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担当者:古川真史
【奈良に住んで20年】奈良を誰よりも愛し続ける奈良ヲタク。人気グルメから人口や歴史、鹿の生息数。何でも答えます。最近は大仏プリン推し。
【東向(ひがしむき)商店街】その成り立ちと近くの観光スポット、観光イベントなどを紹介します
近鉄奈良駅の東側出口前の広場を起点に南側に続く東向商店街 (ひがしむきしょうてんがい)。
東側にある興福寺と向かい合う形で民家や商店が建てられたことから、「東向」と名付けられました。
商店街には約80の飲食店や販売店が立ち並び、地元の人だけではなく、週末を中心に多くの観光客が訪れています。
商店街の近くには興福寺をはじめ、東大寺や春日大社、奈良公園など多くの観光スポットが点在し、また、年間を通してたくさんの観光イベントが開催されています。
奈良の待ち合わせスポットとして有名な近鉄電車「奈良駅」東側出入り口前にある行基(ぎょうき)広場。
この広場を起点に登大路から三条通りまでを南北に結んでいるのが、奈良市の旧市街を代表するアーケード商店街「東向商店街 (ひがしむきしょうてんがい)」です。
昔ながらの雰囲気を残したこの商店街には、人気の飲食店や甘味処、老舗の洋品店などが軒を連ね、地元の人はもちろん、観光に訪れた人の心安らぐ場所として親しまれています。
また、最近では土産物店や老舗と並んでオシャレなカフェや雑貨店も増えており、小西さくら通りや三条通りと並んで、奈良を代表する商店街のひとつとなっています。
今回は、そんな東向商店街の歴史や魅力、商店街周辺の観光スポットなどを紹介します。
東向商店街の成り立ち
「ひがしむき」とは少し変わったネーミングですが、東向商店街がある東向(ひがしむき)通りは1300年前の平城京の時代には外京六坊大路と呼ばれており、東側に興福寺の境内がありました。
そのため、民家などの建物が建てられる際に必然的に入口がすべて東側を向くことになったため、東向通りと名付けられたそうです。
その後、興福寺の勢力が衰退したため通りの東側にも建物が建つようになって現在の商店街の原型となりました。
1915年(大正4年)には大阪と奈良を結ぶ大阪電気軌道(現・近畿日本鉄道)の電車が開通したことによって東向が終点となり、奈良駅となったため、駅前商店街として急速な発展を遂げました。
また、戦前の最盛期には大手百貨店が多数出店するなど、奈良最大の繁華街となり、戦後も国際文化観光都市奈良を代表する商店街であり続けて現在に至ります。
なお、現在のアーケードは1984年に再建され、同年にこれを記念して弁財天祭りのイベントとして「ギャルみこし」が行われるようになりました。
しかし、資金不足と人手不足のため2006年に中止され、2011年の平城遷都1300年祭を記念して復活しています。
老舗の飲食店から土産物屋まで揃う東向商店街
現在の東向商店街には多数の飲食店や販売店が建ち並んでいます。
その数は約80店舗あり、老舗の和菓子屋や手ぬぐい専門店、ドラッグストア、美容院、衣料品店など地元の人のみならず、観光客が利用できるお店もたくさんあります。
飲食店にはお茶漬けや大和牛、地酒など奈良の名物を提供するお店も多く、またカフェやファーストフード店などもあるため、お年寄りから若者までが集まり、いつも賑わいをみせている商店街です。
ほかにも奈良漬けをはじめとする「お漬物」、鮭や鯛の切り身を柿の葉に巻いて押し寿司にした「柿の葉寿司」、カステラ風の生地に餡子を挟んだ「三笠」など、奈良名物を販売するみやげ店もたくさん軒を連ねています。
高速餅つきで有名な中谷堂は東向商店街内にはありませんが、商店街を南へ通り抜けた三条通り沿いに店舗があります。
東向商店街近くの観光スポット
東向商店街の近くには興福寺をはじめ、東大寺や奈良公園など奈良を代表する観光スポットがたくさんあります。
ここでは主な観光スポットをいくつかご紹介します。
興福寺
創建時の建物は現存しませんが、世界遺産「古都奈良の文化財」の8資産群のひとつに選ばれているお寺です。
五重塔を配した境内は出入りが自由で、有料の国宝館には阿修羅像をはじめとする天平彫刻の数々が展示されています。
東大寺
奈良の大仏で有名な盧舎那仏がおさめられているお寺です。
ほかにも国宝や重要文化財級の数多く、こちらも世界遺産「古都奈良の文化財」の8資産群のうちのひとつになっています。
春日大社
現本殿は文久3年(1863年)に建造された春日造の形式を示す神社です。
春日大社は本殿を含め、27棟が重要文化財に指定されています。
奈良公園
総面積約502.38ヘクタール、東西約4キロメートル、南北2キロメートルの都市公園です。
公園内には春日山や若草山をはじめ、先ほど紹介した興福寺や東大寺、春日大社なども含まれ、多くの国宝指定・世界遺産登録物件が点在しています。
園内には約1200頭の鹿が生息していて、観光客から人気です。
奈良国立博物館
仏教美術を中心とした文化財の多数展示している博物館です。
本館は重要文化財に指定されており、毎年秋には正倉院展を実施しています。
ならまち
ならまちは1200年ほど前の都である「平城京」の道筋をもとにしている、町屋風の家屋や店舗が建ち並ぶ一角です。
中世には東大寺、興福寺、春日大社などの門前町として栄え、「南都七郷」と呼ばれていました。
東向き商店街近くである観光イベント
最後に、東向商店街の近くで行われる観光イベントについてご紹介します。
お水取り(3/1~14)
東大寺二月堂で行われる「修二会」のことです。
12日の夜に本尊に供える香水を汲み上げることからお水取りとも呼ばれるようになりました。
また、練行衆が大松明に先導されて二月堂に上堂することから「お松明」とも呼ばれています。
二月堂の本尊である十一面観音菩薩の宝前において行う悔過法要として、天平勝宝4年(752年)から春の訪れを告げる行事として現在まで途切れることなく続けられています。
お水取りが終われば奈良に春が来る!
— しん (@shinseyes) March 1, 2022
1271回目、東大寺二月堂修二会
無病息災お祈りしてきました pic.twitter.com/ay168nrC6N
鹿寄せ(2/8~3/11)
奈良公園では毎年冬場の餌が少なくなる時期に、春日大社参道の南側の飛火野と呼ばれる場所でナチュナルホルンの音色で鹿を呼び寄せる「鹿寄せ」が行われます。
ホルンの音色に誘われ、森の奥から約100頭の鹿たちが集まり、用意されたどんぐりの実に群がります。
明日7月14日から9月22日の日曜日(9:30~・約15分)になつの鹿寄せが飛火野(春日大社・奈良公園)で行われる予定です。(要確認)鹿多数がナチュラルホルンの音色に誘われて飛火野に集まります。 #奈良 #鹿 //t.co/kCrT5htTnA pic.twitter.com/zwl6VriubV
— 奈良観光・奈良ガイド Nara Guide (@naratripin) July 13, 2019
若草山焼き(毎年1月の第4土曜日)
約600発もの打ち上げ花火を合図に奈良市内を見下ろす標高342メートルの若草山に火をつけ、山全体を燃やす早春を告げる奈良の一大行事です。
先人の鎮魂と慰霊、さらには奈良全体の防災と世界の人々との平安を祈るために行われています。
若草山焼き
— げむ (@pic7s) January 26, 2020
撮影️2020.1.25#若草山焼き#奈良#写真好きな人と繋がりたい#ファインダー越しの私の世界 pic.twitter.com/LBP6afWJab
なら瑠璃会(2/8~14)
古都奈良を代表する三社寺(春日大社・興福寺・東大寺)と奈良公園を「光の回廊」でつなぎライトアップする冬の恒例イベントです。
期間中には三社寺の夜間特別拝観や奈良国立博物館の特別開館があり、マーケットや冬花火なども楽しめます。
✨❄️ 第13回「しあわせ回廊 なら瑠璃絵」 ❄️✨
— なら瑠璃絵 (@nararurie) February 7, 2022
/#なら瑠璃絵 はいよいよ明日⛄
\
瑠璃色の光が輝く冬の奈良で、特別な祈りを捧げる——。
そんな冬の恒例イベントが「しあわせ回廊 なら瑠璃絵」
なら瑠璃絵の写真を見て行ってみたい〜って思った人は
コメント欄に瑠璃色のを! pic.twitter.com/Sz8PdrDXil
【東向商店街の歴史とは?】まとめ
今回は、近鉄奈良駅前にある東向商店街の歴史や最寄りの観光スポットなどを紹介しました。
東向商店街には奈良の名物を食べられるお店や、名産品を購入できるお土産屋さんなど、奈良の魅力を存分に味わえるお店がたくさんあります。
奈良市内への引っ越しを考えている人は、東向商店街近くの物件を検討してみてはいかがでしょうか。
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