【マンション住まいの方必見!防災の知識】いざというときの対策について
マンション住まいの人に役立つ防災の知識
最近はマンションがたくさん建てられるようになりましたが、いざというときのために防災の知識を付けておくとよいでしょう。
そこでマンション住まいの人に役立ついざというときの防災知識についていくつか紹介していきます。
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賃貸専門家:安達竜哉
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
賃貸不動産経営管理士の資格保有。特技は少林寺拳法とお部屋探し。奈良の不動産業界で10年以上、単身からファミリーの方など、年間で200部屋以上の仲介実績。特に奈良市内のマンション名を出して貰えれば殆どわかる自信あり。奈良市の賃貸事情に詳しい安達による、暮らしに関するお役立ち情報をお届け。
災害が起こる前にできる対策
災害は発生してからできる対策もいくつかありますが、発生前にしておくと便利な対策もたくさんあります。
いざというときに備えて、災害前にどのような対策ができるのかを見ていきましょう。
家具の転倒を防ぐ対策
災害の中でも近年の日本では頻繁に発生しているのが地震です。
そこで地震に関する対策として、家具の転倒を防ぐためにしっかりと固定しておくことをおすすめします。
固定する方法はいくつかあるのですが、簡単なのか固定金具を使用する方法でしょう。
他にも飛散防止フィルムを張る方法もありますし、粘着マットを使用する方法もあります。
家具によって適切な物を使用するのがよい方法ですが、賃貸住宅の場合には、勝手に壁に穴をあけたりネジを切ったりできないので、粘着マットや飛散防止フィルムがよいでしょう。
もし固定金具を使用するのに穴をあけたい場合には、事前に管理会社や大家の許可をもらってからの方が無難です。
勝手に穴をあけてしまうと、退去するときに修繕費用が必要になるからです。
家電製品は低い場所に置く
テレビや電子レンジ、炊飯器などの家電製品は、タンスや冷蔵庫、食器棚など大きな家具の上に載せて使用する人もいるでしょう。
しかし、高い場所に置いておくと、地震が発生したときに落下する危険性があります。
落下を防ぐためには、高い場所に設置しないことが重要です。
どうしても高い場所でないと置く場所がない場合には、粘着マットなどで落下する確率を下げるように対策をしておきましょう。
また、通り道に家電製品や家具などを置くのも避けるべきです。
なぜなら転倒したときに逃げ道をふさいでしまうからです。
燃えやすい物をコンロやストーブの前に置かない
火事を防止するために、燃えやすい物をコンロやストーブの前に置かないことも重要です。
ある程度距離を話して物を置いても、慌てていて物に手などをぶつけてしまい、その勢いでコンロやストーブに当たってしまうこともあります。
地震が発生したときには、揺れが原因で置いてある物の位置がずれてしまい、火災が発生することもあるのです。
燃えやすい物は火元から遠ざけるだけではなく、万が一のときでも火元に届かないようなところに置いておきましょう。
災害が発生したときの対策
災害が発生すると、慌てて何をするべきか忘れてしまうこともあります。
そこで災害が発生したら何を行うべきなのかをもう1度確認しておく必要があるのです。
火事が発生したときの対策
火事が発生した場合、火の回りが早い場合にはすぐに避難が必要です。
避難が完了して安全な場所に逃げたら、119番に連絡をして消防車を呼びましょう。
火が小さくて燃え広がる可能性が少ないのであれば、消火器や水で素早く消化をします。
ここで注意することがあるのですが、それは火自体が小さくても、煙が大量に出ている場合には中毒症状が出るので、口と鼻をハンカチなどでふさぎ、身を小さくしてすぐに避難しないといけません。
マンションに住んでいる場合には、エレベーターで避難しないで、階段を使って避難しましょう。
地震が発生したときの対策
地震が発生したら、すぐに外へ避難すると逆に危険に晒されることがあります。
まずは机の下などに避難し、ケガを防ぎましょう。
揺れが収まったら火元の確認と避難経路の確認を行い、家屋が倒壊する恐れがある場合にはすぐに避難します。
特に避難する必要がないと判断した場合には、家族の安否や地震情報の確認、ライフラインの状況確認などを行います。
もしエレベーターに乗っているときに地震が発生した場合には、目的の階に到着していなくても停止ボタンを押して脱出しましょう。
閉じ込められたときには非常ボタンを押し続けます。
避難経路の確認が最も重要
最近は集合住宅が増えているので、現在マンションに住んでいる人も多いでしょう。
しかし、マンションは広いので、いざというときの避難経路をしっかりと把握しておく必要があります。
非常階段の位置や緊急脱出の方法、消火器の位置や避難袋の用意は当然ですが、もし避難経路が塞がれた場合の対処法も知っておくとよいでしょう。
避難経路が塞がれたらどうするのか
非常階段や消火器の位置確認、避難袋の用意などは近年多くの人が行っています。
しかし、万が一避難経路が塞がれた場合には、どのようにして逃げるのかを知らない人はまだ多いでしょう。
マンションの場合には、上階に住んでいても逃げられるように、緊急用の縄梯子やロープ、滑り台や救助袋などが備わっているのが一般的です。
問題なく使用できるか入居時に確認し、その後も定期的に確認をしておくと安心できるでしょう。
では、家具の倒壊や火事などで緊急脱出用の器具を取りに行けない場合はどうするのかというと、マンションのベランダには、隣の部屋との境に仕切り用の壁が設置されていることもあります。
これを仕切り板や隔て板などと呼ぶのですが、この板を破って避難する方法もあるのです。
そんなことをして問題にならないのかと思うでしょうが、災害のときには蹴破って避難するように指示されているのが一般的なので問題ありません。
そのため、仕切り用の壁付近には絶対に物を置かないようにしましょう。
仕切り板をどのように破るのか
マンションのベランダにある仕切り板は、隣の住人と空間を分けるために設置されています。
しかし、この仕切り板は人間の力だけでも破れるようになっているのです。
破り方は簡単で、靴の裏で思いきり蹴ればよいのです。
格闘技をやっている人や、力のある男性なら可能でも、一般的な女性では不可能なのではと思う人もいるでしょうが、コツがわかれば普通の女性でも蹴り破れます。
まず両手を壁や手すりにしっかりと置きましょう。
体をしっかりと支えたら、靴の裏、特にかかとの部分で仕切り板に当てるような感じでおもいっきり蹴ります。
1回では蹴り破れなくても、同じ場所を何度も蹴っていれば破れるので、慌てずに蹴りましょう。
しかし、人によってはどうしてもうまく蹴れない場合もありますし、足をケガしているときに災害が発生することもあります。
このようなときには、金属バットやフライパン、大きめのハンマーなどで代用しましょう。
いざというときのために、仕切り板の前に代用品を置こうと考える人もいるでしょうが、先ほども触れたように、仕切り板の近辺には物を置いてはいけません。
そのため、逃げるときに邪魔にならない場所や、わかりやすい場所に置いておくとよいでしょう。
そうすれば災害が発生したときにもすぐに対処できます。
無事に避難を終えて、マンションに戻ってくることができたら管理会社や大家に仕切り板を破って避難したことを伝えておきましょう。
そうすればすぐに建て直してくれるので心配はいりません。
修理に時間がかかる場合の対処法
避難経路を確保するために、仕切り板を破ったときだけではなく、台風や地震などで仕切り板が倒壊してしまった場合、すぐに対処してくれることが多いでしょう。
しかし、同様の被害が多数出ていると、修理までに時間がかかることもあります。
そんなときにはダンボールで応急処置をする方法や、避難訓練用のキットを使う方法などがおすすめです。
ダンボールは軽いので、風で飛ばされないようにしっかりと固定しましょう。
窓の施錠やカーテンでプライバシーを確保することも重要です。
【マンション住まいの方必見!防災の知識】まとめ
最近はマンションが増えているので、いざというときに備えて防災に関する知識を付けておくとよいでしょう。
地震のときや火事のときにはどのように対処するのか、避難経路の確認や防災用品の用意、仕切り板のけ破り方などを知っておくだけも、災害が発生したときの役に立ちます。
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