【引越しの繁忙期・閑散期はいつ?】2つの特徴やおすすめ方法をご紹介!
繁忙期と閑散期の特徴
引っ越しを行う場合、繁忙期と閑散期を知っておくことが重要です。
なぜなら引っ越しに必要な費用や、入居のしやすさなどが変わってくるからです。
そこで繁忙期と閑散期について解説していくので、引っ越しを検討している人は参考にしてみてください。
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賃貸専門家:吉田 政孝
不動産キャリア:22年
賃貸のマサキ天理駅前店所属。店舗運営のサポートの傍ら、ルームアドバイザーのキャリア22年以上の大ベテラン。天理市勤務は累計18年以上で、社内仲介ランキング№1の実績有り。天理市の賃貸事情は勿論、美味しい飲食店や人気観光スポットなど、天理市のことは何でも情報を網羅し、日本一天理市事情に詳しいと自負。自身がナビゲータ役を務めたテレビ番組も多数あり。過去にアルバイトで習得したオムライス作りをスタッフへ教えるほど食通とか。
繁忙期と閑散期はいつなのか
引っ越しを検討している人が気になるのは、繁忙期と閑散期がいつなのかという点でしょう。
まずは「繁忙期」と「閑散期」について詳しく解説していくとともに、繁忙期と閑散期がいつなのかを紹介します。
繁忙期
繁忙期というのは、簡単に言えば忙しい時期のことで、引っ越しを行う人が多いことを意味しています。
引っ越しを行う人が多い時期は3月から4月までと、9月から10月までです。
3月から4月までの時期は新学期が始まりますし、新しく仕事を始める人も多くなります。
そのため、新社会人や大学に進学をした人などが引っ越しを行うことが多いので、繁忙期になるのです。
ただし、繁忙期を避けようと少し早い段階から賃貸住宅を探す人もいるので、2月も繁忙期と言って差し支えないでしょう。
2月や3月、4月ほどではありませんが、会社では人事異動や転勤などが行われる時期なので、9月や10月も繁忙期となります。
繁忙期は引っ越し料金が高くなる反面、賃貸住宅の入居募集が多く行われるのも特徴です。
閑散期
閑散期は繁忙期以外の時期で、通常期と呼ばれることもあります。
引っ越しを行う人が少ないので、引っ越し料金を安くできる可能性が高いのが特徴です。
繁忙期後の5月や6月、11月や12月は比較的落ち着いていますし、7月や8月は年間を通じて最も落ち着いていると言えるでしょう。
ただし、物件情報も少なくなる傾向にあるので、安く引っ越しができるメリットがある反面、地域によっては気に入った物件が探しにくくなる可能性もあります。
繁忙期と閑散期で大きく異なる点
繁忙期と閑散期で大きく異なる点は「引っ越し料金」「物件情報の数」「家賃や初期費用のなどのコスト」です。
繁忙期と閑散期ではどの程度異なるのか確認してみましょう。
引っ越し料金
繁忙期と閑散期で異なる点の1つが引っ越しのときにかかる費用です。
引っ越しは荷物の量や移動距離によっても異なりますが、時期によっても変わってきます。
繁忙期は顧客が多く、トラックの手配が間にあわなくなることがある反面、閑散期は暇になる傾向にあるので料金を安くして顧客の獲得に努めているのです。
また、引っ越しのときには一括で見積もりを依頼する人もいるでしょう。
一括で見積もりを行うことで、料金の交渉が行いやすくなるからです。
料金の交渉も、繁忙期より閑散期の方が行いやすくなります。
また、交渉ができても閑散の方がより低価格で依頼できる可能性が高まるでしょう。
特に荷物が多い人や引っ越し先までの距離が長い人などは、閑散期に交渉を行うことで、より安い値段で引っ越しできる可能性が高まります。
業者にもよりますが、繁忙期と閑散期では1.5倍程度料金に差が出ることもあるのです。
物件情報の数
繁忙期と閑散期では、不動産屋の物件数にも違いが出てきます。
繁忙期にはより多くの物件情報が出てきますし、閑散期であれば物件情報も少なくなります。
引っ越しをする人が多いということは、入居する人だけではなく退去する人も多いです。
生活環境が変わって別の場所へ引っ越す人が多いため、その分物件の情報が多く出回るのですが、物件数が多いということはそれだけ自分が希望する条件の物件を見つけやすいことを意味しています。
駅から10分以内など、ここだけは譲れないというところが多い人は、繁忙期に引っ越しを考えてみるのもよいでしょう。
ただし、繁忙期は物件情報の数が多い反面、条件のよい物件はすぐに埋まってしまう傾向にあります。
駅から近くて家賃が安い、築年数が浅くて初期費用が安いなど、好条件の物件を発見したらできるだけ早い段階で内見の予約を行うのがよいでしょう。
家賃や初期費用のなどのコスト
繁忙期と閑散期では、引っ越しに必要な料金だけではなく、家賃や敷金、礼金などの初期費用も変わってきます。
また、時期に関係なく家賃を一定にしている物件の場合でも、閑散期は家賃の交渉に応じてもらいやすい傾向にあります。
逆に繁忙期に家賃の値下げ交渉を行っても、応じてもらえないことが多いでしょう。
家賃や初期費用も抑えたいという人は、7月や8月に引っ越しを検討することで、交渉に成功する確率を高めることができます。
繁忙期に引っ越しを行うおすすめの方法
繁忙期は引っ越しを行う人が増えるので、引っ越し代が高額になる場合や、物件によっては初期費用が高くなることもあります。
そこで繁忙期に引っ越しを行うおすすめの方法をいくつか紹介します。
それは「よさそうな物件が見つかったらすぐ内見を行う」「引っ越しの予約を早めに行う」「休日や大安の日は避ける」「フリー便を利用する」ことです。
よさそうな物件が見つかったらすぐ内見を行う
繁忙期は物件の数が多くなるので、自分の希望している条件の物件が見つけやすくなります。
しかし、賃貸住宅を探している人の数も多いので、ゆっくり検討していると、不動産屋に電話をしたらすでに先客がいて内見ができないという事態になりかねません。
このような事態を避けるために、繁忙期はよさそうな物件が見つかったら、すぐに内見の予約を入れましょう。
内見の時点ではまだ契約をしていないので、もし物件を見て思っていたのと違っていたら、その場で断っても問題はありません。
断ったらすぐに次の物件を探し、スピーディーに内見の予約をするべきです。
自分が思っていた通りのよさそうな物件であったら、その場で決めてしまった方がよいでしょう。
返事が遅くなると、自分の後から内見をしてすぐに決めてしまった人がいた場合、先に入居の手続きを決めた人の方が優先されます。
引っ越しの予約を早めに行う
内見をして手続きを行い、審査にも問題なく通ったら、繁忙期はできるだけ早く引っ越しの予約をした方がよいでしょう。
引っ越しの予約も、早く行った人が優先されます。
予約が遅いとすでに他の人でいっぱいになってしまい、予定日に引っ越しができない可能性があります。
繁忙期は1ヶ月以上先まで予約で埋まっていることも珍しくはないので、引っ越しできることが決まったらすぐに予約することをおすすめします。
休日や大安の日は避ける
曜日や日取りによっても、引っ越しの予約の取りやすさは変わります。
例えば土日祝日は混雑しやすいので、平日の方が休日に比べると、予約が取れる可能性は高いでしょう。
平日と休日で料金が異なる場合も多いです。
また、日取りによっても予約を行う人の数が異なります。
人気なのは大安の日で、仏滅や友引などの日はあまり人気がありません。
縁起を担ぐ人でなければ、あえて仏滅や友引の日に引っ越しをするのもよいでしょう。
フリー便を利用する
通常引っ越しを行う場合「9時前後に来てほしい」など時間帯を指定する人も多いでしょう。
予約が集中するのは午前中で、午後は若干予約をする人が少ない傾向にあります。
引っ越し業者によっては、時間帯でも料金が変動する場合があるので、午前中を避けるのもよいでしょう。
また、業者の中ではフリー便と言って時間帯を選ばずに、引っ越し業者の都合がよい時間帯に来てくれるサービスを導入しているところがあります。
繁忙期は引っ越し代が高額になるので、少しでも安くしたいと考えているのであれば、フリー便の利用がおすすめです。
フリー便は時間を指定しない分、時間の指定を行った場合よりも安くしてくれる業者が多いので、多少ではあっても初期費用の節約に繋がるでしょう。
もしフリー便について記載されていない場合は、時間帯はいつでもよいので料金を安くしてもらえないか交渉してみるのもおすすめです。
閑散期に引っ越しを行うおすすめの方法
引っ越しは可能な限り、繁忙期よりも閑散期に行うのがおすすめです。
その理由は、引っ越し料金を安くできることや、大家さんとの交渉が行いやすいなど色々とあります。
そこで閑散期に引っ越しを行う場合のおすすめできる方法をいくつか紹介します。
おすすめの方法は「じっくりと物件の検討を行う」「複数の不動産ポータルサイトを確認する」「大家さんと交渉をしてみる」「引っ越し業者の一括見積を行う」などです。
じっくりと物件の検討を行う
閑散期は物件数が少なくなる反面、引っ越しを行う人も少なめです。
そのため、じっくりと物件を検討しても、他の人が先に決めてしまう可能性が低くなります。
気にいる物件は1つだけとは限りませんので、複数ピックアップしてよく比較をするのもよいでしょう。
選ぶのが難しいのであれば、複数内見を行ってから決める方法もおすすめです。
複数の不動産ポータルサイトを確認する
近年はインターネットで賃貸住宅探しをするのが一般的です。
インターネットで賃貸住宅を探す場合、希望している引っ越し先の不動産屋のサイトを確認する人もいますが、日本全国の物件情報が簡単に確認できるポータルサイトを使う人の方が多い傾向にあります。
不動産ポータルサイトは1つだけではありませんので、複数の不動産ポータルサイトを閲覧し、より自分の希望通りの物件を探してみましょう。
不動産ポータルサイトを利用すれば、条件を絞り込んで検索できるのもメリットです。
例えば最寄りの駅から何分以内、家賃は何円以下といった感じです。
あまり条件を絞り込みすぎると、発見できる物件の数が少なくなります。
もし希望する物件が出てこない場合には、少し条件を緩くして検索するのがよいでしょう。
大家さんと交渉をしてみる
繁忙期には難しいですが、閑散期であれば大家さんと家賃の交渉をすることも可能です。
閑散期は入居希望者が少ないので、部屋が空いている場合には多少条件を緩くしても入居してもらいたいと考えている大家さんがたくさんいます。
そのため、多少であれば家賃を下げてくれる場合、敷金や礼金を安くしてくれる場合もあるので、交渉をしてみる価値は十分あるでしょう。
他にも内見を行い、備え付けられている設備が明らかに古い場合には、交換してほしいと交渉することも可能です。
引っ越し業者の一括見積を行う
閑散期は引っ越し業者も暇になりやすい時期です。
そのため、少しでも顧客を獲得できるように、値引き交渉にも応じてもらいやすくなります。
しかし、値引き交渉をしたことがないのでどうすればよいのかわからない、プロと交渉をして本当に安くできるのかと疑問を抱いている人もいるでしょう。
そこで効果的な交渉方法が、一括見積を行うことです。
一括見積とは、名前の通り複数の業者から見積もりを取る方法です。
最近はインターネットで簡単に一括見積もりを取ることができます。
ただし、インターネットで一括見積を行った場合、業者から次々と連絡が来ます。
そのため、時間が十分取れるときに依頼をしましょう。
その中から最も安い業者を選べば、特に交渉をする必要もありません。
もしくは同じ料金で利用できる業者があることを伝えれば、さらに安くしてもらうことも可能です。
【引越しの繁忙期・閑散期はいつ?】まとめ
今回は繁忙期と閑散期の特徴について解説してきました。
引っ越しは閑散期に行う方が引っ越し代も安くて済みますし、大家さんとの値引き交渉も行いやすくなります。
しかし、繁忙期に比べると物件の件数も少なくなるので、必ずしもメリットだけというわけではありません。
それぞれのメリットやデメリットを把握しておくとよいでしょう。
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