【子育て世帯の防音対策大丈夫?】トラブルを避けるために賃貸でもできる事
【子育て世帯の防音対策】騒音問題でトラブルにならないために賃貸物件でも取り組めること
大学生になって初めて親元を離れて一人暮らしするときや、結婚して新居に引っ越したとき、また、子供が生まれて家族が増えたときなど、自分の現在置かれている生活環境によって、マンションなどの賃貸物件を選ぶ条件や重視すべきポイントがそれぞれ異なってきます。
特に小さな子供がいる場合は、騒音問題で頭を悩ませることになるかもしれません。
小さな子供や学校に通う児童がいる子育て世帯の場合、どうしても子供中心の生活になってしまいます。
そのため、通園や通学に便利な場所や近くに安全に遊ばせられる公園のある場所などを重要視するという方も多いでしょう。
また、子育て世帯で賃貸物件に住む場合、気をつけなければいけないのが騒音問題です。
子供の遊ぶ声や歩き回る音がきっかけとなって、同じマンションに住む住人とトラブルに発展しないように、物件を慎重に選んだり、防音対策をしっかり行ったりすることが、非常に重要であると言えるでしょう。
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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:内田紘一
資 格:宅地建物取引士
宅地建物取引士保有で業界10年以上のベテラン!先読みする性格を武器に数多くの賃貸媒介をこなし、特に学生では成約数TOPクラスの実績。休日の日は家族・愛犬と車中泊をしながら、各地の有名観光地巡りなどドライブをする事が趣味です。奈良市はもちろん、生駒市・大和郡山市など、エリアを問わず奈良に詳しい賃貸専門家の内田がご紹介します。
子育て世帯が賃貸物件を選ぶときのポイント
では、子育て真っ最中の世代がアパートやマンションなどの賃貸物件を探す場合、どのような所に重点をおけばいいのでしょうか。
子供の保育園への送迎や通学に便利な場所を選ぶ
特に共働きの夫婦の場合には、例えば保育園への送迎などは忙しくでも分担をしながらやらなければなりません。
しかも、その後自分も会社に出勤しなければならないわけですから、保育園や幼稚園の送り迎えに便利な、さらに通勤の便のよい場所にあるマンションなどを選ぶ必要があります。
また将来を考えて、小学校などがすぐ近くにあるかを確認することも大切です。
特に登校や下校は徒歩圏内を望むのであれば、通学にかかる時間や距離などをあらかじめチェックしておく必要があります。
さらに交通量の多さや信号や横断歩道の有無など、安全な通学路であるかどうか見極めることも大切であると言えるでしょう。
マンションなどの賃貸物件は一階を選ぶのがベター
小さな子供は家の中でも大きな声を出したり、走り回ったりして遊ぶものですよね。
もちろん、騒音問題など近隣への配慮も忘れてはいけませんが、親としてはできるだけのびのびしたと生活させてあげたいと思うでしょう。
しかし、マンションなどの賃貸物件の2階以上の部屋になると、やはり下の階への騒音が気になります。
そういう点では一階の部屋を選んだ方が、階下への音を心配する必要がないため安心であると言えるでしょう。
周囲に安心して遊べる公園がある場所を選ぶ
子育てする場合には、毎日生活を送る家はもちろん、周囲の環境も非常に重要な要素となります。
例えば家の近くに公園があると、天気のいい日は散歩がてら遊びに連れて行けますし、親も子供も外出することによってリフレッシュできます。
ただし、事前に公園の広さや置かれている遊具の種類、また人通りが多いかどうかなど安全性を確認しておくことも大切です。
さらに、公園に向かう途中に用水路や川がある場合には、ガードレールや柵が設置されているかどうか、公園の近くに池など水辺がある場合にも危険がないかどうかも、チェックしておくことも重要であると言えるでしょう。
防音対策のしっかりしている物件を選ぶ
マンションなどの賃貸物件における苦情の中で、最も多いのが騒音問題であると言われています。
もちろん子供の立てる音だけが問題になるわけではありませんが、建物の築年数や防音対策によって防音性はそれぞれ異なるため、内見の際などにどのような防音対策を講じているか管理会社に尋ねてみるといいでしょう。
ご近所トラブルでもっと多いのが騒音問題
特に東京都や大阪府、名古屋市などの大都市では、賃貸物件における音による近隣トラブルが多くみられ、事件に発展することもあるほど深刻な問題となっています。
それは奈良県でも事情は同じで、賃貸物件の場合、一般的な分譲マンションなどと比普段からきちんとコミュニケーションを取っておくことがとても重要較して壁や床が薄くなっているケースが多いため、余計に生活音が外に漏れやすいと言われています。
実はテレビの音や子供の声など生活する上で発する音に関しては、特に規制や法律による基準が定められていません。
しかも、人によって生活に支障をきたすほど気になる音の大きさというのは異なるため、多少大きな音でも全く気にならないという方もいれば、ドアの開閉する音程度でも気になってしまう方もいます。
そのため、騒音問題を解決するのはなかなか難しいと言えるでしょう。
もし同じマンション内で騒音に悩まされている、また逆に苦情を訴えられているという場合には、本人同士で直接話をするとかえって事態が悪化してしまう可能性が高いため、まずは管理人や管理会社に相談することをおすすめします。
普段から近隣とコミュニケーションを図ることも大切
日常生活を送っている以上、子供の声や足音を完全に消すことは難しいですよね。
騒音による近隣とのトラブルを防ぐためには、普段からきちんとコミュニケーションを取っておくことがとても重要です。
特にマンションのような賃貸物件の場合、生活時間帯が異なると顔を合わせる機会がほとんどなく、付き合いもないため、それがトラブルに発展する原因となることがあります。
例えばゴミ捨てなどで相手を見かけた際には、こちらからあいさつをして少し言葉を交わしたり、さりげなく小さな子供のいる世帯であることを話しておいたりすると、それだけでトラブルを回避できる場合もあります。
どんな音が騒音トラブルにつながる?
こからは、具体的にはどんな音が騒音の苦情につながるのか詳しく見ていきたいと思います。
上階からの足音
マンションなどの二階以上で生活していれば、上の階から足音が聞こえてくることはけして珍しくありません。
大人が歩いている程度の音であれば特に問題ありませんが、子供が走り回る音を不快に感じる方もいるかもしれません。
また、例えば上の階に住んでいる方が夜勤の仕事をしている場合、朝の子供の声や足音、またはテレビの音やドアの開け閉め、トイレを使う音などの生活音を耳障りに感じる場合もあるため注意が必要です。
家電を使用する際に発する音
洗濯機の振動や音は意外と階下に響くことがあるため、早朝や深夜の利用は控えるなど、ある程度使用時間に配慮する必要があるでしょう。
同様に掃除機の使用も、例えば休日の朝など早いうちからの使用は控えるようにしてください。
また、エアコンの室外機の音に関してクレームがきたら、管理人もしくは管理会社に連絡して何らかの防音対策を講じてもらうか、故障して音が大きくなっている場合などには事情を説明して早めに修理や交換を行ってもらいましょう。
テレビやAV機器の音声
テレビやオーディオ機器は隣と接する壁際への設置は避け、早朝や夜中などに使用する場合にはヘッドフォンを使用するなど工夫しましょう。
子供の走り回る音は意外と響く、足音の防音対策について
子育て世帯の場合、子供の声だけではなく走り回る足音が気になるという方も多いでしょう。
実は子供の足音については、意外と簡単な方法で防音対策を講じられるのでご紹介します。
フローリングにジョイント式のマットを敷く
子供の足音対策としては、ホームセンターなどでよく見かけるコルク製のマットやジョイント式のマットをフローリングに敷くと、隣の部屋や階下にも音が伝わりづらくなりますし、安価で気軽に取り入れられる方法なのでおすすめです。
防音カーペットを敷く
ジョイントマットだけでは不安だという方には、マットの上にさらに防音カーペットを敷くと、音をかなり軽減できます。
防音カーペットを選ぶ際には、厚みがある商品を選ぶことはもちろん、柔らかい素材のものの方が音や振動を吸収しやすいため、高い防音効果を期待できます。
他にもある、効果的な防音対策
ジョイントマットや防音マットの他にも、さらに騒音対策に効果を発揮する対策方法があります。
防音カーテンに変える
子供の声やテレビの音声など生活音の騒音対策には、厚手の生地を使用して特殊な方法で織られている3重構造の防音カーテンがおすすめです。
価格も比較的リーズナブルでデザインの種類も豊富に揃っているため、部屋の雰囲気や各々の好みに合わせて選ぶことが可能です。
また、一般的なカーテンレールにそのまま取り付けられるものが多いため、カーテンによって部屋の防音性を高めたいという方はぜひチェックしておきましょう。
部屋の家具の配置を変える
実は家具の配置を変えるだけでも、防音効果を得られるのをご存知でしょうか。
例えば隣室との壁側に、本棚や収納棚などの背が高い家具を置くと音をさえぎり、音の漏れを抑える効果が期待できます。
ちなみに本棚を壁にぴったり付けるのではなく、空気の層を作るためだいたい1~3cmほど隙間をあけておくとより効果的であるとされています。
また、音は壁伝いに聞こえやすくなるため、テレビなどは隣りの部屋とつながっている壁側には置かないようにするといいでしょう。
防音対策を施した賃貸物件の選び方
では、防音対策のしっかりした賃貸物件を選びたい場合には、どのようなことにポイントをおいて探せばいいのでしょうか。
ファミリー向けの物件を選ぶ
主に子育て世帯を対象としたファミリータイプの物件は、部屋がRC構造、つまり鉄筋コンクリート造になっていることが多いため、騒音に強いというメリットがあります。
また、部屋の間取りが左右対称になっていると、寝室の隣にリビングがこないため、騒音が軽減する可能性が高くなります。
比較的新しい鉄筋コンクリート造の物件を探す
新築に近いマンションなどの賃貸物件は防音対策を施しているもの多いため、子育て世帯で音漏れが気になるようであればそちらを選ぶといいでしょう。
また、木造の物件よりも鉄筋コンクリート造の物件の方が音は響きにくいため、音に関するトラブルが起きるリスクを下げられます。
【RC造・SRC造・S造・木造って何?】建物の構造の違いとは?わかりやすく解説≫
床がカーペット敷きの物件を選ぶ
マンションなどの賃貸物件はフローリングが多いですが、中には初めからカーペット敷きの物件もあります。
実はカーペットの方がフローリングよりも防音性が高く、人の歩く音や物を落とした際の音を下の階に響かせにくいと言われています。
また、カーペット敷きの他にも防音効果のある特殊な合板フローリングの物件もあるため、ぜひ部屋探しをする際にはチェックしてみてください。
和室がある物件を見つける
近年の賃貸物件はフローリングが好まれる傾向があり、畳のある部屋を選ばない方も増えています。
しかし、自然な温かみのある畳がある和室は、むしろ子育て世帯にはぴったりだという考え方もあるようです。
また、畳の上で子供が寝転んでも天然素材の畳が衝撃を吸収してくれるため、防音効果だけでなくケガをしにくいとも言われています。
フローリングに敷ける置き畳というものもあり、選んだ物件に畳の部屋がなくても簡単に畳の場所を作ることができるため、ある程度防音効果が期待できます。
窓が二重サッシになっているかを確認する
窓は頻繁に開閉するためわずかな隙間ができ、どうしてもそこから部屋の音が漏れてしまいます。
そんな音漏れを防ぐのために最適なのが二重サッシです。
サッシを二重にすることで子供の声はもちろん、生活音やテレビの音声なども漏れしにくくなり騒音トラブルの回避につながります。
【子育て世帯の防音対策】のまとめ
今まさに子育て中であるというご家庭は、賃貸物件を探す際に子供の保育園への送迎などに便利で、近くに公園など遊ぶ場所があるか確認しておくことがとても大切です。
また、賃貸物件で最も苦情やトラブルの原因となるのが騒音問題であると言われているため、普段生活している中で子供の声や足音などにも注意を向けなければなりません。
さらに普段から隣人や下の階に入居している方とできるだけコミュニケーションを取り、子育て世帯であることを知ってもらって、ある程度理解を得ることも大切です。
万が一、騒音が原因で隣人などとトラブルが起きた場合には、一人で悩んだり直接相手とやり取りしたりせず、管理会社など第三者に仲介に入ってもらってできるだけスムーズに解決するように心がけましょう。
また、防音マットや防音カーペットなどの便利なグッズをうまく活用することにより、賃貸物件でも改修工事などを行うことなく防音対策をできます。
騒音問題で悩んでいるご家庭は、一度試してみることをおすすめします。
マンションなどの集合住宅の場合、子育て世帯も含めて誰もが被害者もしくは加害者になる可能性があります。
皆が快適で気持ちよく生活できるようにしっかりルールを守り、周囲に対する思いやりや気配りを忘れないことも大切であると言えるでしょう。
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賃貸専門家:内田紘一
資 格:宅地建物取引士
宅地建物取引士保有で業界10年以上のベテラン!先読みする性格を武器に数多くの賃貸媒介をこなし、特に学生では成約数TOPクラスの実績。休日の日は家族・愛犬と車中泊をしながら、各地の有名観光地巡りなどドライブをする事が趣味です。奈良市はもちろん、生駒市・大和郡山市など、エリアを問わず奈良に詳しい賃貸専門家の内田がご紹介します。