありました。
警戒レベル3は「避難準備・高齢者等避難開始」警戒レベル4は「避難勧告」および「避難指示(緊急)」警戒レベル5は「災害発生情報」という名称でした。
レベルに応じてすべきことはおおむね今と変わらず、改正にともなって、よりシンプルで直感的に分かりやすい文言に置き換えられたという印象です。
ですが、以前は警戒レベル4の内容が2段階あったという大きな違いもありました。
読んで字のごとく避難勧告は「避難を強くおすすめします」という段階。
そして避難指示は「ただちに避難してください」という段階です。
人的被害が発生するリスクの高さに応じて使い分けられていたのですが、ひとつの警戒レベルに2つの段階が存在するというのは危険度の把握において分かりづらく、それにともなって避難が遅れ被害が大きくなってしまったと考えられる状況も発生していたことから、避難勧告が廃止され「避難指示」へと一本化されることになりました。
避難や避難生活にそなえた準備は平時からしっかりと

スムーズかつ安全に避難をし、その後の避難生活にも対応できるようにするには事前の準備が不可欠です。
災害発生を想定して平時から心がけておくべき準備をご紹介いたします。
①どこへ避難するかとその経路を確認しておく
市町村から避難情報が発令され、いざ避難。
そうなった時点でどこへどう避難するかを調べていては一刻を争う事態には対応できません。
あらかじめ自治体や国土交通省のWebサイトなどでハザードマップを確認し、近くの避難場所や危険の少ない避難経路を把握しておきましょう。
ただしハザードマップで安全とされている場所でも絶対に被災しないというわけではないので、いくつか候補を見つけておき、避難時にはリアルタイムの情報もチェックしながらどこへどう行くかを判断するようにしてください。
②防災グッズを揃えて備蓄しておく
避難生活をできるだけ安全に不自由なく送れるよう、平時のうちに防災グッズは揃えておき、避難の際にすぐ持ち出せるようにしておきましょう。
日常だったら簡単に確保できるものが非常時にはなかなか手に入らなくなるので、ティッシュ・ウェットティッシュなどのちょっとした消耗品も見逃さず揃えておきたいところです。
各種ライフラインが復旧し人命救助が落ち着くまでに3日程度かかるのが一般的と言われていますので、非常食や消耗品は最低でも3~4日分。
できれば避難生活の長期化も見越して1週間分は用意しておきたいところです。
懐中電灯や携帯ラジオに使う電池も十分に確保しておき、きちんと動作するかどうかは定期的にチェックしておきましょう。
スマホは災害に関する情報の収集や連絡用にバッテリーを温存しておきたいので、ライトやラジオがわりに使うのはおすすめしません。
③安否の確認手段を複数用意しておく
ご家族や身近な方の安否確認は災害発生時に欠かせない行動です。
しかし、安否確認のための電話の利用が殺到し通話規制が行われたり、通信に関する施設・設備が被害を受けたりして、電話やメールでは思うように周りと連絡がつかなくなることがあります。
そのため、安否確認の手段は複数確保しておき、周囲と示し合わせておくのが安心です。
SNSやチャットツールなども安否確認に使えますし、通信各社が開設する災害伝言ダイヤル・伝言板を利用する方法もあります。
災害伝言ダイヤル等についてはあらかじめ使いかたを調べておくといざという時に安心ですよ。
まとめ~警戒レベルについて正しく把握を~

いかがでしたでしょうか。
今回は避難の判断に重要な警戒レベルについて見ていきました。
2021年5月から、より直感的に判断しやすいようにと内容が改正されましたが、警戒レベルに応じて取るべき対応をきちんと把握しているかどうかは災害発生時に助かるかどうかの分かれ目になる可能性が大いにあります。
災害に備えた準備とあわせて、平時のうちに覚えておきましょう。
とくに、警戒レベル4までに必ず避難する、レベル5になってから避難しても遅いというところはしっかりと心に留めておいてください。
関連記事

奈良市のハザードマップ(地震・洪水・土砂災害)情報一覧≫

【非常用持ち出し袋】災害時・緊急時のための防災準備!≫

【緊急地震速報】携帯・スマホにリアルタイムで通知される仕組み・条件とは?≫

【もしもに備えた「流通備蓄」とは】災害時こそ「いつもの味」を!≫

【身近な物が簡易ランプに変身!】非常時に役立つ明かりの作り方≫

【災害時エネルギーの節約調理法とは?】もしもの時に知っておきたい役立ち術!≫

【マンション住まいの方必見!防災の知識】いざというときの対策について≫

【災害時無料で簡単に使えるWi-Fiとは?】00000JAPANの使い方や注意点!≫

【災害時の情報収集】役立つアプリやサイトについて≫

【大雨警戒レベルとは?】避難をするタイミングなどについてまとめ≫

【まちにある「防災公園」とは? 】設備や奈良にあるスポットも紹介!≫

【賃貸物件の場合地震の被害は誰の責任?】地震保険に加入すべきなのか≫

【川沿いにある賃貸物件のメリット・デメリットを解説】自然災害の備えも忘れずに!≫

【賃貸で防災グッズの収納場所は?】備蓄数や役立つアイテムなど解説!≫

【ハザードマップの見方は?】物件選びで確認するポイント≫

【学生の一人暮らし防災対策は?】必要な備えや避難行動まで詳しく解説≫

