【お風呂のカビ対策】嫌なカビを防ぐ効果的な掃除方法まとめ
【風呂のカビ対策】カビが生えるのを防ぐちょっとした習慣と効果的な掃除方法

1日の疲れを癒し、身も心もリフレッシュできるバスタイム。
でも、浴室に発生したカビのせいで、大切な癒し空間がストレス空間になってしまった、なんてことありませんか?
今回は、お風呂のカビを予防するコツや、生えてしまったカビを撃退する方法などをご紹介します。
つややかに白く輝くバスタブにたっぷりとお湯を張り、体を浸す瞬間は極上のひとときですよね。
心も体も癒せるのが、お風呂です。
さっとシャワーを浴びるだけでも気持ち良いものですが、お湯に浸かると、体がほぐれて溶けてしまいそうな、何とも言えない心地よさが感じられます。
思わず「ふぅ~」と声が出てしまうという人は多いのではないでしょうか?
なぜお風呂がこんなに気持ち良いのかというと、さまざまな理由があります。
温熱作用や水圧が血行を良くしてコリや疲れを和らげたり、体が重力から解き放たれることで緊張がほぐれたりすることなどの効果で、心身ともにリラックスできるとされています。
でも、なんといっても、お風呂で大切なのは、きれいな浴室で体を清潔にする爽快感です。
身も心もきれいにするための、大切なバスタイム。
そんなときに、カビを見つけてしまったら、一瞬で気分が落ち込んでしまいます。
お風呂のカビは、いつでも、増殖するためにわずかなスキを狙っています。
お風呂で気持ち良いと感じられるのは、清潔で衛生的な浴室だからこそ、でしょう。
ここでは、お風呂の汚れの原因と対策、カビの予防と退治する掃除方法などをお伝えしていきます。

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賃貸専門家:内田紘一
資 格:宅地建物取引士
宅地建物取引士保有で業界10年以上のベテラン!先読みする性格を武器に数多くの賃貸媒介をこなし、特に学生では成約数TOPクラスの実績。休日の日は家族・愛犬と車中泊をしながら、各地の有名観光地巡りなどドライブをする事が趣味です。奈良市はもちろん、生駒市・大和郡山市など、エリアを問わず奈良に詳しい賃貸専門家の内田がご紹介します。
お風呂が汚れる原因とは

カビは、お風呂の汚れが大好きです。
カビが繁殖するための栄養分が、お風呂の汚れだからです。
では、なぜお風呂は汚れるのでしょうか?
体の汚れ
お風呂で髪や体を洗うと、頭皮も肌もすっきりして清々しい気分になりますよね。
暑い季節は特に肌がべたついたりしますし、毎日きれいに洗っていても、人の体は皮脂や汗やアカで汚れます。
人間のアカはどのようにできるか、ご存知ですか?
アカの漢字は「垢」で、なんとなくネガティブなイメージですが、容姿や雰囲気がすっきりして印象が良くなった人などをほめるときに、「垢抜けた」という言葉をよく使いますよね。
アカ(垢)は、古くなった皮膚の角質と、汗やホコリなどが混じってできます。
「垢抜けた」というのは、「汚れが落ちるように、洗練された」という意味です。
人の体はそれだけ汚れている、ということをよく表している言葉なんです。
そのアカや皮脂汚れ、体毛などがお風呂で体を洗ったときにはがれて落ちて、浴槽や床などに残り汚れになります。
ですが、お風呂の汚れというのは、これだけではないのです。
水アカの汚れ
バスタブを洗ったときにざらざらしていたり、鏡がウロコ状にざらついていたということはありませんか?
こすっても落としにくいこの汚れは、水アカです。
水アカは、水道水に含まれるミネラル分が蓄積することで汚れとなったものです。
水アカは毎日使う洗剤では落ちにくいため、がんこな汚れになりやすいという特徴があります。
せっけんカスの汚れ
せっけんカスというのは、せっけんなどが細かく砕けたカケラのことではありません。
せっけんやシャンプーなどの成分が、水道水のミネラル、皮脂汚れなどと混ざってできる汚れのことです。
これは、体を洗うときやシャンプーのときに、あちこちに飛び散ります。
なので、気づかないうちに、バスタブの外側や壁や床は、かなり汚れているのです。
せっけんカスも、乾いてこびりついてしまうと、落とすのが大変です。
どうしてお風呂にカビが生えるの?

ジメジメした場所で触手を伸ばし、成長していくカビ。
カビというと、不健康で非衛生的といったイヤなイメージしか湧きませんよね。
カビは、増殖や繁殖のプロセスや形状に違いはありますが、キノコや酵母の仲間だということをご存知ですか?
そしてその数は、3万種類以上あると言われています。
その中には、私たちの生活に役に立っている「良いカビ」もあります。
「青カビ」を使ったブルーチーズはよく知られていますが、醤油や日本酒などを造る過程でも「こうじカビ」という種類のカビが使用されているんですよ。
でも、残念ながらお風呂に生えるのは「悪いカビ」です。
生えてしまうと落ちない汚れになったり、健康に悪影響が起こったりすることもあるので、発生しないように日ごろから注意しなければなりません。
では、なぜお風呂にカビが生えるのでしょうか?
気温
カビが生える気温は、何度くらいだと思いますか?
「梅雨時に多くなるから暖かい温度でしょ?」と思っている人が多いのではないでしょうか?
ところが、カビが「生えやすい」のは、0℃から45℃の環境なのです!
下は氷点下から、上は猛暑日と呼ばれる35℃をはるかに超える温度です。
0℃や45℃は、人間なら、命の危険も考えられる温度ですよね。
でもこれは、あくまでも「生えやすい」と言われている温度です。
カビは、さらに過酷な環境でも生きられるんですよ。
高温でカビを退治するには、60℃以上の温度で熱を加えることが必要です。
なので、洗濯物を乾燥機で乾燥させるときの温度は60℃になっています。
ところが、驚くことに120℃以上の熱を長い時間加えないと退治できないカビもいるのです。
そんな驚異的な生命力を持つカビが、もっとも増殖しやすい大好きな気温が20℃から35℃くらいなのです。
入浴後のお風呂の温度は、1年を通じてちょうどこれくらいなのではないでしょうか?
湿度
そして、カビの繁殖に欠かせないのがジメジメした環境です。
カビの胞子は、どんな条件でも空気中を漂っています。
「胞子」というのは、無性生殖のための細胞で、植物の種のようなものです。
「カビが生える」というのは、カビがあっという間に増殖していく状態をいうのですが、それには水分が必要です。
湿度が60パーセントを超えるとカビは繁殖を始め、80パーセントを超えると 勢いを増してぐんぐんと増殖していきます。
そして、90パーセントを超えると、さらに増殖の速度が速くなるのです。
どしゃぶりの雨が降ったあとのような入浴後のお風呂は、家の中でもっとも湿度が高く、カビにとって、これ以上ないというくらいの最高の環境なのです。
栄養分
「お風呂が汚れる原因とは」でお伝えしたように、お風呂は毎日「体の汚れ」「水アカの汚れ」「せっけんカスの汚れ」などの、見えにくい汚れにまみれています。
これらが、カビの栄養分になります。
浴室にカビを発見すると、ガックリと気分が落ち込んでしまいますよね。
入浴後は必ず掃除をしているのに、どうして?と怒りを覚えることもあるでしょう。
お風呂のカビは排水口や床の隅、壁の目地などにできることが多いですが、よく見ると、天井も隅の部分がうっすらと黒ずんでいませんか?
そこにも、カビは発生しています。
目立たない、カビ掃除のしにくい、こすりにくい場所を狙い定めたかのようにカビは発生します。
でも、それらの場所は、毎日の掃除のときにやり残した場所ではありませんか?
目立たずこすりにくいので落としきれなかったその汚れが、カビの栄養分になっているのです。
カビが生えたときの掃除方法

カビが生えているのを見つけたら、早めに退治してしまいましょう!
カビが生えやすい場所は排水口や壁や床の隅などで、ブラシでもこすりにくく、完全にきれいにするのは難しいですよね。
そこでおすすめなのが、カビ取り洗剤でパックする方法です。
カビ取り洗剤のパック
手順はとても簡単です。
まず、カビ取り用の洗剤を水で溶かします。
それをキッチンペーパーに含ませて、カビが生えているところに置いておくだけです。
キッチンペーパーは、その部分の形状に沿わせてパックのように貼りつけるようにしましょう。
しばらく放置したあと、パックをはがし、水かお湯で洗い流します。
これで終わりです。
ジェルタイプのカビ取り剤
キッチンペーパーのパック方法は、ずれたり液が垂れたりするので垂直な壁には不向きです。
垂れずにカビに密着してカビを分解してくれる、ジェルタイプのカビ取り剤もありますので、壁やドアのパッキンなど、液が垂れやすい場所にはおすすめですよ。
ラップを使う
ガンコなカビには、食品用のラップを使ってみてください。
カビ取り洗剤や漂白剤は乾きやすいので、ラップでフタをして蒸発や液が垂れてくるのを防ぎます。
そうすることによって、カビ取りの効果を最大限に発揮できるのです。
方法は、上の「カビ取りパック」のキッチンペーパーの上からラップをするだけです。
ペーパーを貼りつけにくい場所は、カビ取り洗剤や漂白剤をスプレーしたあとすぐにラップするだけでもいいですよ。
その後、数時間おいてしっかりと洗い流してください。
注意点としては、カビ取り用洗剤や漂白剤を使用するときは、換気を良くしてゴム手袋を使うこと。
また、酸性タイプと塩素系タイプを混ぜると有毒ガスが発生しますので、絶対に混ぜないように気をつけましょう。
浴室を出る前にかけるのは「お湯」or「冷水」どっちが正解?

さて、ここまで、カビの栄養になるお風呂の汚れや原因と、掃除方法などをお伝えしてきましたが、汚れがつきにくく、カビ発生の予防になる簡単な方法があります。
それは、入浴後のシャワーです。
「ロドトルラ」って何?
「ロドトルラ」ってご存知ですか?
舌をかみそうな言葉ですが、聞いたことがないという人も、たぶん見たことはあるでしょう。
お風呂の排水口や棚の奥のあたりが、ぬるっとして赤っぽく汚れていることがありますよね。
これが、増殖している状態の「ロドトルラ」です。
「ロドトルラ」の正体は、酵母菌の仲間の微生物で、お風呂の皮脂やアカなどの汚れを栄養分にして増えていきますが、酵母菌の仲間なので、このぬめりだけだと体に害はありません。
しかし、放置しておくと、ここもカビの温床となってしまうので、早めに除去する必要があるのです。
シャワーを使う
そこで、活躍してくれるのがシャワーです。
入浴中、お風呂のあちこちに飛んだ、体やせっけんカスの汚れがカビの栄養になる、とお伝えしましたが、入浴後にお風呂全体をシャワーで洗い流すだけで、その汚れもかなり落とせるのです。
では、水がお湯か、どちらのシャワーを使うのが良いのでしょうか?
正解は「お湯」です。
熱めのお湯で、お風呂全体をシャワーでしっかりと洗い流すと、ロドトルラや汚れが溶けて落としやすいだけではなく、湯温が高いほど早く蒸発するのでカビの大好きな湿度を下げやすいのです。
※カビ退治にはお湯の温度は50℃以上が良いのですが、やけどには注意してください。
お風呂のカビを防止するには

一度カビが生えてしまうと、退治するには時間も労力もかかって大変ですよね。
カビを発生させないための簡単なコツがありますので、毎日の習慣にしてしまいましょう。
1、天井と換気扇を掃除する
換気扇は、汚れも水分も吸い上げるので、カビの巣になっていて、そこから常にカビ菌が落ちてきている可能性があります。
そのため、モップなどでこまめに天井と換気扇の汚れを落としておきましょう。
2、換気扇を常時ONに
掃除してカビ菌を除去した換気扇は、入浴時以外は回しておきましょう。
3、水分を残さない
カビ繁殖の絶対条件の高湿度を下げるために、入浴後、バスタオルなどでできるだけ浴室全体に残っている水分を拭き取っておきましょう。
水分・湿気を溜めないテクニック

ちょっとした習慣でカビの発生を防ぐことができますが、それでも「棚やイスなどには熱いお湯のシャワーはかけにくいし、シャンプーボトルや小物類などを毎回タオルで拭き取るなんて面倒すぎて無理…」と思っていませんか?
そんなあなたに、おすすめの方法があります。
それは、ボディーソープや入浴グッズなどを、棚に置かなければいいのです。
物を置けば置くほど浴室には湿気がこもり、掃除もおろそかになってしまいます。
入浴グッズは洗面所などに置いて、入浴時に持ち込むようにしましょう。
イスや洗面器は、バスタブに引っ掛けるなどして風通しをよくしておくことでカビの発生を防ぐことができます。
また、浴槽にお湯を張ったままにするときは、湯気が立ち上らないようにフタを必ずしましょう。
【風呂のカビ対策】まとめ

カビは「20℃から35℃までの気温」の「湿度が高い環境」で「お風呂の汚れなどの栄養分」があれば勢いよく繁殖すると、お伝えしてきました。
その条件がすべて揃った浴室は、カビにとって最高の「楽園」といってもいいでしょう。
お風呂に生えてしまったカビを退治する掃除方法もご紹介しましたが、カビでひどく汚れた部分は強力なカビ取り洗剤を使用しても、薄いシミとなって消し去ることが難しいこともあります。
そうなる前に、ここでご紹介した、簡単なちょっとしたコツを毎日の習慣にしてしまいましょう。
キレイなお風呂は、心も体もリラックスできる、極上の癒し空間です。
白く輝く清潔なお風呂でリフレッシュして、生き生きとした毎日を過ごしましょう。
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