【子育て世代】賃貸でのベストな子ども部屋のつくり方は?
お子さんが自分の時間を過ごすための子ども部屋。
産まれてすぐはなくても大丈夫でも、将来のことを考えると必要になってくるものです。
賃貸でのお部屋探しの参考にできるよう、幼児期児童期思春期のお子さんの年代別・人数別に子ども部屋に必要な条件を詳しく解説していきます。
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担当者:安達竜哉
特技は少林寺拳法!趣味は愛車のお手入れです!奈良の不動産情報に詳しい私が賃貸情報や暮らしに関する事などお役立ち情報を配信していきます。
子ども部屋は大事なトピックス!だけど……
子育て世代のお父さんお母さんには、お子さんのために考えなくてはならないことがたくさんあります。
そのうち「子ども部屋をどうするか」は大きなトピックスのひとつなのではないでしょうか。
お子さんが遊んだり勉強をしたり自分の時間を過ごす空間――就学し、進学し、と成長するにつれその存在はプライバシーという意味でより重要性を帯びていきますし、後ほど説明しますがまだお子さんが小さいうちであってもそれはそれで子ども部屋を設ける意義はあります。
ただしお子さんのために個室をつくるにはもちろんそのための一室を確保しなければなりません。
賃貸物件を借りる際には子ども部屋の存在を念頭に置いてお部屋探しをする必要があり、単純に言えば部屋が多いぶん月々の家賃は高くなる傾向にあります。
近年ではお子さんがまだ小学生までのうちは専用の個室は設けずリビングなど親御さんの目の届くところの一角に「勉強スペース」などといった名目でお子さん用の空間を用意されるご家庭も多く、こちらも子ども部屋とはまた違ったメリットがあります。
子ども部屋をどうするかの考え方は各ご家庭の事情やお子さんの年齢によっても異なってくるようです。
この年代のお子さんにはこんな子ども部屋を!
子ども部屋を設ける目的や意義はお子さんの成長に応じて変化していきます。
個室をつくるとどんなメリット・意義がありどんなことを考慮したほうがよいのか、お子さんの年代別にまとめてみました。
①幼児期
就学前である幼児期から個室をつくる一番のメリットは「家の中が散らかりづらくなること」です。
専用の部屋がないとお子さんのおもちゃや絵本などが家じゅうに散らばりがちですが、子ども部屋があればそこに物が集まるのであちこちに散らかりにくくなります。
お子さんの生活のための部屋というよりはお子さんが遊ぶ空間であり、遊んでいない時はおもちゃなどをしまっておく場所という意味合いが大きいでしょう。
お子さんの物を収納しておく部屋がひとつあることで他の部屋のお掃除も楽になりますし、「ここに遊んだ物をしまっておく」というのが分かりやすいためお子さんにお片づけを教えやすくもなります。
考慮すべき点としてはお子さんがケガをしないように注意することです。
家具の角が丸いものを選んだり角にコーナーガードを取りつけたりしてぶつかった時のケガのリスクを和らげる、転んだ時にそなえて床にやわらかいジョイントマットなどを敷いておくなどの安全対策をばっちりしておきましょう。
そして何より、このくらいの年代のお子さんは思いもよらぬ行動を取るものです。
お子さんがひとりで痛い思いをすることのないよう親御さんがきちんと見守っていてあげましょう。
②児童期
お子さんが就学し小学校へ通う期間を児童期と呼びます。
児童期に個室を設ける一番の意義は「お子さんの管理能力・自立心を育てること」にあります。
児童期のお子さんが自分の部屋を持つことは、学校で使う教科書や体操着・ランドセルなど自分の持ち物を自ら整理整頓し管理する力を育て、「プライベートな空間」という意識が芽生えることで「これは自分の力でやってみよう」という自立心へとつながります。
親御さんの考慮すべき点としては、まずは学習のための机や椅子が必要なのできちんと用意してあげること。
そして最も大切なのは、学校や外の世界で多くのことを吸収しみるみる成長していく時期でありそれに合わせてお子さんの趣味や嗜好もどんどん変化していくという認識を持つことです。
家具などのインテリアはお子さんが部屋を「自分の空間だ」と意識するのに欠かせない要素です。
低学年・中学年・高学年と大きくなっていくのに合わせてお子さんが望む形に変えていけるのが望ましいです。
③思春期
思春期のお子さんが自分の部屋を持つ最大の意義はなんと言っても「プライバシーの確保をすること」です。
お父さんお母さんにもいくら自分のお子さんと言っても見られたくないものがあったりプライベートな時間が必要だったりということがあると思いますが、お子さんにとってもそれは同じです。
この時期以降のお子さんにとってプライバシーを守ることは必須と言えますし、家のなかでそれができるのが自分の部屋なのです。
ですから自室がお子さんにとってのプライベートスペースであることを最大限考慮しなくてはなりません。
もし間取りや家族の人数の都合でどうしても1つの子ども部屋を2人以上で使わざるをえないのであれば、人数に応じて部屋の中をパーティションやカーテンなどでしっかりと仕切ってプライバシーが保てるようにしましょう。
中高生になると学校の勉強が高度化していきますので勉強をするにも集中して机に向かえる空間が必要ですし、将来的にお子さんがひとり暮らしをする訓練の場と考えてもプライベートな子ども部屋を設けることは大いに意義があります。
新たにお部屋探しをされる際にも、思春期のお子さんの個室の確保はとくに優先すべき事項として考えておいたほうが良いでしょう。
家族の人数に応じたおすすめの間取りは?
必要となる部屋の数は家族が何人居るか次第で決まってきます。
快適で効率的な子育てにはどのくらいの間取りがあれば安心かを、お父さんお母さん+お子さんというパターンを想定してお子さんの人数別に見ていきましょう。
①お父さんお母さん+お子さん1・2人の場合
この場合おすすめなのは、共用スペースであるリビングに加えて夫婦の寝室・子ども部屋をそれぞれ割り当てることのできる2LDKの間取りです。
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このくらいの部屋数があれば家族で過ごしてコミュニケーションが取れる場としてリビングを活用でき、お子さんが一人で過ごせる個室もあり、お父さんお母さんがゆっくりと休める部屋も確保できるので家族みんなが快適に生活できることでしょう。
お子さんが2人の場合は、成長に合わせて「子ども部屋を区切って2つに分ける」→「それぞれの個室を確保できるように3LDKのお部屋に引っ越す」という段階を踏むことができれば理想的です。
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②お父さんお母さん+お子さん2人以上の場合
お子さんの人数が多い場合はきちんとおのおのの個室を確保できるよう3LDK以上のお部屋が望ましいです。
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お子さんが1人であっても書斎や客間などを設けたいという場合は3LDK以上あると良いでしょう。
部屋数が多くなってくると悩ましいのがどの部屋を誰に割り当てるかですが、子ども部屋の割り当ては大事なポイントです。
おすすめは「玄関から離れておりなおかつ出入りにリビングを一旦通らないといけない部屋」を子ども部屋にすること。
玄関から近い部屋を子ども部屋にしてしまうと親御さんの目が届かないタイミングで外出しやすく、お子さんがこっそり夜中に出かけても気づかないという事態が考えられます。
さらに、お子さんがリビングを通らずに自分の部屋から出入りできてしまうと、顔を合わせる機会が減って家族どうしのコミュニケーションが希薄になりがちという心配もあります。
監視というわけではなく、きちんと親御さんの責任としてお子さんに危険が及ばないよう目を届かせお子さんが孤立しないようコミュニケーションを図れる住環境を整えておくのは大切なことです。
小さいうちは子ども部屋をつくらないメリットも
小学校高学年や思春期以降となると厳しいですが、お子さんがまだ小さいうちは個室としての子ども部屋は設けず、リビングなどにパーティション等を用いてお子さん用の空間を用意するという選択肢もあります。
これであれば例えば1LDKやワンルームといった部屋数の少ない物件で子ども部屋をつくるのが難しい場合でも有効ですし、親御さんの目の届きやすいところでお子さんを過ごさせることができるので小さいうちの誤飲などうっかり事故を防ぎやすくなります。
また、部屋が完全に分かれていないので家族どうしのコミュニケーションが取りやすいというのもメリットで、日ごろ親御さんがお掃除や料理などをしている姿がお子さんから見えるため早いうちから家事に興味を持って覚えてもらえるかもしれません。
兄弟姉妹間の交流も活発になり、仲良しに育ってくれるという期待もできるでしょう。
まとめ~段階的に個室を整えていくという選択肢も~
いかがでしたでしょうか。
今回は賃貸物件における子ども部屋の確保について見ていきました。
いきなりお子さんの成長を後々まで見越して物件を探すとなるとなかなか大変なことですが、整理して考えてみると必要な間取りなどの条件はある程度クリアに見えてきます。
お子さんがまだ小さいうちからまとまった個室環境は用意できなくとも、就学・進学のタイミングに合わせてなど段階的に環境を整えていくという選択肢もありますから、我が子の成長を楽しみつつ節目節目での見直しも念頭に入れてみてくださいね。
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